福岡市城南区で法螺貝(法具)を買取りました
とても状態の良い法螺貝です
唄口には銀メッキ仕様
買取品の詳細
今回は福岡市東区のマンションに出張査定にお伺い致しました。買取品には掛軸やお茶道具や仏像仏具などありました。いろいろな古美術品がありましたが今回紹介するのは「法螺貝」です。状態は良く欠けや割れなどもありませんでした。吸い口には銀が使用された上質な物でした。大きさは約40cmほどで重量もしっかりありました。元々はご実家にあったもので密教の法具と一緒にあったそうです。ありがとうございました。
大きさは約44cm、重さは1,6kg
割れや欠けは御座いません
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買取査定額
法螺貝の買取相場ですが大きさや造り、状態などでかなり差があります。もともと法螺貝は、密教儀式の法具でした。修験道では行者が持つ道具の一つで、山岳修行の際に猛獣を追い払うために用いたといいます。時代劇などでは、すっかりおなじみの道具ですね。法螺貝の良し悪しをはかる目安として、歌口を下にして貝を立てた時に支えが無くとも真っ直ぐ立つと言うのがありますが、実はこれちゃんと立たない物もあります。貝は天然物ですので成長の具合によって膨らみも肉厚も異なるからですので一度吹いてみて音が良くなる通るものが良いそうです。大きさは大体40cm~44cm、重さも1,6kg前後の物が流通されています。買取額も様々で3000円~5万円まで多種多様にありますのでご自宅に法螺貝が御座いましたら一度拝見させてください。もちろん状態や時代、大きさでもお値段は変わりますのでご了承ください。
とても気持ちよく音が出ます
■過去の法螺貝の買取例
沖縄産法螺貝44cm 80,000円
南大西洋産44cm70,000円
金蒔絵家紋入り 40,000円
その他多数
法螺貝とは?
貝殻の模様もどことなく上品ですね
■法螺貝とは…
釈迦の鹿野苑での初転法輪の際、帝釈天が右巻きの白い法螺貝を贈ったとの伝説から右巻きの法螺貝(右旋法螺)は縁起物として扱われ、また、鳩摩羅什訳『法華経』に「吹大法螺」などの記述があり、この時代には楽器として用いられていたことがわかります。また日本へは奈良時代に中国から伝えられたといわれています。平安時代には東大寺の修二会(しゅにえ)や山岳信仰から生まれた修験道(しゅげんどう)など、信仰と結びつきました。戦国時代には陣太鼓(じんだいこ)とともに戦場での通信や戦意高揚(せんいこうよう)の手段にも使われました。法螺貝は仏教における楽器の一であり、山伏独特の合図や合戦に使用されてきました。また獅子吼、覚醒の声ともいい、説法の時には法螺の文[三昧法螺声 一乗妙法音 経耳滅煩悩 当入阿字門]を唱えてから吹くと言われています。私も法螺貝は数回となく買取り致しましたがほとんどは寺院や宗教施設よりお預かりいたものばかりでした。なお吹き方には、説法・駈相・宿入・宿出・案内・問答・集合・寒行の八種類があると言われ、音は甲音(高い音)、乙音(低い音)があります。そして法螺貝の唄口の形は天台宗・真言宗の2種類の形のものがあります。真言宗タイプは「ぶっぶっぶ」と短く吹くため、唄口が短くなっています。天台宗タイプは「ぶおーーぶおーー」と吹くため、唄口が長くなっています。今回の法螺貝は「天台宗」のもののようですね。
◎関連、参考サイト■やさしい仏教 コチラです。
■文化デジタルライブラリー コチラです
■その他の買取品目
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