大工道具（鉋・鑿）買取ました/福岡市東区

千代鶴銘の鉋を買取致しました！

大工道具（鑿・鉋）買取/福岡・骨董品｜福岡市東区で大工道具の鉋や鑿を買取いたしました。
特に鉋は上質なもので千代鶴貞秀銘があるものでした。もちろん箱もあります。

初代千代鶴是秀は卓越した技術で世の中に銘品を生み出した名人です。その初代是秀から貞秀の名を受け、播州三木の地で鉋鍛冶として鉋を中心に大工道具を作り、現在は三代目を弟子であった森田直樹氏が三代目を襲名しております。千代鶴は現在、皇居となるところにかつて千代田城が建っていたころでその上棟式の際、上空を鶴が三日三晩舞ったとの古言に由来しています。切れ味はもちろんのこと、精魂込めた手仕事によって仕上げられた道具は、使い込んだら消えてなくなる運命ながら、鑑賞、美術品の域に向上させられ、明治・大正・昭和にわたり名品名作を遺し、不世出の名工「千代鶴是秀」と呼ばれるまでに至りました。千代鶴是秀さんは、10歳で修業に入り、18歳で独立。その後しばらくは、大工に向けた実用的な刃物を作り続けました。何人かの有名棟梁の道具を手がけ、その出来が素晴らしいと評判が広まり、売れっ子の鍛冶屋となったそうです。　鉋は鉄同士を接合させて、刃となる硬く脆い「鋼」を、クッションとなる「軟鉄」で保護します。世界でも希有な製法を持つ日本の刃物道具類は、素木のままで完成とする建築や伝統的な木工芸に必要不可欠なものとして、長い年月をかけて磨き上げられてきました。中でも木をうがつ鑿、表面を平らに滑らかにする鉋は、仕上がりを左右する道具として、特に高い精度が求められて来たようですね。それらがほぼ現在と同様の「完成形」となったのは、江戸時代の中期頃と推測されています。作り手は、ほとんどが無名の鍛冶たち。しかも良い道具ほど、原型を失うまで使い込まれ、遺されることがないといわれております。
そのような状況で、先人の上手の作品を古道具屋で見つけ出しては、宝物のように大切にし、特に気に入った鍛治の銘を書き残した千代鶴是秀でした。

★「千代鶴」という名前の由来をもう少し詳しく説明いたします…
鉋の千代鶴の名前の由来
鉋の千代鶴は、江戸時代後期から続く、日本を代表する高級鉋の銘柄です。その名前の由来には、いくつかの説があります。

1. 創業者の名前

初代・千代鶴吉兵衛は、江戸時代後期に武蔵国多摩郡（現在の東京都多摩市）で活躍した名工です。彼は、優れた切れ味と美しい仕上がりの鉋を作ることで評判を呼び、多くの注文を受けるようになりました。千代鶴という銘柄は、**吉兵衛の幼名である「千代」と、彼の長寿を願って「鶴」**を組み合わせたものと考えられています。

2. 千代田城との関係

千代鶴の名前は、前述したように江戸城の別称である「千代田城」に由来するという説もあります。千代田城は、徳川家康が江戸幕府の拠点として築城した城です。その城下町には、多くの職人が集まり、江戸の繁栄を支えました。千代鶴の初代・吉兵衛も、江戸城下町で活躍した職人であり、千代田城の威光にあやかって、千代鶴という銘柄を名付けた可能性があります。

3. 縁起の良い意味

千代は、千年の長寿を意味する縁起の良い言葉です。鶴も、長寿や吉祥の象徴として古くから親しまれています。千代鶴の名前には、長く繁栄するという願いが込められていると考えられます。

4. 実際の由来

上記のように、千代鶴の名前の由来にはいくつかの説があります。しかし、確かなことは分かっていません。千代鶴の初代・吉兵衛は、生前に自分の名前や経歴について多くを語っていません。そのため、千代鶴という銘柄の由来も、謎に包まれたままとなっています。

5. 名前から連想されるイメージ

千代鶴という名前からは、伝統、高級、長寿、吉祥といったイメージが連想されます。これらのイメージは、千代鶴の鉋の品質と価値を象徴するものとして、多くの人々に受け入れられています。

6. 現代における千代鶴

千代鶴は、現代でも伝統的な製法を受け継ぎ、高品質な鉋を作り続けています。その切れ味と美しい仕上がりは、多くの職人から高く評価されており、日本の鉋の最高峰として知られています。

参考文献

小野勝之『日本の鉋』（誠文堂新光社）
長谷川義人『鉋の歴史と文化』（刀剣春秋新聞社）
千代鶴刃物株式会社ホームページ

骨董品買取の福岡玄燈舎では大工道具を買取いたします。お見積りだけでも構いませんのでお気軽にお問い合わせください。福岡県内は無料出張査定いたします。