■ 茶入れや仕覆を買取ました!
■先日は福岡市中央区よりお茶道具を沢山お預かりいたしました。特に茶入れと棗のコレクターで茶室に並べられた茶入れだけでも600個あります。その中でもう使わない茶入れや棗、それに付属している「仕覆」を買取致しました。今回はこの「仕覆」について少しお話いたします。
「仕覆」とは、茶道で使う茶入や茶碗などの、道具類を入れる”袋”のことですね。
中身に合わせて布や紐と吟味した、美しいものをしつらえるのが習わしです。
さまざまな形にそうよう、ひとつずつ採寸して手縫いで作るのも特徴です。
仕覆は「仕服」とも書きます。茶入の仕覆には、名物裂・古代裂が多く使用されていて、
茶入によっては、名物裂の替袋(かえぶくろ)を何枚も持つものもあります。
茶席では、仕覆は、茶入、茶杓とともに客の拝見に供されます。
茶入に付属する、「袋」、「挽家(ひきや)」(仕覆に入れた茶入を保存するために木材を轆轤で挽いて作った挽物の容器)、「箱」、「包裂(つつみぎれ)」、その他の補装を「修覆(しゅうふく)」といい、修覆が仕覆となり、茶入袋の呼び名になったといいます。 特に名物茶入と関連して評価された裂地は、「名物裂」と総称されています。
渡来した裂地は、鎌倉時代から江戸時代にかけて、中国の他、ポルトガルやスペイン、オランダ、インドなどとの貿易によってもたらされ、古代裂も多く使用されていています。
茶道で用いられる裂地の代表的なものとしては、金襴、銀蘭、緞子、紹巴、間道、錦、印金、毛織、更紗などがあります。中には、「珠光緞子」「利休間道」「本願寺金襴」などといったように呼称が付いたものも多くあり、この呼称が伝来、所持者や、吉祥文・植物文といった文様との関わりを表しています。
名物裂の分類の記録として、最初のものとされているのが、江戸時代の名物茶器を記した最高の茶書とされる「古今名物類聚」(松平不味公編纂)中の「名物切之部」といわれています。
骨董品買取の福岡玄燈舎では 茶入れや仕覆などの茶道具を買取致します。査定や見積もりだけでも構いませんのでお問い合わせください。受付年中無休 電話050-3569-2100
★査定のポイント
●状態…汚れや傷ダメージの少ない茶道具や仕覆に高価買取で期待できます。
●作家銘や作品銘の有無…とくに在銘や時代裂や入手経路などが判る仕覆には高価買取が期待できます。
●その他… 有名古裂や時代仕覆は人気です