福岡市城南区で指物師三代目 稲尾誠中斎作 如意庵梅枯木の香合を買取りました

螺鈿香合

誠中斎の香合です

共箱 茶道具

栞や共箱付属です

買取品の詳細

今回は福岡市城南区のマンションに出張査定にお伺い致しました。買取品の中には陶磁器や中国家具、掛軸やお茶道具や中国美術品などありました。特にお母様の遺品として三代稲尾誠中斎の松摺一双長板や香合、茶碗、水指、釜、棗、茶入、香合、花入、茶杓、菓子皿、茶棚なども一式買い取らせていただきました。いろいろな茶道具がありましたが今回紹介するものは「指物師三代目 稲尾誠中斎」の作品です。この方の作品は香合や蓋置、茶匙などの茶道具でとても上品なものが多く指物師でありますが螺鈿細工や蒔絵などの作品も数多く個展やギャラリーにて販売されている美術品です。個人的にはシンプルな竹細工物や古い木を使用した香合が好きですが今回の螺鈿タマムシ細工の香合も観賞用でいくつか陳列しております。そのほかは古い茶道具、絵画や掛軸もたくさん買取させていただきました。本当にありがとうございました。

 

 

笹の葉蒔絵

とてもきれいな玉虫螺鈿

枯れ木香合

侘さびのある枯れ木

 

買取査定額

三代目誠中斎作品の買取相場ですが容姿や、文様、細工、箱書き、付属品の有無などでかなり差があります。この方は京指物師ですが茶道具のみならず大徳寺本山、建仁寺本山など諸寺社の御用も賜わる実績ある指物師であります。建仁寺前々管長竹田益州老師より拝号された「誠中斎」の号を、京指物継承三十周年の節目にあたり建仁寺現管長小堀泰巌老師のご承諾を得て「誠中」と改められ、自然の木の優しさと美しさを活かせる作品をと、日々精進されている作家です。そんな稲尾誠中斎さんの作品での平均買取価格は枯木香合で1~2万円、螺鈿香合で3万円、茶匙で2万円~5万円、蓋置で2万円前後となっています。ご自宅に誠中斎の作品や茶道具が御座いましたら一度拝見させてください。もちろん状態や色合い、作風でもお値段は変わりますのでご了承ください。

 

繊細な蒔絵香合

細かな細工の螺鈿

 

下記は誠中斎の代表的な作品です。

■利休好桐丸卓

■ 黒柿面松葉炉縁

■立花大亀書付 唐松 大棗

■枯木面唐草蒔絵香合

■大徳寺 立花大亀 茶杓

などなど…

純銀製の縁

縁は純銀製

■過去の作品買取例
面唐草蒔絵香合 50,000円
利休好桐丸卓 40,000円
立花大亀書付 竹花入30,000円
杉摺漆松葉透縁高 菓子器 20,000円

指物師 誠中斎とは?

 

立花大亀(橘 大亀)は
誕生は1899 (明治32)~ 2005 (平成17)没
大阪府堺市の大徳寺派南宗寺で得度し妙心寺専門道場で修行し大徳寺別院徳禅寺住職などを経て1953年に大徳寺派宗務総長に就任されます。
その後、管長代務や顧問などを歴任されました。
かたわら茶道の造詣も深く茶掛、茶杓などの作品も数多く制作され、茶陶の指導を行った陶芸家の中には信楽焼の人気作家・杉本貞光氏がおります。そして彼の作品によく箱書きなどを遺したことでも有名ですね。今回の三代目ですが家業を引き継いだ京都の指物師です。
昭和四十六年生まれで各地で個展、大徳寺・建仁寺本山などから多く手がけました。
そして現在では建仁寺小堀泰巌管長の承諾を得て誠中齋改め誠中と改名致しました。
大徳寺塔中如意庵住職大亀老師や表千家の堀内宗匠、久田宗匠などのため茶杓や竹一重切花入、煙草盆、板風炉など制作したことが有名です。ありがとうございました。

★指物(さしもの)師とは、釘や接着剤などの接合材料を一切使うことなく、木と木を組合せ作る(ほぞ組み)木工器具の総称。箱・椅子・机・箪笥・などを作りあげる職人です。
西暦1601年~1700年頃(江戸時代)に、宮殿師(宮大工)・戸障子師(建具師)・桧物師(曲物師)などと共に、大工職から分化したとされているそうで
指物製品には家具や調度品など大小様々な物があり、箪笥職人などの専門職にも分けられています。

木工芸の技法の種類として、「指物(さしもの)挽物(ひきもの)曲物(まげもの)刳物(くりもの)に分けられる。

如意庵

共布です

 

■略歴

3代目 稲尾誠中斎
昭和22(1947)~京都生まれの指物師。
昭和46年、家業を継ぎ各地で個展、大徳寺・建仁寺本山などから注文を受ける。
建仁寺小堀泰巌管長の承諾を得て誠中斎改め誠中となる。
広く茶道具を手がけ、大徳寺本山大徳寺別院浮御堂永源寺本山生田神社等の古材道具の御用も賜わっている。また、大徳寺塔中如意庵住職大亀老師や表千家の堀内宗匠、久田宗匠などのため茶杓や竹一重切花入、煙草盆、板風炉などを制作してます。
手塚充(てづかみつる)
1942年 手塚玉堂の五男として京都府で生まれる
1971年 独立して京都山科清水焼団地にて勧修寺窯を開窯する
1972年 陶朱会に入会する
1973年 東京高島屋雙葉会展に出品する
1974年 東京三越にて個展を開催する、東京三越青樹会展に出品する、バロリス国際展に出品する
1975年 以後、個展を中心に活動する
2001年 大徳寺管長高田明浦老師より 窯名・花蝶窯、陶名・石雲を拝命する
東京日本橋三越・横浜高島屋・大阪高島屋・名古屋三越・京都大丸・神戸そごう陶で毎年個展を開催する

◎関連、参考サイト

日本の技

伝統的工芸品産業振興協会

■その他の買取品目

 

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