■青山義雄
青山義雄を代表する作品であれば「二人の男」だと思います。神奈川県横須賀市に生まれた青山義雄は、14歳という若さで画家を目指し1921年の27歳の時フランスに渡っています。その翌年に描かれたこの作品をサロン・ドートンヌ展に出品し、見事入選を果たしました。二人の男が座るその前には6時15分をさす時計があり、何とも言えない緊張感を漂わせる絵です。南仏を中心に画家として活動を続け、現代にも通じる叙情的な作風で注目される存在となりました。1930年には春陽会に作品を送って国内でも注目を集めます。1935年に帰国、国画会に特別陳列した滞欧作27点は、称賛をもって迎えられました。青山 義雄は美術評論家・コレクターとして知られる福島繁太郎とは家族ぐるみの交際をしたそうです。そして梅原龍三郎に請われて国画会会員となります。第1回佐分賞、中村彝賞を受賞します。しかし、戦後は再び、第二の故郷と言うべき南フランス・カーニュにわたり、そこを拠点として、優れた風景画を描き続けました。画風は淡い色彩が中心で優しさと陽気さがにじみ出ている絵が多いです。彼の作品は神奈川県立近代美術館などに収蔵されています。まるで水彩画のような淡いタッチの作品でどこか乙女チックかつポエムが感じられる作品が多いですね。特に下の作品のように湖面に写る灯りがとても美しく見る方を虜にするお勧めの作品の一つです。ありがとうございます。
1894年(明治27年)神奈川県横須賀市に生まれる。
1903年(明治36年)父の転勤に伴い北海道根室市に引っ越す。
1921年(大正10年)27歳でフランスに渡りパリに居をかまえる。秋、サロン・ドートンヌに初入選。
1925年(大正14年)喀血し、南フランスに移る。
1926年(大正15年)アンリ・マティスに見い出され、親交を結ぶ。
1930年(昭和5年)第8回春陽会展に出品し、昭和洋画奨励賞を受賞。
1936年(昭和11年)42歳で梅原龍三郎に請われて国画会会員となり、第11回国画会展に滞欧作品27点を発表、評判を呼ぶ。
1937年(昭和12年)第1回佐分賞を受賞。
1952年(昭和27年)58歳で再度フランスへ渡る。
1986年(昭和61年)92歳で帰国。
1993年(平成5年)中村彝賞を受賞。
1996年(平成8年)膀胱癌のため102歳で死去。
◎作品紹介
二人の男
アトリエ
湖のほとり
遊ぶ子供
海辺の輪舞
聖なる歌
みのりの秋
天国のエヴァ
海辺の前庭
幻想の一風景 などなど
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