■金山平三(かなやまへいぞう)
金山 平三は、大正・昭和期の洋画家です。1935年(昭和10年)5月の帝国美術院改組問題より画壇から遠ざかったことが原因で「幻の画家」となりましたが、雪を描いた名画を多く残したことで「雪の画家」とも呼ばれていました。この作品も深々とした空気が感じられますがよく見ると緻密で人間味のあふれる色遣いが特徴の作品でした。展示館にも観覧に行きましたが清らかな空気を感じ思わず立ち止まるほどの作品でした。
特に初期作品は雪景色を中心とする冬の風景です。軽井沢、長野から新潟、北陸の海沿いまで行っては一日中描きました。しかしながら金山は1928年に、腹膜炎を患ってしまいます。闘病生活で転機が訪れました。この頃から、和紙に油絵具で歌舞伎絵を描きはじめます。この後、歌舞伎絵が、風景活動とともに、彼の二本柱となりました。彼の画風は冬景色なので少し暗い感がありますが とても濃厚で重厚な印象を持ちます。市並みに余談ではありますが夫人の金山らく(旧姓:牧田)は、東京女子高等師範学校に入学して東北帝国大学を卒業。女性初の帝国大学卒業生です。そして東北帝国大学に在籍して数学研究を続けていたそうです。ありがとうございました。
◎作品紹介
『自画像』 (1909年、東京藝術大学大学美術館蔵)
『コンカルノーの城壁』 (1913年、東京国立近代美術館蔵)
『夏の内海』 (1916年、東京国立近代美術館蔵)
『氷辷り』 (1917年)
『雪の湖』 (1920年、東京国立近代美術館蔵)
『さびれたる寛城子』 (1921年)
『下諏訪のリンク』 (1922年、個人蔵)
『菊』 (1928年、東京国立近代美術館蔵)
『風雨の翌日』 (1933年、東京藝術大学大学美術館蔵)
『大石田の最上川』 (1948年頃、兵庫県立美術館蔵)
『筒石の海岸』 (東京国立近代美術館蔵)
『下曽我の梅林』 (1934-45年、京都国立近代美術館蔵)
『一番桜』 (1954年、兵庫県立美術館蔵)
『和井内の四月』 (1956年、東京国立近代美術館蔵)
『渓流』 (1956-64年、京都国立近代美術館蔵)
『渓流』 (1959年、兵庫県立美術館蔵)
『冬の諏訪湖』 (東京国立近代美術館蔵)
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