堆朱の買取に力を入れています!
■堆朱(ついしゅ)とは、彫漆の一種です。彫漆とは、素地の表面に漆を塗り重ねて層を作り、文様をレリーフ状に表す技法を指しますが、日本では表面が朱であるものを「堆朱」、黒であるものを「堆黒(ついこく)」、黄であるものを「堆黄(ついおう)」と呼しますがばれます。中国では、黒漆の層に文様を彫り表したものを「剔黒」、朱漆の層のものを「剔紅」といい、中国漆器を代表する技法です。通常の漆は硬くて彫刻が困難です。上にあげた堆朱をもう少し詳しく説明いたします。
①堆朱:油を混ぜた柔らかい漆を何回も塗り重ねて固め、彫りやすい硬さになった漆の上に文様を彫刻したものになります。彫った文の側面から漆が堆積していることが見える様子からこのように呼ばれています。見た目が似ている鎌倉彫などはこのように最初に漆を堆積する手法でないため、塗りの厚みと彫口を比べてみると違いが分かります。堆朱は中国では剔紅(てきこう)と呼ばれ、宋時代以降に盛り上がりを見せました。日本には平安時代末から鎌倉時代にかけてこの技法が輸入され室町時代ごろに本格的な製造がはじまり、各地で作られています。
②堆黒:堆朱と同じ手法で黒漆を塗り重ねて彫を施したものになります。 土台の表面に漆を数十~百回あまり塗り重ねて適当な厚さにした漆層に刀で文様を浮彫状に表しています。中国においては剔黒(てきこく)と呼ばれています。
朱溜塗:溜塗とは下地の塗りの色と上に塗った漆の透明度によって仕上がりの色を様々に仕上げる技法です。朱溜塗であれば、朱色の漆を仕上げに塗った塗りものを指します。
③金磨塗:堆朱塗や堆黒塗の層に金箔を挟み、彫や磨き上げで金箔を表面に出す効果を作るという贅沢な技法です。
色漆塗:透き漆に混色をしたものを重ねて制作した彩漆により様々な色のグラデーションを作ります。硫化鉄や酸化水銀、石黄などの天然顔料ばかりでなく、化学的な染料を用いることで更に色幅が拡がり、この技法によって洋服に合う堆朱のアクセサリーも作られるようになりました。
④三彩彫:木地に色漆を直接重ねて最後に彫刻して仕上げる手法です。地色に黒を用い、磨いて艶上げを行うため華やかな仕上がりとなります。
■堆朱の買取例を紹介いたします。
★堆朱硯屏
◎地元で有名な書家さんのお宅より譲っていただいた堆朱です。古美術品レベルのお品で中国の古いものでした。すこし欠けがありましたが補修できるレベルなので高価買取させていただきました。
★堆朱花台
◎この花台は中国満州に戦前、お医者さんとして働いていた方の持ち物でした。その後、軍医としても職務をはたし戦後は引き揚げで福岡市内に家を建てられたそうです。骨董品買取では3度目のご依頼でしたが今回も買取させていただき感謝しております。」
★堆朱茶器
◎写真の茶器は古い中国のお土産として売られていたそうですがつくりを見るととても工芸品レベルではなく緻密で繊細な細工などは骨董品としても通用しそうな茶器でした。堆朱の急須としても珍しくあまり見かけないものですので買取させていただきました。こういったおみやげ物でもつくりが良いと高く売れますので大切に保管していてください。価値や相場も近年はアップしておりますの売却される際はお気軽にお申し付けください。よろしく御願いいたします。
■高価買取のポイントは…
その1…漆の状態がよくかけが無いもの
その2…現代ものでもつくりが繊細なもの
その3…在銘のある堆朱
その4…入手経路やストーリがはっきりしている物
■家の中のどこに眠っている?お宝を発掘しましょう!
堆朱は忘れ去られて家の中のどこかの場所に収められています。
可能性が高い場所は…
①押し入れ箪笥…木箱に入れられているので状態の良い堆朱が眠っています。
②戸袋…とても古い骨董やアンティーク品が良く出てくる場所です。埃や汚れも溜まっていますが堆朱は戸袋の奥で眠っているのを見かけます。
③倉庫や蔵…今まで見たことのない古い時計や骨董品が良く出てくる場所ですね。状態はまちまちです。
④中二階、隠れ部屋…この場所からは超高額なアンティークや骨董品などのお宝が良く出てくる場所ですがほとんど改築されていたり片付けられている秘密の場所です。
堆朱出張買取の流れ
■まずはお電話下さい。日時をご相談します。
商談成立して終了です!
★わからない事や聞きたい事などなんでも気軽に下の「LINE」からでも問い合わせできます。
勿論、骨董やアンティークもコチラから写真査定できます。(24時間OKです!)
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