◎先日は福岡市東区で仏像や江戸時代の初期伊万里の買取を致しました。
■伊万里焼は佐賀県有田町を中心とする地域で生産された磁器の総称で、有田 や三 み 川内 かわち 、波佐見 はさみ などの製品が含まれています。製品の主な積み出し港が伊万 里であったことから「伊万里焼」と呼ばれました。 伊万里焼は、佐賀藩の藩祖鍋島 なべしま 直 なお 茂 しげ が、豊臣秀吉の朝鮮出兵(1592・ 1598年) の際に、連れ帰った李参 りさん 平 ぺい をはじめとする朝鮮人陶工を中心に有田で磁器の製 造に成功したのが始まりと考えられています。 伊万里焼の中でも、江戸時代初頭の 1610 年代から 1630 年代頃までの初期の 製品は特に「初期伊万里」と呼ばれています。初期伊万里は白地に 藍 あい 色 いろ のみで 文様を表した「染付」がほとんどで、文様は中国の磁器を真似した素朴な絵柄 が多く見られます。釉薬がたっぷりとのせられて厚ぼったく、絵付けの前に素 焼を行わなかったので、大半の器には、釉薬を塗るときについた指跡が残って います。また、内底と外底には重ね焼きした時にくっつくのを防ぐために重ね る部分に挟んだ砂が付着するという特徴があります。これより後の製品には、 技術が進歩したためこうした特徴が無くなりますが、骨董 こっとう の世界では「古拙 こせつ の美」として珍重されています。日本の佐賀・有田地域で17世紀はじめに誕生した古伊万里で初期伊万里の中心は、白磁に青で文様を描いた製品です。初期伊万里は、”日本で最初の磁器製品”であると同時に”日本で最初の染付製品”でもあるのです。特徴としては形の歪み、フリモノの付着や窯キ ズ、素地や染付の不安定な発色などの特徴に、草創期らしい技術の未熟さが表れてい ます。また装飾の面では、当時国内で需要の高かった中国磁器に倣い、早期から染付 技法が用いられ、描かれた意匠にもその影響が見受けられます。
このような歴史のある焼物ですが高く売れるものはやはり状態が左右されます。金継などは景色の一部として評価されますので問題ありません。骨董品買取の福岡玄燈舎では初期伊万里やレトロなものを買取致します。お気軽にお問い合わせください。
◎その他の買取品…昨今、コロナウイルスの問題で否応なく人との接触を避けるようになったのか
出張買取はめっきり少なくなりましたね。私どもだけではなくほかの同業者やリサイクルショップの買取も
激減したとか聞いています。その為か5月に入ってからの骨董品買取予定はかなり予約が入ってきました。
現在はラインで写真をやり取りして査定をして宅配買取が多いです。
今回も福岡市内より古い陶磁器や鍔の査定と買取で連絡を受け送っていただきました。下の写真は古い李朝の徳利です。金継をされていて大事に保管されていたと思われます。時代は確定できませんがおそらく鶏龍山窯だと思われます。金継のほかには直しや修復は無く状態がよい陶器でした。
この李朝の鉄絵ですがやきものの素地に,鉄を含有する顔料〈鉄絵具〉で,釉下に絵文様を描く技法。またはその作品のことです。鉄絵は黒〜茶褐色に呈色します。釉(うわぐすり)は透明釉であるのが一般的だが,青磁釉,色釉が施される場合もある。世界中で広く行われる技法のひとつです。中国陶磁では晩唐時代に現れ,宋〜金時代の磁州窯や吉州窯で発達。朝鮮陶磁では,忠清南道の鶏竜山(けいりゅうさん)周辺諸窯の白地鉄絵,広州官窯での白磁鉄絵〈鉄砂(てっしゃ)〉が知られ,日本では,尾形乾山の作陶,志野焼や織部陶,唐津焼などにおいて主要な装飾法の一つとなっています。
骨董品買取の福岡玄燈舎では古い陶磁器を買取ります。特に中国古陶器や李朝などの焼き物を買取ります。
お気軽にお問い合わせください。
◎その他の買取品…先日は地元の方からの骨董品買取依頼があり出張査定に出かけました。
先代からの収集品で元は旧家でしたが解体されて骨董品をストックしていたとのことです。
甲冑の兜や中国の古い焼物、屏風などがある中、刀の鞘と目貫、そして写真の鍔がありました。
この鍔は花押石のような細工に象嵌が入ったとてもユニークな鍔です。特に在銘ではありませんが
時代の古さと状態の良さが決め手で買取致しました。他にも着物や古文書なども状態は悪かったがありましたので
買取致しました。段ボール箱20箱の大量買取ができました。ありがとうございました。
骨董品の高価買取ができる品物は時代の古さと状態、レア度がバランスよく備わっているものが価値があります。
福岡玄燈舎では古い刀装具や鍔などを買取致しますのでお気軽にお問い合わせください。