■骨董品買取で福岡市西区へ出張査定に伺いました。信楽や唐津焼、萩焼や琉球など40点程買取致しました。写真の焼物は備前焼で共箱、在銘有の状態の良い陶器でした。
備前焼は、岡山県備前市伊部(いんべ)地区周辺を産地とする焼き物です。
釉薬を一切使用せず、1200〜1300度の高温で焼成する焼締め陶です。土の性質や、窯への詰め方や窯の温度の変化、焼成時の灰や炭などによって生み出される備前焼は、一つとして同じ色、同じ模様にはなりません。茶褐色の地肌は、備前焼に使われる粘土の鉄分によるものです。
備前焼は、高温で約2週間焼き締めるため「投げても割れない」と言われるほど堅く、すり鉢や、大きなカメ、壷が多く作られていました。また、現在では、微細な気孔があり通気性に優れているため、切花が長持ちする花びんや、微細な凹凸により、きめ細かな泡ができることからビールグラスとしても重宝されています。
◎その他の買取品…古い木製の仏像や刀の鍔、陶器や掛軸、仏具など車一台分の買取をさせて頂きました。その中の一部ですが下の写真は柘植のお数珠です。
お数珠とは『念珠』、『寿珠』などともいわれ、現在もっとも身近な仏具として広く普及しています。
数珠は本来、お経を読む回数を数える道具でした。つまり、『数を念ずる』、『数を記す』ためのものとして『数珠』と呼ばれるようになったと言われています。
珠『本連(ほんれん)数珠』、『二輪(ふたわ)数珠』といわれる正式な数珠は、108の珠で造られています。珠一つずつが百八の煩悩を司る仏様であり、人間のあらゆる煩悩を数珠が引き受けてくれると言われています。 現在においては珠数の制限は無くなりつつあり、一般的には珠の数を減らした略式の数珠が多く使われています。略式の数珠は『片手(かたて)数珠』や『一輪(ひとわ)数珠』といわれ、すべての宗派でお使いいただけます。また、珠の大きさによって男性用数珠と女性用数珠に分けられ、男性は大きい珠の数珠を、女性は小さい珠の数珠を使うのが一般的です。
◎その他の買取品…このお宅は鉄道関係の品物もコレクションしていたお宅です。古い国鉄グッズが沢山ありサボや時刻表、鉄道模型や関係雑誌など戦前からの物も多く貴重な資料ばかりでした。写真はその一つで昭和レトロな記念メダルです。
このメダル、鉄道100年記念メダルです。鉄道100年史と一緒に買取致しました。『日本国有鉄道百年史』(にほんこくゆうてつどうひゃくねんし)は、日本の鉄道開通前から1972年までの100余年間の日本国有鉄道(国鉄)とその前身の歴史をつづった歴史書である。1972年に国鉄がその前身から数えて100周年を迎えるのを記念して、国鉄自らが編纂し、全19巻を1969年から1974年にかけて刊行した。一度絶版になったが、1997年に成山堂書店から復刻版が出されている。
◎その他の買取…日本のアンティーク家具ということで九州民芸家具を見積もりさせていただきました。
とても上質なウインザーチェアーです。
チーク材の無垢板をふんだんに使用した椅子でした。
九州民芸家具とは柳宗悦の民芸運動の精神を受け継ぎ創作され、代表的なものとしては松本民芸家具、北海道民芸家具、北九州つくし民芸家具などがあげられます。 つくし工芸は昭和36年、もともと松本民芸家具の九州地区販売店として年発足した後、松本民芸家具と袂をわかち、つくし工芸(北九州民芸家具)を設立。民芸運動の第二世代ともいえる建築家・伊藤安兵衛らのデザイをもとに椅子や調度品などを製作し、オーダー家具を中心として手作業による桜無垢材、欅材を使った高級志向のブランド、九州民芸家具を販売。北海道民芸家具と比べると、クラフト感の強い質実剛健なデザインを基調して、縦格子の意匠をアクセントにした特色を打ち出し、数多くの民芸家具ブランドの中でも松本民芸に次ぐ高い評価を受けてきました。
ウィンザーチェア
16世紀に造られ始めた挽き物椅子を起源にした、イギリス民芸様式椅子の総称様々な派生型が存在する。ウィンザーチェアの研究者(IvanG.Sparkes)の定義では「厚い木製の座面を基盤として、椅子の脚・スピンドルなどが直接座面に接合された椅子である」。 様々なメーカーによって現代でも造られ続けている事は勿論、古くからリデザインされており、現代の椅子デザインの源流の一つと言われています。
骨董品買取の福岡玄燈舎ではアンティーク家具買取り致します。お気軽にお問い合わせください。