創作こけし買取りました/骨董品の買取は福岡玄燈舎
素朴な田舎創作こけし買取りました

福岡市東区で創作こけしを買取りました!

 

骨董品店連絡先
【電話受付 9:00~19:00 】

写真はtremolo3247@gmail.com若しくはLINEからお願いします。

昔を思い出すようで懐かしい表情です/工芸品の買取は福岡玄燈舎
昔を思い出すようで懐かしい表情です

◇五月だというのに気温三十度。暦の上ではまだ初夏らしいが、アスファルトの照り返しは完全に「お前ら今年も地獄だぞ」と宣告していた。気象予報士はテレビで「観測史上最も暑い五月になる可能性があります」と深刻な顔をしていたが、こちらに言わせれば毎年そんなことを言っている。もはや「史上最も暑い」は日本の季語である。

こう暑くなると人間というものは二種類に分かれる。涼しい避暑地へ逃げる金持ちと、汗を流しながら他人の家へ上がり込む骨董屋だ。我々はもちろん後者である。

骨董屋という商売は、世間から見ると優雅なものらしい。「古美術を愛でる世界」「文化を守る仕事」「目利きのロマン」などと勝手に美化されている。しかし実際は、カビ臭い押し入れに顔を突っ込み、埃まみれの段ボールを開け、持ち主から「これ、テレビで百万円って言ってました」と根拠のない期待をぶつけられる始末。そしてどう見ても肉体労働に近い商売だ。

しかも最近はYouTubeの影響が悪い。

素人が古びた茶碗を持って「これが実は国宝級でした!」などという動画を見てしまうので、どこの家にも「ひょっとしたら大発見」が眠っていると思っている。実際にはその九割九分が町内会の福引でもらった壺か、通販番組で買った開運置物である。それでも人は夢を見る。人間とは愚かな生き物だが、その愚かさによって骨董業界もなんとか飯を食っている。

そんな五月の灼熱地獄の中、今回向かったのは福岡市東区のマンションだった。

依頼主は七十代のご夫婦。エレベーターを降りると、廊下にはすでに昭和の匂いが漂っている。あの独特の匂いだ。線香、樟脳、古新聞、そして長年生き抜いた生活臭が混ざり合った、昭和後期文明の発酵臭である。

玄関を開けると、奥さんが「暑いでしょう」と言いながら麦茶を出してくれた。ありがたい。最近の若い人の家では水すら出てこない。サーバーの水はあるが、人情がない。昭和の家にはエアコンが効いていなくても、妙な情がある。

部屋に通されると、そこには見事なまでに「昭和コレクターの世界」が広がっていた。

創作こけし。民芸品。掛軸。花瓶。伊万里焼の壺。硯。木彫りの熊。謎の達磨。どこで買ったのか分からないアイヌ文様の壁掛け。温泉旅館の売店で「一点物」と書かれていそうな焼き物。そして絶対に誰も読まない全集。

人は歳を取ると「文化」を集め始める。

若い頃は車やブランド物を追いかけていた人間が、還暦を過ぎる頃になると急に民芸品に目覚めるのだ。あれは何なのだろう。人生の終盤になると、人は「味わい」という言葉を免罪符にし始める。「この歪みがいいんですよ」「素朴さが味なんです」などと言うが、若い頃なら確実に不良品扱いしていたはずである。

さて、骨董屋の仕事は、そうした「味わい」の山から金になる物を探し出すことである。

私は早速、押し入れを漁り始めた。

だが、経験上わかっている。こういう「いかにも骨董好きでした」という家ほど、本当に古い骨董は少ない。なぜなら本物は高いからだ。昭和のサラリーマンが買える範囲には限界がある。結果として、「それっぽい物」が大量に集まる。

つまり今回も、予想通りだった。

掛軸は印刷。壺は量産品。硯は観光土産。伊万里焼も「伊万里風」である。骨董業界には「風」という便利な言葉がある。本物ではないが、完全な偽物とも言い切れない時に使う魔法の単語だ。

しかし、そんな中で妙に目を引くものがあった。

創作こけしである。

一般人はこけしと聞くと、温泉街の土産物を想像する。しかし創作こけしの世界は妙に深い。深いというより、深すぎて少し怖い。

細長い顔。無表情な目。やたら哲学的な佇まい。

夜中に並んでいたら普通に恐怖である。

だが、この世界には熱狂的な愛好家が存在する。そして市場価格も驚くほど幅がある。数百円のものもあれば、数十万円になるものもある。人類は木を削った人形にここまで情熱を注げるのか、と毎回感心する。

今回のこけしも、作家によっては決して侮れない品だった。

私は一本一本手に取って確認する。

すると依頼主のご主人が言った。

「昔ねぇ、百貨店で買ったんですよ。先生が来てて」

出た。「先生」である。

日本人は肩書きに弱い。陶芸家でも画家でも書家でも、白髪になって作務衣を着れば全員「先生」になる。そして先生が百貨店に来ると、人々はありがたそうに壺を買う。

不思議な国である。

「これは今でも人気ありますよ」

そう言うと、ご主人は少し嬉しそうだった。

人間、自分の集めた物を否定されるのは辛い。特に年配の方は、自分の人生そのものを品物に重ねている。だから骨董屋には、値段をつける技術以上に、相手の思い出を壊さない技術が必要になる。

