
福岡県太宰府市でガラスの置物を買取りました!

★写真はtremolo3247@gmail.com若しくはLINEからお願いします。
◇真夏というのは、人間の語彙を根こそぎ奪う季節らしい。
朝、コンビニの店員と目が合えば「暑いですね」。信号待ちで隣に立った見知らぬ老人も「暑かねぇ」。骨董屋同士が顔を合わせても第一声は商売の話ではなく、「いやぁ、暑い」。
日本語には十万語あるそうだが、七月になると福岡県民はその九万九千九百九十九語を忘れる。「暑い」一語だけで社会生活が成立するのだから大した文明である。
そんな文明圏を車で南下し、この日は太宰府市へ向かった。
太宰府天満宮の近くと聞けば風情を思い浮かべるが、風情というものは三十七度を超えると蒸発する。菅原道真公も、もし現代の夏を見たなら「学問より日陰」と詠んだに違いない。
訪ねたのは、ごく普通の民家だった。
「普通」というのは外から見た話で、玄関をくぐれば景色は一変する。ガラス、ガラス、またガラス。棚にも窓辺にも、光を抱えた器や置物が並び、まるで部屋全体が涼しさを演じる舞台装置だった。
人間というものは面白い。
真夏にエアコンを効かせた部屋でガラスを眺めるだけで、自分まで少し透明になったような気がする。しかし電気代の請求書だけは透明にならない。世の中というのは、そういうところだけ現実的だ。
査定を始める。
エミール・ガレ、ドーム兄弟の作品。地方のガラス作家の作品。吹きガラスに工芸ガラス、日本の作家物まで実に賑やかで、持ち主の「好き」がそのまま部屋になったような光景だった。
好きという感情は値札を見ない。
ところが市場という生き物は、人の思い出にも恋愛にも一切興味がない。
「昔はこれ、高かったんですよ。」
持ち主は少し誇らしげに言う。
「ええ、確かに。」
私は頷く。
ただし市場価格は、その頃の夢を覚えていない。
バブルの頃に神様だったものが、令和では近所のおじさんくらいの扱いになることも珍しくない。骨董品は古いものだが、値段だけは実に気まぐれな現代人である。
結局、ガレやドームは今回は見送ることになった。
価値がないわけではない。
買った金額と現在の相場との差が大きすぎるだけだ。
「売る人は昔を売りたい。買う人は今を買う。」
その間に立つ骨董屋という商売は、過去と現在の夫婦喧嘩を毎日仲裁しているようなものだ。
一方で、日本の工芸ガラス、掛軸、茶道具、古銭、銀食器は無事にご縁をいただいた。


骨董屋は不思議な商売である。
茶碗一つで一日が決まることもあれば、何百点見ても空振りの日もある。
だから買取が成立した日は、金額以上に「縁」が残る。
帰り際、玄関を出ると、外は相変わらず灼熱だった。
エアコンの効いた部屋で眺めていたガラスの透明感など、一歩外へ出た瞬間に蜃気楼へ変わる。
「暑いですね。」
また誰かが言う。
「本当に。」
私も返す。
結局、今日も日本語は二語で終わった。
それでも不思議と悪い一日ではない。
古いガラスには、持ち主の人生が映り、掛軸には時代がぶら下がり、銀食器には食卓の記憶が光っていた。
それらを次の持ち主へ橋渡しするのが骨董屋の仕事だ。
世の中には「不要品」と呼ばれるものが溢れている。
だが、本当に不要なのは物ではなく、「もう価値がない」と決めつける人の思い込みなのかもしれない。
もっとも、その思い込みのおかげで今日も私は飯を食べられる。
そう考えると、世間の勘違いにも少しは感謝しなければならない。
福岡の夏は今日も容赦なく暑い。
それでも一軒の家との出会い、一つひとつの品との縁に恵まれた一日は、汗の量ほど悪くない。
骨董品は古い。
だが、人とのご縁だけは、いつも出来立てなのである。
買取品の詳細
◇この「るりびな」はガラス製で金銀、あめ色、藍色のほか気泡もたくさん入っておりシンプルですがとても表情豊かに仕上げられております。使用感もなく桐箱に入っておりました。窓際に置いて光を入れるととてもきれいに光ってまるで生きているような表情を見せます。置き場所を選ばないので贈り物にも重宝されています。
買取査定額

◇ガラスの置物の買取査定額もしくは評価額ですがまず作者の知名度、時代、状態ほかには栞や共箱などがあればより高価買取&できます。ご自宅に工芸ガラスが御座いましたら一度拝見させてください。もちろん状態や時代、作者、作品でもお値段は変わりますのでご了承ください。
■過去のガラス作品買取例

藤田喬平 金箔 プラチナ箔 手吹きガラス 500,000円
江戸切子 但野英芳作 『がしゃどくろ』 400,000円
黒木国昭 作 光琳花入250,000円
他多数
「るりびな」とは?


