薩摩焼の香炉買取りました!
先日は福岡市城南区の骨董品査定にて薩摩焼の香炉を買取しました。その香炉は、とても煌びやかで凹凸もくっきりした造り、そして割れや欠けもない美品でした。元来、薩摩焼は、江戸時代に薩摩藩(現在の鹿児島県)で焼かれた陶磁器でした。薩摩藩は、豊臣秀吉の九州征伐以降、薩摩藩主島津氏のもとで繁栄し、その財力を背景に陶磁器の製造にも力を入れます。そのせいあって薩摩焼は、その色彩の鮮やかさと、豊かな造形性で知られ、江戸時代から現代に至るまで、多くの人々に愛されてきました。
今回のこの香炉は、薩摩焼の特徴である鮮やかな色彩と、凹凸のある造形を活かした作品です。香炉の表面には、黄色、青、緑、赤などの色彩で、蓮の花や牡丹などの模様が描かれています。模様は、細かい筆遣いで丁寧に描かれており、華やかさと優雅さを兼ね備えている作品です。また、香炉の足部にも、細かい凹凸が施されており、光の当たり具合によって、様々な表情を見せます。
しかしながらこの香炉には、銘や共箱はありませんでした。銘や共箱は、陶磁器の作者や制作年代、制作場所などを示す重要な情報でしたがこの香炉は、その美しい造形と状態から、江戸時代に制作された高級な作品であることがうかがえるますね。
昔より薩摩焼の香炉は、仏壇や茶道具として用いられてきました近年では、インテリアとしても人気が高まっている。この香炉は、その美しい造形と状態から、鑑賞用としても十分に楽しめる作品でもありますね。
★薩摩焼の歴史と特徴
薩摩焼の歴史は、室町時代にさかのぼります。当時、薩摩には、陶磁器の原料となる陶土が豊富に産出されており、陶磁器の製造が行われていました。しかし、薩摩焼が本格的に盛んになったのは、江戸時代に入ってからであす。江戸時代初期、薩摩藩主島津氏は、陶磁器の製造を奨励し、多くの陶工を招聘しつつ薩摩藩は、海外との貿易も活発に行われており、薩摩焼は、海外にも輸出されました。薩摩焼は、その鮮やかな色彩と、豊かな造形性で海外にも知られるようになります。薩摩焼の色彩は、天然の鉱物から作られた顔料を用いており、鮮やかで深みのある色合いが特徴でその造形は、自由奔放で、様々な模様が施されています。
その他の薩摩焼の代表的な作品としては、赤絵、染付、色絵などがります。
■赤絵
赤絵は、薩摩焼の代表的な技法の一つです。赤絵は、白地の上に赤色の顔料で模様を描く技法で薩摩焼の赤絵は、その鮮やかな色彩と、力強い筆遣いが特徴です。
■染付
染付は、白地の上に青色の顔料で模様を描く技法です。薩摩焼の染付は、その落ち着いた色合いと、繊細な筆遣いも特徴です。
■色絵
色絵は、白地の上に様々な色の顔料で模様を描く技法です。薩摩焼の色絵は、その華やかな色合いと、豊かな造形性が特徴です。
★薩摩焼の買取り相場
薩摩焼の買取り相場は、作品の種類や状態によって大きく異なりますが一般的に、赤絵や染付などの伝統的な技法を用いた作品は、高価で取引される傾向にあるようですね。また、銘や共箱がある作品の方が、より高額で取引される傾向があります。
今回の香炉は、赤絵や染付などの伝統的な技法を用いていないものの、その美しい造形と状態から、高額で取引される可能性が高いと思われたので高価買取させていただきましたが具体的な買取り相場は、状態や時代、つくりや色遣いなどから判断されるので一度拝見させていただければ幸いです。
★買取りの際の注意点
薩摩焼の買取りを検討している場合は、以下の点に注意すると良いです。
〇銘や共箱があるかどうかを確認する
〇割れや欠け、ヒビなどの損傷がないかどうかを確認する
〇色彩の退色や、模様の剥がれなどの劣化がないかどうかを確認する
★当店の買取例…
薩摩焼香炉 龍浮紋金襴 100,000円
薩摩焼 香炉 白薩摩 島津 50,000円
大日本薩摩国 壽官山陶器 50,000円
他多数
また、買取りを依頼する業者は、信頼できる業者を選ぶことが重要です。業者の口コミや評判を事前に調べたり、複数の業者から見積もりを取ったりする事もお勧めいたします。
◎関連、参考サイト
■鹿児島県
■その他の買取品目
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