掛軸(中国画)買取/福岡市中央区より掛軸や陶磁器を買取させて頂きました。日本画よりも現在人気の中国風の南画と言われる掛軸が多く高価買取させて頂きました。ありがとうございました。南画は中国の元・明の絵画に影響を受け日本で18世紀半ば(江戸時代後期)におこった一つの画派をいいます。
中国絵画のひとつ、南宗画(なんしゅうが)に由来し、その略語とされています。南宗画とは明時代に生まれた言葉で中国・江南地方の平坦な地形と温暖な気候風土のもとに生まれた山水画をいいます。これに対し、北宗画(ほくしゅうが)というものがあり、これは中国・華北地方の険しい山岳や岩山を硬い輪郭線で描いた峻厳な山水画を指しています。日本の画家たちが主にならったのが南宗画であったため、その略として南画という言葉が生まれたといわれています。有名な画家は池大雅(いけたいが)、与謝蕪村(よさぶそん)がいます。江戸時代の南画家の中で最も有名で、南画の大成者ともいわれています。 大雅は中国絵画に深い憧れを抱きつつ、日本国中をしばしば旅し、旅中での写生や実体験にもとづく作品を描いて独自の世界を確立しました。 その豊かでおおらかな画風は後世にも大きな影響を与えました。また南画は文人画と写生画がりますが文人画とは,中国の士大夫(したいふ,高級官僚)が描いていた絵画のことで,様式的には南宗画(なんしゅうが)とも呼ばれていました。日本に入り,和様化したものを一般に「南画」(なんが)という名称で呼んでいます。
写生画は,享保16(1731)年,沈南蘋(しんなんびん,生没年不詳)が長崎にもたらした清朝の写実的な画風が大きな影響を与えたと言われています。日本では、江戸時代以降、中国的な教養を身につけた人物を文人と呼び習わしてきた経緯があり武士・農民・商人といった身分や出自に関係なく、職業とするか否か、専門家であるか否かを問わず、都市にも地方にも文人が存在し、彼の地(中国)で行われる琴詩書画の世界に思いを馳せ、文人としての生き方を実践しようと試みたのである。 書画のお手本となったのが江戸時代に長崎を通じ請来された各種の中国画や画譜類です。そして詩文・書画に精通し余技に画筆を執るなど文人趣味を好んだ黄檗僧(渡来僧・和僧とも)の寺院が諸国に広がります。日本では中国では文人層に貶められた北宗画も摂取し、日本の伝統的な狩野派や琳派、円山四条派、果ては浮世絵や西洋画法なども受け容れたことで、南宗画の概念だけでは到底包括しきれぬ日本独自のものが形成されているようです。こうした特異な姿を呈する日本の文人画を南宗画と区別して南画と呼ぶことがあり、山水画以外に花鳥画なども含まれます。
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