■今回の出張買取はアンティークのガラスコレクターのお宅でした。イギリスやフランス、チェコやドイツなどのアンティーク食器やシルバー、ガラスなどを中心に約200点ほどのコレクションがありました。その中で20点ほどのアンティーク品を譲っていただきました。写真の切子も未使用品で状態がよく監修名もありましたので買取させていただきました。最近の工芸ガラスですが「復刻 薩摩切子」です。しかも人気の「紅被せ」ですね。

薩摩切子買取り

紅被せ切子

薩摩切子は江戸末期に薩摩藩で造られた切子ガラスです。 鉛を24~25%含むクリスタルガラスを使用し、無色のガラス(クリアガラス)の表面に色ガラスを1~2mm程度溶着させた ”色被せガラス”にカットを施し、磨きあげた製品を「薩摩切子」と言います。薩摩切子は、被せた色ガラスに厚みがありますが、色調が淡いため、クリアガラスから色ガラスの間にできる グラデーション「ぼかし」が特徴のガラスです。その歴史は薩摩藩10代藩主 島津斉興が1846年に製薬館を創設し、医薬品の製造に着手しましたが、薬品の強い酸に耐え得るガラス器の必要に迫られ、江戸より硝子師(びーどろし) 四本亀次郎を招聘し、製造し始めたのが発端です。そして、1851年 島津斉彬が薩摩藩11代藩主に就任したことを機に、ガラス製造の目的が色被せ切子を作り出すことに変わり、「紅ガラス」の色出しに成功、薩摩ビードロの名を高らしめました。 その後ガラス窯は磯の集成館に移され、ガラスの製造は切子という技法と共に広まりました。今回の買取品はその古美術品ともいわれる切子の復刻版です。私ども骨董業界でも本場の古い切子は高価格で取引されています。当時の物はなかなか手に入りませんが復刻であれば度々見かけます。高く売れるものはやはり箱や栞などの付属品がありしかも監修があるものが相場も高いですね。骨董品買取の福岡玄燈舎では薩摩切子を買取致します。お気軽にお問い合わせください。

◎その他の買取品…先日は福岡市城南区にて古いお家の骨董品買取査定に伺いました。そこには壷や火鉢などの焼物、茶道具と掛軸など戦前の骨董品が残っておりました。状態の良い物悪い物が混じる中、食器棚にとても古いコーヒーカップが見つかりました。このコーヒーカップは大正期の輸出品だと考えられます。とても薄い作りで底には透かすと日本髪を結った着物女性が映ります。なんとも遊び心のある骨董品ですね。通称「芸者透かし細工」とも呼ばれる工芸品です。

芸者透かし

コーヒーカップ
リトファニーという技術で紙幣と同じ技法が施されたお品、ビクトリア時代にイギリスなどへ輸出されていた日本の工芸品です。卵の殻のように薄手なのでエッグシェルと呼ばれたそうです。光にかざすと女性の顔だけでなく、カップの絵柄も見事に透けて見えます。カップの厚みは1mmほど、素晴らしいお品です。同時期には、芸者透かし入りのティーカップや、湯呑みなども製作されました。少なくとも明治期には既に存在していました。染め付けられている芸者(?)たちの絵も当時のままのデザインです。磁器は大正時代にはランプシェードとして様々な細工をしたものが製作されましたが、これらのカップは光を通すほど薄い磁器を大量生産できる技術力をアピールすることも出来たため、長年生産されているものと思われます。芸者透かしの食器は状態が良い物は高く売れます。特にノリタケなどのメーカー品には高い価値が有ります。骨董品買取の福岡玄燈舎では芸者透かしの食器を買取ます。

◎その他の買取品…私どもの住んでいる九州は有田焼や唐津焼などの窯元が多いですが今回は「鍋島焼」の磁器を買取りました。古いお宅に骨董品を求めて伺うと必ず目にする焼き物は伊万里系の磁器ですね。写真は同じ古伊万里系でも少し毛色の異なる鍋島焼です。鍋島焼は「青磁」が有名ですが染付や色絵皿もまんざらではありません。しかも櫛高台で少し高めに仕上げられています。染付も金の縁で描かれている骨董磁器です。

鍋島焼買取り

櫛高台

鍋島焼の特徴として第一に挙げられることは、一般庶民に向けて製造された焼き物ではなく、当時の将軍家や諸大名に向けた献上品、あるいは贈答品として製造されていた「大名御用達の焼き物」であるという点です。献上品として製造されていたというだけあって、庶民に流通する焼き物とは明確な差別化が図られており、鍋島焼が庶民の手に渡ることは厳しく制限されていたと言います。2代藩主である鍋島光茂が残した指示書にも「最新の流行を取り入れた作品に仕上げること」「納期を確実に守ること」「不出来の作品は割り捨てること」などの記載が残されていることからも、鍋島焼がいかに特別な存在として扱われていたかを窺い知ることができます。鍋島焼にはいくつかの種類がありますが, 代表的なものは鍋島・鍋島染付・鍋島青磁です。鍋島藩窯の作品の大半は,鍋島染付と鍋島青磁です。さらに, 銹釉や濃い青色(藍色)をした瑠璃釉などを組み合わせたものもあります。 このように大事に作られた鍋島焼は時代の古さと状態の良さ、絵付けの繊細さで価値が決まります。高く売れるものはやはり変形の皿や花瓶人間国宝の青磁、色鮮やかで大ぶりな焼き物が高く取引されているようです。もちろん箱は言うまでもありません。骨董品買取の福岡玄燈舎では古い鍋島焼買取致します。お気軽にお問い合わせください。

 

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