■鴨居玲(かもいれい)

鴨居 玲は、石川県金沢市生まれの洋画家です。特に社会や人間の闇を中心に描いた画家です。
1969年の安井賞受賞で一躍脚光を浴びると制作の拠点をフランスやスペインに移し、老人や酔っ払いに自身の姿を重ねる独自のスタイルを確立いたします。鴨居は日動画廊の昭和会展優秀賞と安井賞をダブル受賞し、彗星のごとく美術界に躍り出ます。41歳の時なので画家としては遅い出発です。それまでの鴨居は、ブラジルやヨーロッパを放浪するなど、世に認められない画家としての苦悩の旅を続けていましたが賞を受賞したことで、自分の作品の方向性を見極めることが出来、画家「鴨居玲」がスタートしたのです。そうして、住みたかったスペインに居を移し、その数年後、フランスに戻り、パリやニューヨークで個展を開催し、“世界の鴨居”となりました。パリ展ではテレビにも出演し、後に大統領になったミッテランも購入するほどの画家でした。
ひたすら人間の内面を描き続けた鴨居玲ですがそのテーマは「人間とはなにか?」だといわれております。確かなデッサン力で描かれた老人や酔っ払い、宙に浮かぶ教会やおびただしい数の自画像といった作品の数々は、その答えを一人一人に考えさせる力があります。
鴨居玲作品画像
子供のように笑いはしゃいでみたりと人間的に憎めないキャラクターであったといわれる鴨居玲ですが、画家としての評価が高まるにつれ、自身の感情を極限状態まで持って行き、最後には自殺して人生を終えます。この方の作品は私も大好きで日本的なものは感じられませんがヨーロッパ的な情緒を持った人と感じられました。作品も重い色使いの中でも人間の息遣いや動きが感じられる作品が多い方です。お勧めの画家さんです。ありがとうございました。

略歴
1941年 金沢市現在の金沢高等学校に入学。
1946年 金沢市立金沢美術工芸専門学校(現在の金沢美術工芸大学)に入学。宮本三郎に師事。
1950年 二紀会同人に推挙される。
1952年 芦屋・田中千代服装学園の講師になる。
1959年 渡仏
1961年 帰国。二紀会を退会。
1964年 南米、パリ、ローマを旅する。
1965年 帰国。
1967年 二紀会同人に推挙されます。
1968年 初の個展。この時、下着デザイナーの姉・鴨居羊子を通じて知り合った小説家・司馬遼太郎と親交をもつ。
1969年 昭和会賞と安井賞を受賞。
1971年 スペイン・ラ・マンチャ地方のバルデペーニャスにアトリエを構え、制作に没頭(。
1984年 金沢美術工芸大学の非常勤講師として講義。

◎作品紹介

《静止した刻》 1968年

《1982年 私》 1982年

《夜》 1947年

《蛾と老人》 1968年

《おばあさん(B)》 1973年


 

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