福岡市南区でモンブラン万年筆を買取りました!

ワインレッドのカラーです 万年筆買取り
ワインレッドのカラーです

 

◇骨董品買取の福岡玄燈舎です。今回訪れたのは、ひっそりと高台に佇む、上品な一軒家でした。古くから続く住宅街の中でも一際趣のある家構えで、どこか気品が漂っています。門をくぐり、玄関から奥様に案内されて家の中へ入ると、驚くべきことに、そこはまるで私設図書館。壁一面にびっしりと並べられた本が、静かに出迎えてくれるかのようです。どの本も年季が入っており、古色蒼然としたその背表紙が重厚な知の空間を作り出しています。

この本の数々にはご主人の知的探究心が反映されているようで、奥様に伺うと、ご主人は高校で美術を教えていた教授だったとのこと。専攻は中国の美術史、それもとりわけ古代の絵画や書画に深い興味を持たれていたそうです。実際、この書庫に並ぶ本もほとんどが美術に関するもの。中国の美術に関する文献や研究書が所狭しと並べられている光景は圧巻の一言でした。おそらく、学生たちに中国美術の奥深さを熱心に語り、研究を深められてきたのだろうと感じられました。

ふと目を凝らしてみると、本の合間には中国の掛軸が数点、美しく飾られています。実に品のある趣味で、この空間に彩りを添えるにふさわしい選び抜かれた品々です。目にした作品のいくつかは、古代の中国画家によるものと推察される美しい復刻品でしたが、他にも初めて目にするような珍しいものがあり、思わず目を奪われました。どうやら、ご主人が研究を通じて深く関わってきた分野のものらしく、ただの装飾品ではなく、美術への敬意が込められたコレクションの一部であることが伝わってきます。

付属品も揃っています
付属品も揃っています

さらに、奥の書斎へと足を踏み入れると、その一角にはデスクがあり、古風な万年筆や手帳など、趣味の文房具が整然と並べられていました。中でも特に目を引いたのが、深みのある黒いボディを持つモンブランの万年筆です。光の加減で艶やかに輝き、その存在感は圧倒的でした。なぜこの一本だけがこの空間に置かれているのか、不思議に感じましたが、それもそのはず、ご主人にとっては大切な研究や思索の時間を共に過ごしてきた相棒のような存在だったのでしょう。モンブランといえば、ドイツの名門ブランドで、世界中の知識人や作家、クリエイターに愛されている逸品。中国の美術と歴史を語り継ぐ者として、ご主人のそばに欠かせない一品だったに違いありません。この万年筆は、実に存在感があり、私のそばで今もなお美しいインクの輝きを放っています。このモンブラン万年筆については下記で詳しくお話しておりますので最後までお付き合いください。宜しくお願い致します。

買取品の詳細

モンブラン特徴の星マークです
モンブラン特徴の星マークです

◇この「モンブラン万年筆」は開封はしているものの未使用品でした。ペン先は金は使用されていませんでしたがワインレッドというあまり見かけない色合いでした。ゴールドのジョイントや金具にもダメージはなくしかもインクが未開封というのも貴重な逸品でした。ありがとうございました。

買取査定額

ゴールドの金属も良い状態です 万年筆
ゴールドの金属も良い状態です

 

◆ 「モンブラン万年筆」の買取査定額もしくは評価額ですがまず第一に人気作品度と製作年代、次に状態、付属品の有無などでより高価買取&できます。なお、今回買取したモンブランは状態もよく、しかも付属品や元箱なども揃っているということで高価買取させていただきました。ありがとうございました。尚、ご自宅や倉庫に万年筆など文房具がありましたら是非、骨董品買取の福岡玄燈舎にお声掛け下さいね。宜しくお願い致します。

 

 

■過去の「モンブラン万年筆」買取例

モンブラン 万年筆 ソリテール プラチナ 700,000円
モンブラン リミテッド エディション『桜』 500,000円
モンブラン パトロンシリーズ 888 カーネギー 350,000円
モンブラン 万年筆 K14 漆工金地紅梅 服部峻昇作品 150,000円 他多数

ペン先 万年筆買取り
ペン先もきれいです

 

 

◇モンブランとは…

モンブランンのインク付き
モンブランンのインク付き

◇モンブランは、1906年にドイツのハンブルクで設立された筆記具ブランドで、特に高品質な万年筆で世界的に知られています。その名の通り、ヨーロッパ最高峰の山であるモンブラン(モン・ブラン)から名前を取っており、ブランドのロゴには白い星が描かれていて、これはモンブラン山頂の雪を象徴しています。

モンブラン万年筆の歴史

モンブランの歴史は、初代モデル「シンプロ・フィラースティーロ(Simplo Filler Pen)」から始まりました。このモデルは、インクをペンの内部に注入する機構を持つ画期的なデザインでした。当時はヨーロッパにおけるインク充填式ペンが珍しかったため、非常に革新的とされました。1910年代にブランドは「モンブラン」と改名し、この時期から品質と信頼性を重視する高級万年筆メーカーとしての地位を確立していきました。

1924年には、後に「マイスターシュテュック(Meisterstück、ドイツ語で「傑作」を意味する)」と呼ばれるシリーズが誕生しました。マイスターシュテュックはモンブランの代表作として位置づけられており、その優れた技術とデザイン、特に金のペン先と滑らかな書き心地は、瞬く間に高い評価を受けました。さらに、第二次世界大戦後には、モンブランは高級ブランドとしての地位を世界中で広め、さまざまな限定モデルや高価な宝飾品を施した特別なシリーズを発売するようになります。

モンブラン万年筆の代表的なシリーズ

モンブランの万年筆にはいくつかの代表的なシリーズがあります。それぞれが異なるデザインや用途に応じた特徴を持ち、モンブランの万年筆を象徴しています。

1. マイスターシュテュック(Meisterstück)

