■中国家具の買取…骨董品買取の福岡玄燈舎です。
先日の骨董品買取では福岡市中央区で中国家具を買取りさせて頂きました。
写真の中国家具は大きな紫檀製の花台です。
紫檀花台買取
中國の花台といえば螺鈿細工、蒔絵、七宝焼き等ありますが
この花台は装飾のないシンプルな花台です。
しかしながら時代は古く明治期の物のようです。
よく似たもので「花梨」もありますが紫檀と比べてやや明るい木目で
比重は少し軽いようですね。
200~300年ほど前の紫檀はとても比重が重く床の間にあるテーブルや座卓などはとても一人では持てないくらいの重さです。

中国式家具は明朝・清朝(1368-1911年)に黄金時代を迎え、最も精巧で美麗な家具が制作されました。15世紀から17世紀にかけて製作された家具を「明式家具」と呼び、18世紀から清代末期にかけて作られた家具を「清式家具」と呼んでます。明式家具は、その輪郭の線がすっきりしていて流れるよう。また、装飾もあっさりして気品があり、飾り枠構造の特色がよく生かされています。清式家具は、清代には国際貿易が盛んで工芸技術も発達していたので、家具も複雑多彩な装飾のものが好まれるようになり、紋様装飾図案の組み合わせが重視されました。中国の家具は、明・清時代が最盛期であったので、現在の中国家具の形式はすべてこの時代の伝統を踏襲しています。中国テイストのデザインでおなじみの四角いうずまきが連続している模様は「雷文」といい、魔除けの効果があるといわれています。
かつては中国皇帝の紋章として使われていたという龍の模様は、現代でも権力・高貴さの象徴として人気があるデザインです。他にも吉兆の印として有名な鳳凰や、誠実の象徴として古くから親しまれてきたクチナシなど、中国の人々は昔から様々な模様に意味を持たせ、幸せや生活の安寧を願いました。

中国家具の買取福岡

余談ですが人気のデザインですが西洋の人にとってシノワズリ(chinoiserie)デザインの家具が人気でした。フランス語で「中国趣味」のことを言います。17世紀中頃、ヨーロッパの貴族や富裕層の間で大流行した、家具、シルバー、陶磁器や壁紙などに使われた中国風のデザインの総称として使われています。中国本来のデザインではなく、あくまでヨーロッパの人達が東洋にある、未知で神秘的な国をイメージしたデザインがシノワズリです。

ご自宅に中国家具が御座いましたら是非、お声掛けください。福岡県内外無料出張査定に伺います。お見積りだけでも構いませんのでお問い合わせください。

◎その他の買取品…近頃は書道具の買取に力を入れておりますが今回も福岡市南区より 書道家のお父様の書道具を査定してほしいとのことで出張鑑定に出かけました。とても静かな住宅街でその茶室のようなお部屋には中国の大きな丸硯や硯板、筆や唐墨、和墨、和紙や唐紙、紫檀の硯箱や黒檀の机、古竹の筆立や筆筒、印篭や印材など書くときりがないくらいの沢山の書道でした。そのほとんどが美術品レベルの良い物で亡きお父様の大事な遺品ということでできるだけ高くお値段をつけ買取りさせて頂きました。お客様はとても満足されたようで昼食もご馳走になりました。ありがとうございました。

◎その他の買取品…今回の硯箱は古い紫檀の硯箱でこちらは日本の明治期の物のようです。書画は古い中国から文化が入ってきたので日本は鎌倉時代より盛んになり一般の書道具も明治期からのものが多いようですね。硯箱(すずりばこ)は、硯その他を納めておく箱です。硯の他には筆、墨、水滴、小刀、尺、暦などをも納めることがあるようです。種類として、平硯箱、重硯箱、浅硯箱などがあり、また裏梨子地、表蒔絵、螺鈿、描金などが施されることもあります。文台と連作になるものもあるようですね。本阿弥光悦作の船橋硯箱は単独の作で、甲盛り被せ蓋、蒔絵描金の豪奢な代表であるとされてます。また物品を人に見せ示すのに、硯箱に載せて、また蓋に載せて出す慣習もあったようです。 形式は蓋が深めで、本体を覆うように作られたものが多く、吹き仕上げのシンプルなものから蒔絵や螺鈿が施された豪華なものまで様々です。また、平硯箱がお重のように何段にも重なったものを、「重硯箱」と呼びます。なお引き出し付き硯箱は天板に横開きの蓋が付き、下には引き出しが複数個付いているものが多いです。また、天板に持ち運び用の取っ手が付いている物もあります。また意匠箪笥のような大きな金具が付いている物もあります。こちらは持ち運びができる小箪笥のような佇まいが特徴的です。装飾には木材をベースとした漆器が一般的であり、装飾も同じく、蒔絵や色鮮やかな貝殻をはめ込む「螺鈿(らでん)」などが施された作品が多く見られ、 作家においても蒔絵師、漆工家などが多くの硯箱を現在に残しています。なおフタに装飾を施した彫刻装飾もあり漆仕上げをせずに、素材の木地を活かしたような作品や、「鎌倉彫り」のような彫刻装飾で仕上げた作品もあります。材質は欅(けやき)、黒柿(くろかき)、ローズ、オーク、カリン、紫檀といったいわゆる高級な木が使われているのも特徴ですね。
またその場合には、漆塗りの中でも木目を見せる「拭き漆」によって仕上げられているものが多く見られます。
ありがとうございました。

骨董品買取の福岡玄燈舎では硯箱など書道具の買取に力を入れております。一品からでも構いませんし査定や見積もりだけでも構いませんのでお気軽にお問い合わせください。福岡市内県内は無料出張査定致します。

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