硯(中国)買取/福岡市早良区にて書道具の硯や和本、掛軸や墨など買取り致しました。ありがとうございました。この大きな硯は中国の端渓硯です。細かなな彫刻や紫檀の蓋もあり高価買取致しました。
中国の四大名硯は、端渓硯、歙州硯、洮河緑石硯、澄泥硯の4つで、日本の和硯は赤間硯、雄勝硯、雨畑硯、那智黒硯の5つです。世界で最も大きく、珍重されている硯は「中華第一龍硯」というものです。それは珍しい紫翠石を彫刻して作ります。数人の彫刻家が六年をかけ作り上げた龍硯は中国の硯の彫刻技術の代表であり「中華第一龍硯」は1997年にギネスブックに掲載されました。一方、硯は骨董品としての価値も高いものです。洗硯会という硯を水の中に入れて水に浮かび上がった模様を見る「 洗硯せんけん」という観賞会も行われているようです。硯の綺麗な紋様や形を見て楽しむこともまた硯の正しい使い方だと思います。なお、洗硯という言葉は文字通り硯をきれいに洗うという意味でも使います。むしろ現代ではこちらの意味で使われることの方が多いようです。
最後に四大唐硯の特徴屋産地についてお話しいたします。
★端渓硯
肇慶(中国広東省広州辺りにある町)に西江という河が臨んでおりそこに注ぐ谷川を端渓といい、ここで採れる石を使った硯。
○種類
・老坑…最高級の硯材。一定の範囲から産出する硯材のみを「水巖」という。
・坑仔坑…老坑の次にいい硯材。
・麻仔坑…かつて老坑に匹敵するといわれた硯材。
・宋坑…宋時代に開発開始し比較的安い硯材。
緑端渓…比較的長い歴史をもつ端渓硯のひとつ。
白端渓…幻の硯と呼ばれている。名前の通り白色の端渓硯。
★歙州硯
端渓硯と並ぶ名硯。
歙県で採れる石を使った硯。羅紋が特徴。
採石期間が短い為現存する硯は少ない。端渓硯の約5%程度と言われている。
鋒鋩がやや粗く、凹凸は鋭く深く大小不同に分布しており磨墨が早い。
★洮河緑石硯
北宋中期甘粛省洮県の洮河の深底から採石された硯。
端渓硯を超える名硯とされるが河の氾濫により採石場所が不明となったため、短期間で途絶えた。
現存するものは極めて貴重であり入手はほぼ不可能。現在販売されている端渓緑石、新洮河緑石などは全くの別物。
★澄泥硯
江河の砂や泥を使い作られた硯。
唐墨と相性が良い為、超濃墨や超淡墨での作成に最適とされている。
砂の違い、焼成の温度と時間によって色調が変わり七種類に分類される。
【種類】
緑豆砂・・・くすんだ緑色に青が混ざっており小さな斑点がある。鱔魚黄の次に質が良い
蟹殻青・・・灰蒼色、青黒色
玫瑰紫・・・玫瑰(はまなす)のようなくすんだ紫色
蝦頭紅・・・茹でエビのような赤色に少し青色の層がある
魚肚白・・・魚の腹側のような紅白色
豆辨砂・・・黄色に大きい斑点
鱔魚黄・・・くすんだ黄色、ベージュ。一番質が良い。
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