福岡市中央区で葛飾北斎作品を買取りました
買取品の詳細
今回は福岡市中央区の閑静な住宅地に出張査定にお伺い致しました。買取品は大量の掛軸やお茶道具や着物などありました。いろいろな掛軸がありましたが紹介する掛軸は「葛飾北斎筆」の作品です。掛軸としての状態は破れもなく時代の割には良い方でした。作品の画風は稲刈りでの場面で収穫された稲穂を打穀する様子が描かれておりました。庭にはニワトリや筵が干され家の女性たちが揃って仕事をしています。その姿がとても穏やかでどこか懐かしい日本の風景がよみがえる作品ですね。霧箱にも入っており時代は江戸、幕末期といったところでしょうか?そのほかの古い掛軸もたくさん買取させていただきました。本当にありがとうございました。
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買取査定額
葛飾北斎画の買取相場ですが真贋、時代や図柄、肉筆の有無でかなり差があります。葛飾北斎(かつしかほくさい)は、江戸時代中期から後期にかけて活躍した浮世絵師です。勝川春章に入門して役者絵をはじめ、のちに錦絵や版元挿絵、肉筆画ですぐれた作品を残しました。当店での葛飾北斎の浮世絵の平均買取価格は真物で、5万円~10万円となっています。ご自宅に葛飾北斎作品や古い掛軸が御座いましたら一度拝見させてください。もちろん状態や時代、でもお値段は変わりますのでご了承ください。ちなみに下記は代表的な作品です。
「北斎漫画」「百物語」「冨嶽三十六景」「千絵の海」「諸国滝廻り」「諸国名橋奇覧」「肉筆画帖」「富嶽百景」「百人一首うばが絵説」「喜能會之故眞通」「化粧美人図」「鯉と亀図」「漢武人一人立図」
■過去の浮世絵作品買取例
神奈川沖浪裏 浮世絵 840,000円
春画本一冊 浮世絵 艶画 220,000円
富嶽三十六景 木版画 加藤版画研究所 150,000円
富嶽三十六景 アダチ版画 木版複製画46枚揃い 115,000円
富嶽三十六景 大錦版 高見沢研究所 46枚セット 浮世絵 木版画 106,000円
美人図 絹本肉筆掛軸 70,000円
富嶽三十六景 手摺木版画 吉田暎二監修 49,000円
葛飾北斎とは?
(かつしかほくさい)
1760年(宝暦10)~1849年(嘉永2) 江戸中・後期の浮世絵師として世界中で知られていますね。
幕府用達鏡師の子として江戸本所に生まれますが90回を越える転居など奇行が多く、逸話も多い人間でもありました。改号の癖もあり、30以上の号を用いたことでも有名ですね。改号した絵師は数多くいれどさすがに北斎のように何度も改号した画家はそうはいないと思います。現代であればアカウントを複数持っているアーティーストですね。主に用いていた号は「春朗」ですが、これは師・春章とその別号である旭朗井から1字ずつもらい受けたものだそうです。
彼は生涯に30回と頻繁に改号しており使用した号は「春朗」「群馬亭」「北斎」「宗理」「可侯」「辰斎」「辰政(ときまさ)」「百琳」「雷斗」「戴斗」「不染居」「錦袋舎「是和斎」「三浦屋八右衛門」「百姓八右衛門」「土持仁三郎」「魚仏」「穿山甲」などがあるそうです。
彼はそして 勝川春章 の門に入ります。化政期以降に美人画や役者絵が退廃に進む中、奇抜な発想や大胆な構図で名所絵や風景画・花鳥画 のジャンルに清新な 画境 を開拓して 浮世絵 版画 を世に出し話題を作りました。浮世絵の世界では終生画業の開発と変革に努め、和漢洋の各種画法に強い関心を示しますが有名なところでは風景版画に富岳三十六景、千絵の海などのほか、富岳百景、北斎漫画などの絵本類もあり、その画業は国際的にも高く評価され日本の著名な作家の浮世絵師として知られています。門下には、異色の作家の柳川重信、昇亭北寿らがいます。そして90歳で死去するまで、多くの作品を残した方です。余談ですが葛飾北斎は満足に食事もとらず、家事をせず、飲酒も喫煙もしないが菓子を好み、乱れた生活を送っていたといわれています。金銭に関しても無頓着で、画工料が通常の倍でしたが、貯えるわけでもなく部屋に放置し米屋や薪屋などが催促にくるとそのまま投といわれておりますげつけ、多ければ店が着服したり足りなければまた催促されたり、といい加減な金銭の扱いが原因で一生貧困であったといわれております。この方がご存命であれば現代でもかなりロックな方で人気を博すでしょう。ありがとうございました。
◎関連、参考サイトは■すみだ美術館コチラです。
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