■浮田克躬(うきたかつみ)
東京出身の洋画家です。祖父は政治学者の浮田和民（同墓）で和民の三女の東（同墓）が母親です。神奈川県茅ヶ崎育ちでしたが小学時代は集団生活になじめず不登校となり、専ら好きな絵を描いて過ごしました。絵を描くきっかけは’39(S14)第1回聖戦美術展を見て画家を志します。
1950(S25)東京美術学校油画科(東京芸大)卒業し学生時代は安井曾太郎の教室に在籍し師事します。 卒業年に新制作派協会第4回展に『集荷場』が初入選されます。’54田崎廣助に師事。第16回一水会展に『教会』が初入選（以後連続出品）そして ’57第13回日展に『山手の路地』を出品し初入選（以後連続出品）。’58第20回一水会展で『場末の河』などで安井激励賞します。 第1回新日展で『丘の工場』が特選を受賞。’61日本橋の造形ギャラリーにて初の個展を開催してそして 翌年の第27回で『冬』が会員優賞もします。’67日展で『サンマルタン水路』で特選。’68『バスティユの冬』で第3回昭和会賞します。
’79ブラジルの風景画を自己の写実表現を用いて制作したことが称され、ブラジル政府よりコメンダドール・オフィシャル章受章。 ’81日展『シシリーの家』が会員賞受賞。’86『城砦の島』により第4回宮本三郎記念賞。’88日展『海風の館』で展内閣総理大臣賞。 主に北海道やヨーロッパの風景を主題に制作活動を行っていました。彼の画風は北欧風というか褐色の使い方が特徴で温かみのある風景画が多いように思われます。
◎作品紹介
コリウール風景
モンマルトル
コリウール風景
パリ
モンマルトルの坂道
河畔の村 （中部フランスの田舎にて）
パリ郊外の春
オーヴェルニュの古城
ブルターニュ風景
猫
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