「るりびな」が誕生した背景
日本では古くから雛人形は女児の健やかな成長を願う節句飾りとして受け継がれてきました。
しかし現代では、
- 住宅事情で大きな段飾りが飾りにくい
- 保管場所に困る
- 毎年飾る負担が大きい
という問題があり、コンパクトで現代的な雛人形への需要が高まっています。
そこで奈良ガラス工房では、
「伝統を残しながら現代の暮らしに合う雛人形」
という発想からガラス製の「るりびな」が生み出されました。
ガラスならではの透明感によって、春の柔らかな光や照明を受けるたびに表情を変えるため、まさに「光を飾る雛人形」ともいえる存在になっています。
「るりびな」の特徴
① 一つ一つが手作り
るりびな最大の特徴は、職人による完全手作りであることです。
吹きガラスはガラスの温度や息の吹き込み具合によって微妙に形が変化します。
そのため、
- 顔の丸み
- 着物の膨らみ
- 色の入り方
- 気泡の入り方
まで全て異なり、同じ作品は存在しません。
量産品にはない温かみがあります。
② 光によって表情が変わる
通常の雛人形は布や木、陶器で制作されます。
一方、るりびなはガラスであるため、
朝日、昼間の自然光、夕暮れの日差し
など、光源によってまったく異なる印象になります。
特に逆光ではガラス内部が輝き、まるで宝石のような透明感を見せます。
③ シンプルな造形美
るりびなは細かな衣装や装飾を再現するのではなく、
「雛人形らしさを最小限の形で表現する」
というデザイン思想で制作されています。
余分な装飾を削ぎ落としたフォルムは、
現代のモダンな住まいにも違和感なく調和します。
④ 色彩が美しい
るりびなには
- 瑠璃色
- 桃色
- 金箔入り
- 白透明
- 紫
- 若草色
など様々な色彩が使われています。
特に瑠璃色は奈良時代から高貴な色として知られ、
正倉院宝物にも見られる伝統色です。日本には飛鳥・奈良時代にはすでにガラス文化が伝わり、正倉院には当時の貴重なガラス器が今も伝えられています。
制作技法
るりびなは主に吹きガラス技法によって制作されます。
工程は、
- 約1200℃の炉でガラスを溶かす
- 吹き竿に巻き取る
- 息を吹き込む
- 木型や道具で成形
- 色ガラスを重ねる
- 徐冷炉でゆっくり冷却
という流れになります。急激に冷やすと割れるため、成形後は徐冷炉でゆっくり温度を下げ、内部応力を取り除くことが重要です。
★奈良ガラス工房とは…
工房の歴史
奈良ガラス工房は奈良市に工房を構え、吹きガラスを中心としたガラス工芸を専門とする工房です。器や花器、照明器具、オブジェ、建築ガラスなど幅広い作品を制作しながら、吹きガラス体験教室なども開催し、地域におけるガラス文化の普及にも力を注いできました。現在は体験教室の開催状況が変更されているため、利用前には最新情報を確認することが勧められています。
工房の理念は、
- 一点一点を職人の手仕事で制作すること
- ガラスの持つ透明感と光を最大限に生かすこと
- 日常生活の中で使える工芸品を制作すること
にあります。吹きガラスは1200℃前後の高温で溶融したガラスを竿に巻き取り、息を吹き込みながら形を整える伝統技法であり、全く同じ作品は二つと生まれません。奈良ガラス工房ではこうした手仕事を重視し、芸術作品だけではなく実用品にもその技術を生かしています。
■参考サイト
奈良ガラス工房 公式サイト
■その他の買取品目
★骨董品買取の福岡玄燈舎では古美術品の他、アンティークや掛軸、茶道具、書道具、絵画、仏像、勲章、中国陶磁、甲冑など多彩な骨董品を査定買取しております。お見積りだけでも構いませんのでお気軽にご相談ください。












































