先日は福岡市南区にお伺いいたしました。この碁石は日向の蛤と那智黒です。基本的に黒石が181個、白石が180個のです。材質はプラスチック、硬質ガラス、蛤・那智黒とありますがやはり打っていて一番気持ちの良い音がするのは蛤と那智黒ですね。白石は蛤から、黒石は那智黒という石から作られています。厚いと良い音がなりますし、打った手に存在感があります。
ちなみに、碁石は白と黒がありますが、石の大きさ(直径)は、実は若干黒の方が大きいんです。白は膨張色で大きく見えてしまうため、黒の方が少し大きく作られているよです我々、骨董業界の中でも分厚い碁石は程度の良い物はとても高価です。
日向の蛤はわずか4km程のお倉ヶ浜が、蛤碁石製造の原点となっています。囲碁の歴史は非常に古く、中国では紀元前1100年頃、日本でも大宝年間(701~703年)の時代から楽しまれていたとも言われています。 蛤で碁石を作るようになったのは17世紀後半。それまでは天然の白い石、黒い石を使用していました。 そして、宮崎県日向市の蛤が碁石の原料として見出されたのは明治の中ごろ。富山の薬売りが日向の蛤を大阪に持ち帰ったのがきっかけでした。
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