福岡市中央区で亀井味楽作品を買取りました

★この度、大宰府より筑紫野市に移転いたしました!

栞、共箱付属の極上品です

栞もあります

買取品の詳細

今回は福岡市中欧区のお宅に茶道具の出張査定にお伺い致しました。買取品は主に茶道具ですがその他にも掛軸や絵画、書道具や中国陶磁、日本刀などの骨董品、古美術品も買取りさせて頂きました。ありがとうございました。とくに茶道具では地元、福岡の高取焼を中心に香炉や茶碗、茶入れなどたくさんの仕入れをさせて頂き感謝です。高取焼は色彩の派手さはありませんが昔ながらの落ち着いた絵付けと土味の良さで今なお人気の焼物の一つです。今回はその高取焼の「亀井味楽」の作品にスポットを当てたいと思います。

やさしい色合いとなめらかな曲線美

摘みの「獅子」が存在感がありますね

買取査定額

亀井味楽作品の買取相場ですが容姿や大きさ、色彩、絵付け、時代、箱書きなどでかなり差があります。特に14代は昭和52年、福岡市無形文化財工芸技術保持者第一号認定され昭和63年に国際芸術文化賞、平成3年に福岡県技能功労賞、平成13年に黄綬褒章を受賞するなど数多くの受賞経験の持ち主です。そんな高名な亀井味楽さんの作品での平均買取価格は14代の茶入れでで10万円前後、水指で6万円~8万円、向付けで5万円~6万円となっています。ご自宅に亀井味楽の作品や茶道具が御座いましたら一度拝見させてください。もちろん状態や色合い、作風、時代でもお値段は変わりますのでご了承ください。

 

大人の色遣いが憎いですね

なめらかな釉薬が綺麗です

 

■「高取白釉笹耳付花入」

■「高取掛分透菓子器」

■「高取黄釉福耳付水指」

■「高取黒釉胴〆茶盌」

■「高取文琳茶入」

■「高取白釉杵型花入」

などなど…

 

■過去の作品買取例
高取水指 即中斎 極箱書付 100,000円
十四代亀井味楽造 而妙斎書付 高取 尾張茶入     80,000円
十四代亀井味楽造(鵬雲斎書付) 高取茶入          60,000円
十三代亀井味楽造 高取鮟鱇水指              50,000円
十四代亀井味楽造 高取耳付水指                    40,000円 他

高取焼と亀井味楽窯…

 

15代 亀井味楽作品の特徴である「青」

 

亀井味楽の窯印

「青」「金」のグラジュレーション

★高取焼とは…高取焼の特徴は陶器でありながら磁器のような薄さと軽さが持ち味で、精密な工程、華麗な釉薬、きめ細かく繊細な生地であることです。鉄さび、藁灰、木灰、長石を原料として微妙な調合で作られた「高取焼釉薬」を駆使して焼成される茶陶類は、気品に満ちあふれています。最大の特徴である七色の釉薬で、古くから茶人の心を捉えてきた高取焼は、その七色の釉薬を重ね塗りしているにも関わらず、『茶入れ』であれば厚みが1.5mmと非常に薄く、陶器でありながら指で弾くとピン!と磁器のような高い音を奏でるから驚かされますね。ちなみにそのような薄い陶器を生み出す為には、土を締める難しい技術や、轆轤の高い技術が求められるが故に、全国の陶芸家からは、『高取だけは真似をしたくない』と言われています。高取焼(たかとりやき)の歴史は、福岡県直方市、福岡市早良区などで継承されている陶器で400年ほどの歴史があります。筑前福岡藩主、黒田長政が朝鮮出兵の際に陶工、八山(日本名・八蔵重貞)を連れ帰り、福岡県直方市にある鷹取山の麓で焼かれるようになったのが始まりです。そして黒田藩の御用窯として栄えた高取焼はその後、茶人・小堀遠州の指導を受け、遠州好み七窯(赤膚・上野・高取・古曽部・志戸呂・膳所・朝日)の一つに選ばれ、茶陶・高取焼として名を高めていきました。

★高取焼は直方が発祥の地!
高取焼発祥の地直方市には宅間窯、内ヶ磯窯の二窯跡があり、平成18年は窯が開かれて400年になります。この二窯が開かれた江戸時代初期は、ご承知のように茶の湯の歴史の中で、安土桃山時代に千利休によって確立された侘び茶様式が古田織部に引き継がれ最も花開いた時期にあたります。特に内ヶ磯窯は織部好みの茶陶を焼いた当時最大の窯でありました。高取焼の歴史のなかで、直方から始まった高取焼は飯塚市、福岡市、小石原と場所は変えましたが、現在も高取焼窯元が存在しております。

 

 

■略歴

初代八蔵(八山)
二代 八蔵貞明
三代 八蔵貞久
四代 八九郎
五代 市郎助貞勝
六代 保次卓典
七代 市郎有貞
八代 和平周規
九代 武平未落
十代 和三郎貞円
十一代 久助寿泉
十二代 徳三郎重貞

十三代 亀井味楽
1883年 福岡県生まれ
1903年 「亀井」と改姓し、亀井味楽窯の当主となる
1944年 農商省より技術保持者に認定
1956年 逝去

十四代 亀井味楽
1931年 福岡県生まれ
本名:源八郎、号:味楽・又生庵
1943年 祖父十三代 亀井味楽に師事
1977年 福岡市無形文化財に認定
2001年 大徳寺520世雪底宗潭より「又生庵」の号を授かる
黄綬褒章受章

十五代 亀井味楽
1960年 福岡県生まれ
十四代亀井味楽の長男、本名:正久
1981年 京都市嵯峨美術大学陶芸科卒業
1982年 東大寺管長・清水公照より「正久」の号を授かる
2001年 十五代亀井味楽を襲名

 

◎関連、参考サイト

高取焼味楽窯

福岡県立美術館

博多伝統手職人連盟

■その他の買取品目

 

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