筑紫野市で評判の骨董品専門の買取店 | 骨董品買取専門

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■福岡筑紫野の骨董品出張買取

筑紫野市（ちくしのし）は、福岡県の中西部、筑紫地域に位置する市です。「博多の奥座敷」と称される二日市温泉があります。温泉ブームの現在では信じ難いことですが、１００年ほど前までは、福岡県では二日市温泉が唯一の温泉でした。

林貞裕著『温泉志』（出版年不詳）、渋井孝徳著『温泉譜』（1700年代）、三宅意安撰『本朝温泉雑考』（1767年）、前出の『旅行用心集』、いずれも筑前国では二日市だけを上げています。吉田東伍著『大日本地名辞書』（1900年）には、「（湯つぼ）凡十四所、浴槽二十許、民家九十、皆浴戸なり、号して湯町と曰う、四時客来多し、福岡県唯一の温泉とす」と記されています。このことから。『竹取物語』（９世紀後半〜10世紀前半）の「筑紫の国に湯浴み」、『本朝文粋』（１１世紀中ごろ）の「西海温泉」、『朝野群載』（１２世紀前半）の「鎮西温泉」、『本朝無題詩』（１２世紀後半）の「西府温泉」など、古典にみえる筑紫の温泉の記述は、すべて二日市温泉であったと考えられます。骨董品買取の際に度々、査定する機会のある戦前絵葉書（上の写真）などには当時の風情や風俗などが掲載しているのを見かけます。尚、現在の二日市温泉の名称は、昭和２５年（１９５０年）に命名されました。それ以前は武蔵温泉、薬師温泉、次田温泉（すいたのゆ）などと呼ばれていました。

福岡筑紫野での骨董品買取事例

◎国鉄のプレート（サボ）…

この写真の国鉄プレートは通称「サボ」という物で旧国鉄の行き先看板です。こちらは筑紫野市よりご連絡頂き骨董品の出張査定で買取したお品です。電車マニアだったお父様のコレクションです。「サボ」とは行先標（ゆきさきひょう、いきさきひょう）は、鉄道の列車やバスに掲出される行き先などを示した板です。行先票と表記されることもあり、方向板、系統板、行先板、行先標示板ともいわれます。列車の前面に掲示され、列車種別ならびに行先を表示する板を特に運行標識板と称することもあるようです。元来は「サインボード」の略称といわれています。その他にも、中・長距離列車が機関車牽引の客車列車を中心とした時代、行き先は車体側面に表示されるのが一般的だったため、それを意味する「サイドボード」や「サービスボード」の略であるという説もあるようですね。

◎戦前絵葉書…

この絵葉書は戦前に栄えていた二日市温泉街からの出物です。筑紫野市の骨董品買取依頼でお邪魔したお宅はいまも温泉宿を営んでおられるお宅です。ご先祖が外地から引き揚げてきた際に持って帰った骨董品や雑貨を買取しました。その中でも一番趣があったのは写真の絵葉書でした。これは戦前の「香港」の街並みです。当時の風俗も伺える逸品です。絵葉書の歴史は私製絵葉書の発行が許可された明治33年に始まりました。
その後日露戦役で記念絵葉書の爆発的なブームが起きて、現代まで、博覧会記念、御大礼記念等の記念ものや、各地の観光地やお祭りを紹介したもの、或いは号外的に災害や震災を紹介したもの、そして明治大正期のアールヌーヴォー・アールデコ調の美術もの、竹久夢二、加藤まさを、高畠華宵、小林かいち、蕗谷虹児等画家の作品もの、美人絵葉書等や現代のブロマイド的なものまで、多種多様の絵葉書が製作されました。

◎勲章…

この勲章は金鵄勲章と言われるものです。筑紫野市の軍人さんのお宅より譲り受けたものです。骨董品ではありませんがコレクターの喜ぶお品ですね。写真の金鵄勲章は、日本唯一の武功勲章として明治23年に制定された勲章ですが、日本国憲法が制定された昭和22年に廃止されています。第一次・第二次世界大戦や満州事変といった大きな戦争や事変における戦績や功績をたたえて授与されるもので、7つの武級に分かれています。「金鵄勲章（きんしくんしょう）」は、戦いで功績をあげた陸海軍の軍人や軍属に授与されたものでそのデザインは、日本神話における神武天皇の黄金色の鵄（トビ）をモチーフにしています。こちらのお宅では勲章の他にも軍服や帽子、戦地の写真なども買取させて頂きました。ありがとうございました。