■骨董品の出張買取には必ず掛軸の1,2本は査定致します。工芸品からお宝級の物(ほとんどありませんが…)まで鑑定します。ただやはり落款やくずし字などはとても難しいものも多く度々、諸先輩の力をお借りします。今回は福岡県春日市のとある旧家にて骨董品や美術品、茶道具や油絵人形など古いものを買取させていただきました。その中に「平野五岳」さんの書いたっけ軸がありました。とても小さな掛軸ですがつくりや仕立ては上質で絹本に肉筆、軸先は漆塗りの軸でした。
掛軸買取ります
「平野五岳」は大分県日田市生まれで詩・書・画の三つに優れていたため三絶僧と呼ばれました。江戸時代後期の画僧です。名は岳、字は五岳。号に竹邨方外史、古竹園主、古竹老衲など。正念寺に生まれ、のち、専念寺の養子となり同寺を継ぎます。11歳で広瀬淡窓の門下生となりましたが、僧籍にあったため寺務と勉学の両立が難しく、才能が発揮できないまま二級上に達した15歳の冬には客席に転じ20歳で除名となりました。その後は、淡窓に詩の添削を請うなどして勉学に励み、「宜園百家詩」の編纂に参与しています。30歳代の頃は、田能村竹田の画に学び描いていましたが、50歳代に入った幕末頃より独自の画風を確立していきます。実際の景色を描くのではなく省略化された画面が特徴です。明治初年、日田県知事となった松方正義は五岳の書画を高く評価し、明治維新の功労者達との交流も多く、一万点を超える作品を残し、皇室にも納められました。骨董品買取の福岡玄燈舎では古い掛軸を買取致します。お気軽にお問い合わせください

◎その他の買取品…古伊万里買取りました。福岡春日市において骨董品出張買取に伺いました。築70年のご自宅をリフォームするので古いものはすべて整理するとのことあと一日遅れていたら全部捨てるところでしたとのことです。引っ越しや不用品処分の際によく手遅れだったことがありますが今回はぎりぎりセーフでした。昭和時代の扇風機や真空管ラジオ、レコードのほか着物や焼き物、掛軸や鉄瓶などの骨董もありました。倉庫の中にも段ボールの山でその中を開けると有田焼や唐津焼、茶道具の萩焼や備前の花器などに交じって写真の古伊万里蕎麦猪口もありました。この蕎麦猪口は江戸期の物でよく無傷で残っていたものです。この時代の物は手荒く扱われていたものも多くたいていは傷や割れ、欠けなどがあり直しが見られます。
古伊万里買取ります
蕎麦猪口買取ります
蕎麦猪口とはつけ汁を入れ、これにそばを半ば浸しながら食べるのに用いる器です。直径・高さが6~8cmほどの容器で材質は陶磁器などがあります。「そばちょく」ともいうそうです。もともとはお酒を飲むお猪口や小鉢、湯飲みなどは、すべて「猪口(ちょこ)」と呼ばれていました。蕎麦猪口の原点は白い磁器肌に呉須(藍色)で絵付けされた古伊万里だといわれています。ほかに波佐見焼の蕎麦猪口。磁器の多い波佐見焼には珍しく、陶器でできているため柔らかい雰囲気です。「麦藁手」、柄の縞模様が麦の穂に似ているところから「むぎわらて・むぎわらで」と呼ばれる瀬戸の代表的な柄の蕎麦猪口も有名です。小鹿田焼を代表する、幾何学的な飛びカンナ模様の蕎麦猪口。そして沖縄の焼き物「やちむん」のそばちょこ。ダイナミックでやわらかい柄からは、沖縄のおおらかさを感じられます。最後に木製のろくろを使用して作った蕎麦猪口。木の香りのとても良い酒器です。骨董品買取の福岡玄燈舎では蕎麦猪口を買取致します。特に骨董品の陶器製の物を高く買取ります。お気軽にお問い合わせください。

◎その他の買取品…春の陽気にハワイアンのレコード盤に針を落としました。このレコード盤は戦後間もなくのコロンビアSPレコードです。当時としてはモダンなお宅から譲っていただいたアンティークレコードです。個々のお宅からはギターやバンジョーアンティーク家具や着物、掛軸油絵、焼き物やお茶道具など多岐にわたり何度もお邪魔して骨董品の買取を刺せていただいたお宅です。このレコードは6枚組で「アロハオエ」など有名な曲が収録されているレコードです。

SPレコード買取り

戦前レコード

1948年頃にプラスチックを材料にmicro grooveで溝を刻んだLPレコード (LP record) (long playing:LP)が登場して以降、それ以前の蓄音機用レコードを “standard playing” と呼んで区別するようになり、これを略した呼び名で、レトロニムです。 すなわち、1887年にエミール・ベルリナーが開発した円盤状の蓄音機用レコードの総称(商標では「グラモフォン」という)といってよく、初期の縦溝レコードや片面レコードなども含まれます。1950年代後半まで生産されその後はLPレコードに完全に移行します。 元来SPレコードという呼称は日本ではよく通用する言い方ですが、国際的には “78s” または “78rpm record” と呼ばれることの方が多いようですね。25センチくらいで1分間に78回転するSPレコード。SPは、LPと同じように、レコードに刻まれた音の振動を針でなぞって取り出すのだが、その方式はLP(音の振動を刻んだ溝から針をふるわせて音を取り出す)と、CD(デジタル信号化された記号をレーザー光線で取り出す)の違いほどにかけ離れています。LPは、レコードを回転させるのにモーターを用い、録音や再生するときも音の振動を電気信号に変換して、増幅したり、混合したりいますが、SPは、基本的に電気をまったく使用しません。レコードを回転させるのはゼンマイです。重要なのは、音の記録の仕方で、演奏者(歌手)は大きな筒に向かって音楽を演奏し(歌をうたい)、その奥にある紙をふるわせ、その紙の振動を針の振動に力学的に変換し、その針の振動でレコードに溝を刻むスタイルです。逆に音を再生するときは、レコードに刻まれた溝を針で振動させ、その振動で小さな紙(人間の耳の鼓膜のようなもの)をふるわせ、その紙のふるえを大きなメガホンのような筒で増幅し、音を再生します。したがって基本的に電気を使わないSPは(戦後の録音では電気信号に変換したものもあるが)、「ナマの空気の振動」=「ナマの音」=「ナマの音楽」が蓄積され、再生されます。サウンドは演奏者や歌手が、目の前で演奏したり歌ったりしているかと思えるほどに、ナマナマしい音が響きます。今でもそんな臨場感のある音を好むマニアもたくさんおられます。そんなSPレコードも高く売れるものもたくさんあります。戦前のジャズなどが状態がよろしければ高値で取引されています。骨董品買取の福岡玄燈舎ではSPレコードやラジオや蓄音機、レトロな楽器を買取ります。お気軽にお問い合わせください。

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