〇古い錫買取りました。
■先日、福岡市南区での骨董品買取で薩摩の錫酒器を買取できました。
とても綺麗な物で薄づくりで良い仕事のされている錫器でした。
ここで少し錫の話をいたします。錫の性質は加熱して溶け出す温度は低く、摂氏230度くらいで溶解します。低い温度で解けるため、製作には溶鉱炉が必要ありませんので鉄や銅に比べると高度な設備が必要ありません。しかしながら直接火に掛ける器(湯沸しや鍋)は作れません。そして材質は繊細な為、布や紙、指で触れても細かい傷がつきます。器を落とせば当然凹みます。永く使用していると、器によってはキズだらけになりますが傷付くことによって生まれる寂びた美・味わいは深く、最大の長所でもあります。使い込み使うほど風合いが増すのが特徴で、錫器の見た目の美しさは、その柔らかさによるところが大きいようです。
最後に固有の「香り」があります。その甘くフルーティな芳香は、茶や酒を引き立てると愛好されています。その美味しくなる秘密は錫は金属にしてはやわらかく、温かい素材感があるということです。また、熱伝導率が高く、酒の燗などが早いです。熱くなるのが早ければ、その逆もしかり。冷水をタンブラーに入れると一瞬に、驚くほどの早さで冷たくなります。お燗に適した素材ということで、チロリや徳利などの代表商品がつくられています。そして、錫は毒性を持たない金属です。水や酒の味がまろやかになります。錫のコップに水を入れて、冷蔵庫に置き、翌朝、飲むと味が全然違います。錫の容器側に不要な成分が吸着するのだろうか。お酒の場合は、嫌な苦みや酸味もやわらぐとよく言われます。
古くからある骨董品では泰蔵六、中村半兵衛、中川浄益、永錫堂、竹影堂、錫半、問村自、乾茂号、英祥堂…などがあります。
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