福岡市中央区で砂張鉦(銅鑼)を買取りました

 

魚住為楽 銅鑼の画像1

魚住為楽 銅鑼の画像2

箱書きの画像

 

 

買取品の詳細

今回は福岡市中央区のお茶の先生のお宅へ出張査定にお伺い致しました。買取品は大量のお茶道具や着物、掛軸や屏風などなどありました。本日、紹介する骨董品は「魚住為楽」の砂張鉦です。砂張鉦とは茶席や仏事で使用する鳴物の一つで銅鑼で状態は凹みや割れもなく時代の割には良い方でした。鳴物(なりもの)とは、茶事において準備の整ったことなどを知らせるために叩いて音を出すための道具のことです。よく見かけるものは魚の形をした木魚うと呼ばれるものですね。
鳴物は、銅鑼(どら)、喚鐘(かんしょう)、板木(ばんぎ)、木魚(もくぎょ)などがあります。
鳴物は、一般的に銅鑼や喚鐘は亭主が中立後の後入の合図などに用い、板木や木魚は客が到着や連客の揃った合図などに用います。亭主が茶席の用意を終えて客の入来を請うために用いるのを鳴物挨拶(なりものあいさつ)といい、鳴物による案内を始めたのは古田織部が露地を拡大したために亭主が躙口を開けて後入を知らせるというそれまでのやり方ができなくなったからといいます。今回の銅鑼も叩くと柔らかですがとても長く響き上品なリバーブがかかる鳴物でした。銅の素材に凸凹を施して共鳴させているようです。ありがとうございました。

作者刻印の画像

作家の魚住為楽(うおずみ いらく)は、現代の日本工芸における銅鑼づくりの名家です。現在は3代目が当代を務め、砂張を使った茶道具や風鈴などを数多く手がけています。その評価は高く、人間国宝にも選ばれた日本を代表する名工の一人です。その初代は鋳金家で明治19年12月20日生まれで仏具製作をする一方,鈴(りん)などの鳴物(なりもの)鋳造を研究します。そののち独学で銅鑼(どら)作りをはじめます。そして昭和11年第1回帝展に出品し,以後銅鑼の制作に専念し30年人間国宝になります。現代の三代目は名工と言われた初代の技術を継承し、長年にわたり磨いてきた技で様々な名品を生み出しており、その深みのある鈍い輝きと、えもいわれぬ余韻を残すその音色は、「魚住の砂張」と高い評価を受けています。銅鑼制作の他、金属の中で最も硬くて扱いにくいとされる砂張を使った水指や建水、蓋置、花入、仏鈴なども制作。象嵌などで繊細な装飾をほどこし、格調高い作品は、伝統的な技法を用いながら、現代にも通じるモダニズムを感じますね。金沢の伝統工芸を代表する匠であると共に、茶道文化の発展にも貢献している方です。ありがとうございました。

 

共箱の画像

 

 

 

買取査定額

魚住為楽作品の買取相場ですが真贋、時代や品種、付属品の有無、箱書きの有無などでかなり差があります。魚住為楽といえば銅鑼、といわれるほど日本を代表する金工家です。人間国宝にも認定された技術を持つため、やはり値段も高額になります。査定のポイントは作品にカビやシミ、日焼けあるいは破れ・破損がある場合には、査定に大きく影響してしまいます。さらに鑑定書があれば査定がよりスムーズになりお手数をおかけしなくて済みます。
ぜひ鑑定書があれば、査定の際に一緒にご提示ください。最後に付属品も一緒に品物を収める共箱は査定の際に一緒にご提示ください。特に共箱は買取価格に影響いたします。当店での魚住為楽の平均買取価格は銅鑼では、5万円~15万円となっています。彫刻や象嵌の有無、大きさや木枠の有無、バン、総合的な状態にもよります。ご自宅に魚住為楽作品や古い茶道具が御座いましたら一度拝見させてください。もちろん状態や時代、でもお値段は変わりますのでご了承ください。

 

木枠の画像

附属品の画像

 

■ちなみに下記は代表的な作品です。

砂張水指「夜空」・砂張(さはり)銅鑼・砂張青海盆・砂張水指・砂波理水盤

過去の魚住為楽作品 買取例

◎砂張鉦(大)… 150000円

◎砂張鉦(小)…80000円

◎水指…40000円

◎青海盆…40000円

◎水盤…35000円

 

魚住為楽とは?

銅鑼の画像3

 

魚住為楽(うおずみ いらく)は、現代の日本工芸における銅鑼づくりの名家です。現在は3代目が当代を務め、砂張を使った茶道具や風鈴などを数多く手がけています。その評価は高く、人間国宝にも選ばれた日本を代表する名工の一人です。その初代は鋳金家で明治19年12月20日生まれで仏具製作をする一方,鈴(りん)などの鳴物(なりもの)鋳造を研究します。そののち独学で銅鑼(どら)作りをはじめます。そして昭和11年第1回帝展に出品し,以後銅鑼の制作に専念し30年人間国宝になります。現代の三代目は名工と言われた初代の技術を継承し、長年にわたり磨いてきた技で様々な名品を生み出しており、その深みのある鈍い輝きと、えもいわれぬ余韻を残すその音色は、「魚住の砂張」と高い評価を受けています。銅鑼制作の他、金属の中で最も硬くて扱いにくいとされる砂張を使った水指や建水、蓋置、花入、仏鈴なども制作。象嵌などで繊細な装飾をほどこし、格調高い作品は、伝統的な技法を用いながら、現代にも通じるモダニズムを感じますね。金沢の伝統工芸を代表する匠であると共に、茶道文化の発展にも貢献している方です。ありがとうございました。

◎関連、参考サイトは

■日本工芸会 コチラです。

■文化遺産オンラインはコチラです。

★骨董品買取の福岡玄燈舎では銅鑼や鉦、古美術品の他、アンティークや掛軸、茶道具、書道具、絵画、仏像、勲章、中国陶磁、甲冑など多彩な骨董品を査定買取しております。お見積りだけでも構いませんのでお気軽にご相談ください。

写真はtremolo3247@gmail.com若しくはLINEからお願いします。

 

■その他の買取品目

 

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