モンブランの最も象徴的なシリーズで、1924年に誕生しました。「149」モデルはこのシリーズの中でも特に有名で、ボディのデザインは非常にクラシックであり、ゴールドやプラチナのトリム、象徴的な白い星のロゴが特徴です。また、ペン先には手作業で彫られた18金や14金が使用されており、滑らかな書き味が愛されています。マイスターシュテュックは、高品質で耐久性に優れ、ビジネスシーンや公式な場面での使用に適しています。

2. ボエム(Bohème)

ボエムは1990年代に登場したシリーズで、持ち運びやすいコンパクトなサイズが特徴です。このシリーズはカートリッジ式のインクシステムを採用しており、利便性が高く、外出先での筆記に適しています。また、ペンのキャップに様々な宝石が埋め込まれた豪華なモデルも存在し、ファッションアイテムとしても人気があります。

3. スターウォーカー(StarWalker)

スターウォーカーシリーズは、未来的なデザインを持つ現代的なシリーズで、2000年代に発表されました。ペンのクリップ上部には透明なドームの中に浮かぶ白い星が配置され、モンブランのシンボルであるモンブラン山を表現しています。このシリーズは若年層やモダンなデザインを好む人々に支持されており、ファッション性と高級感を兼ね備えています。

4. ヘリテイジ(Heritage)

ヘリテイジシリーズは、モンブランの伝統的なスタイルに現代的な要素を取り入れたデザインが特徴です。特に1950年代のヴィンテージ万年筆にインスパイアされており、クラシックな美しさとモダンな機能性が融合したモデルが多く存在します。高級感のある外観と滑らかな書き心地から、多くのファンに支持されています。

5. リミテッドエディション(Limited Edition)

モンブランは毎年さまざまなテーマや偉大な歴史的人物にちなんだリミテッドエディションシリーズを発表しています。例えば、作家シリーズやパトロンシリーズがあり、これらのモデルには豪華な装飾や特殊なデザインが施され、コレクターズアイテムとしても高い人気を誇ります。作家シリーズでは、ヘミングウェイやトルストイといった著名な作家をテーマにしたデザインが特徴で、各モデルにはその作家のイメージや時代背景が反映されています。

モンブラン万年筆の特徴

モンブランの万年筆は、最高品質の素材と伝統的な製造技術を用いて作られており、その精緻な設計と美しいデザインは筆記具としてだけでなく、美術工芸品としても評価されています。特に、ペン先の製造過程は非常に細かく、熟練の職人によって一つ一つ手作業で調整されます。その結果、滑らかで均一な書き味が実現し、書き手に合わせた快適な筆記体験が得られます。

モンブランの競合となる万年筆メーカー

1. パーカー(Parker)

アメリカ発祥のパーカーは、1888年に創業されて以来、筆記具業界で高い評価を得てきました。特に「デュオフォールド」シリーズや「ソネット」シリーズが有名で、革新的なインク供給システムや独自のデザインで知られています。パーカーの筆記具は比較的手頃な価格のものから高級モデルまで幅広く揃っており、プロフェッショナルからカジュアルまで多くの層に支持されています。このパーカー万年筆も当店では数多く買取り実績があります。

2. ペリカン(Pelikan)

ドイツの老舗筆記具ブランドであるペリカンは、モンブランと並びドイツを代表するブランドです。1838年に創業され、ピストン式インク充填機構を初めて搭載したメーカーとしても有名です。特に「スーベレーン(Souverän)」シリーズが有名で、エレガントでクラシックなデザインが特徴です。ペリカンは、滑らかな書き心地と長寿命のペン先で評価されています。ペリカンの万年筆はあまり見かけない品で年に数本程度の買取り実績があります。

3. ウォーターマン(Waterman)

フランスの高級筆記具メーカーであるウォーターマンは、1883年に創業され、万年筆の革新に大きく貢献してきました。独自のインク供給システムの開発など、筆記具の技術進歩をリードし、「エキスパート」や「カレン」シリーズなどの人気シリーズを展開しています。デザインにフランスらしいエレガンスが感じられるウォーターマンの製品は、ヨーロッパを中心に愛されています。

4. クロス(Cross)

アメリカのブランドであるクロスは、1846年創業の長い歴史を持つ高級筆記具メーカーです。洗練されたデザインと高い耐久性で知られており、「タウンゼント」シリーズや「センチュリー」シリーズなど、シンプルかつエレガントなデザインのモデルが特徴です。また、アメリカ合衆国政府の公式ペンメーカーでもあり、品質と信頼性で多くのユーザーから支持されています。

5. ファーバーカステル(Faber-Castell)

ドイツのファーバーカステルは、1761年創業の歴史あるメーカーで、鉛筆をはじめとする多様な筆記具を製造しています。万年筆シリーズでは、「グラフ・フォン・ファーバーカステル(Graf von Faber-Castell)」が特に高級志向の製品として人気があります。クラシックで高級感のあるデザインと、職人技術を駆使した細部へのこだわりで知られ、モンブランの顧客層にもアピールするブランドです。

6. シェーファー(Sheaffer)

アメリカのシェーファーもまた歴史ある筆記具メーカーで、1913年に創業されました。シェーファーの「プレリュード」や「イントレピッド」などのシリーズは、エレガントなデザインと滑らかな書き味で人気があります。特にフィンガーリップと呼ばれる独特のインク供給システムで一世を風靡しました。シェーファーはボールペン、万年筆ともよく買取依頼がある文房具です。当店でも月に10本程度、買取があります。

 

◎関連、参考サイト

モンブラン日本公式サイト

モンブラン・ミュージアム

 

■その他の買取品目

 

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