もっとも、世の中には空気の読めない業者も多い。

「こんなの価値ないですねぇ」
「処分代かかりますよ」

などと平気で言う。

あれは三流だ。

本当に上手い骨董屋は、夢を壊さず現実を伝える。

つまり、
「良い趣味ですね」
「今は相場が少し厳しいですが」
「この辺りは評価できます」
と、希望と絶望を絶妙に混ぜるのである。

骨董屋というより半分ホストに近い。

さて、査定を進めていくと、結局まともに値段が付いたのは創作こけし数点と、民芸系の小品だった。昔なら見向きもされなかったものが、今では逆に面白がられる。時代とは本当にいい加減である。

一方で、立派な桐箱に入った壺は厳しかった。

昔の人は「桐箱に入っている=高級」と信じていた。しかし現在、桐箱だけなら業者が山ほど持っている。下手をすると中身より箱の方が立派だ。

ご主人は少し残念そうだったが、奥さんはあっさりしていた。

「まあ、好きで買ってたんだからねぇ」

この一言が妙に良かった。

結局、人間の趣味なんてそんなものだ。儲かると思って集めたコレクションは値崩れし、本当に好きで集めたガラクタだけが人生の匂いを残す。

投資目的で買われた美術品は、どこか顔つきが冷たい。

だが、好きで買われた民芸品には、ちゃんと生活が染み込んでいる。少し欠けた湯呑みも、煤けたこけしも、「この家で長く生きてきた」という妙な説得力がある。

査定額を伝えると、ご夫婦は顔を見合わせた。

「そんなになるんですか」

こちらとしては正直、「そんなにでもない」のだが、向こうにとっては十分だったらしい。

そして無事、買取成立。

書類を書きながら、ご主人がぽつりと言った。

「でも、集めてる時が一番楽しかったねぇ」

その通りである。

骨董品というのは、最後はだいたい子供に嫌がられる。

「こんな壺どうするの」
「こけし怖い」
「置く場所がない」

収集家の情熱は、次の世代にはただの荷物になる。これほど諸行無常を感じる趣味もない。

だが、だからこそ面白いのかもしれない。

人間は無駄な物を愛する生き物だ。

実用性だけなら百円ショップで十分なのに、わざわざ歪んだ茶碗を眺め、木の人形に価値を見出し、作者の名前に一喜一憂する。

合理性だけでは人は生きられない。

もっとも、そのおかげで我々骨董屋は今日も飯が食えるわけだが。

マンションを出ると、外はまだ蒸し暑かった。

五月とは思えない熱風が吹いている。アスファルトは焼け、遠くで救急車の音が響く。たぶん誰かが暑さにやられたのだろう。日本の夏は年々、情緒より殺意が強くなっている。

私は汗を拭きながら車に荷物を積み込んだ。

後部座席には、無表情のこけしたちが並んでいる。

信号待ちでふとバックミラーを見ると、全員こちらを見ている気がした。

実に縁起が良い。

だが、この木偶たちにも、誰かが夢中になった時代があったのだ。百貨店の催事場で、作家先生のありがたい話を聞きながら、「これはいい顔してる」と真剣に選んだ人がいる。

そう考えると、少しだけ愛嬌も湧く。

まあ、夜中に見るとやっぱり怖いが。

ではまた。

このこけしについては下記で詳しくお話しておりますので最後までお付き合いください。宜しくお願い致します。

買取品の詳細

◇この「創作こけし」は青木蓼華の作品で素朴な作りや色合いが特徴のこけしです。昔の日本人の懐かしい情景を感じられるこけしでした。作品の中にはモンペや絣などを着せたものもありますが今回の買取品はおかっぱ頭に花柄のおべべでした。お部屋に一つ置くとかなり時代をさかのぼり60代以上の方にはとてもやさしい空気間に包まれるこけしだと思われます。

 

買取査定額

◇創作こけしの買取査定額もしくは評価額ですがまず第一に作者の知名度、次に作風や色合い、大きさ、ほかには刻印や共箱、栞があればより高価買取&できます。ご自宅に創作こけしが御座いましたら一度拝見させてください。もちろん状態や時代、作者、作品でもお値段は変わりますのでご了承ください。

 

■過去の青木蓼華作品買取例

昔の日本の子供の顔です/骨董品の買取は福岡玄燈舎
昔の日本の子供の顔です

雛人形 500,000円
『木枯し』  400,000円
「北海めの子」250,000円
「大寒小寒」 170,000円 他多数

青木蓼華とは?

 

「清純」という作品です/アンティークなこけしの買取は福岡玄燈舎
「清純」という作品です

参考サイト

素朴な色使いですね/創作こけしの買取は福岡玄燈舎
素朴な色使いですね

群馬県立日本絹の里

日本こけし館

岩下こけし資料館

■その他の買取品目

 

★骨董品買取の福岡玄燈舎では古美術品の他、アンティークや掛軸、茶道具、書道具、絵画、仏像、勲章、中国陶磁、甲冑など多彩な骨董品を査定買取しております。お見積りだけでも構いませんのでお気軽にご相談ください。

★無料出張エリアはコチラです

■骨董品買取の福岡玄燈舎

〒818-0068 福岡県筑紫野市石崎2-6-25A

☎050-3569-2100

【電話受付】9:00~19:00

【店舗営業】不定休の為、お問い合わせください。

★古物商許可証 第909990038581