アンティーク眼鏡の買取

福岡市東区にて戦前の銀縁眼鏡や鼈甲フレームの眼鏡、カメラなどを買取りました。この銀縁眼鏡は大正時代の物でフレームは純銀製でした。他にも鼈甲製の眼鏡がありましたが古き鼈甲の為、虫食いなどありボロボロの状態でした。このメガネも同様ですが戦前より眼鏡製造の盛んな地域は福井県の鯖江市ですね。「めがねのまち」として知られる鯖江市は、「眼鏡・繊維・漆器」の三大地場産業を持つ、ものづくりが盛んなまちとして歴史を刻んできました。 眼鏡づくりの歴史はおよそ100年あります。 今や国内産のメガネフレームの96%以上を製造する日本一の「めがねの産地」です。国産眼鏡の祖と呼ばれる「増永五左衛門」が明治38年にまず一番安い真鍮フレーム(しんちゅう:銅と亜鉛との合金)から始まり、名工と呼ばれた豊島松太郎を招いてからは、銀縁フレームや赤銅フレームを生み出していきました。数年後、明治44年には「赤銅金ツギ眼鏡」が博覧会で金牌賞を受賞します。
アンティーク眼鏡画像
そして現在でもとても高価な鼈甲眼鏡についてお話しいたします。
江戸時代にポルトガルから玳瑁が長崎へ入り、日本の職人により櫛や簪等の装飾品、徳川家康が使ったと言われる目器(眼鏡)等の献上品の加工が始まりました。そのその美しさと加工性の良さが日本人の心を捉え、玳瑁は鼈甲と名前を変えて愛されて来ました。玳瑁を薄い状態で楽器や箱、家具に張る等の多い外国製品とは違い、自在に厚みをもたせる貼り合わせの技術を発展して行き、作れるものも多岐に渡ります。長崎や上方では技工を凝らした華やかな飾りものの技術が発達し、大型の置物等も作られ職人が腕を競う様に贅を尽くした作品が作られました。後玳瑁を加工する技術は日本全国へと伝わり、かつては城下町にそれぞれ鼈甲職人がいたと言われています。ありがとうございました。

鼈甲職人とその作品…鼈甲は、古くから日本の伝統工芸品に用いられてきた希少な素材です。海亀の甲羅から採れるこの素材は、美しい色彩と独特な模様を持ち、工芸品に深みと格調を与えてくれます。鼈甲工芸の代表的な人物とその作品をご紹介し、日本の伝統文化の奥深さを味わいたいと思います。

■人間国宝: 磯野 光一

磯野光一氏は、1934年生まれの鼈甲作家であり、重要無形文化財「鼈甲」保持者(人間国宝)です。幼い頃から家業の鼈甲業に携わり、独自の研磨技術と透き彫り技法を確立しました。代表作である「花鳥蒔絵螺鈿香合」は、螺鈿と金箔を施した華麗な香合です。深みのある鼈甲の色彩と繊細な蒔絵が織り成す美しさは、まさに芸術作品です。

■伝統と革新: 伊藤 英明

伊藤英明氏は、1965年生まれの鼈甲作家です。伝統的な技法を受け継ぎながらも、現代的なデザインを取り入れた作品を発表し続けています。代表作である「龍透き彫り眼鏡」は、龍を透き彫りした眼鏡です。繊細な透き彫りと美しい鼈甲の色彩が相まって、見る者を魅了する作品です。

■未来への挑戦: 森田 悟

森田悟氏は、1974年生まれの鼈甲作家です。伝統的な技法に加え、最新の技術を取り入れることで、新たな表現に挑戦しています。代表作である「金魚鉢」は、鼈甲で金魚鉢を制作した作品です。金魚が泳ぐ姿をリアルに表現しており、伝統工芸の可能性を広げる作品だと思います。

★鼈甲の取引規制について…

鼈甲は、タイマイという海亀の甲羅から作られる貴重な素材です。しかし、タイマイはワシントン条約附属書Iに掲載されている絶滅危惧種であり、国際的な取引は原則禁止されています。

国内における取引規制

日本では、ワシントン条約に基づき、以下の規制が設けられています。

  • 原材料の輸入:ワシントン条約に基づき、許可を受けた場合のみ輸入可能です。
  • 製品の販売:ワシントン条約に基づき、許可を受けた販売店のみ販売可能です。
  • 加工:許可を受けた加工業者のみ加工可能です。
  • 古物取引:古物営業法に基づき、許可を受けた古物商のみ取引可能です。

規制の目的

これらの規制は、タイマイの保護と持続可能な利用を目的としています。

規制の対象となる製品

規制の対象となる製品は、以下のようなものです。

  • べっ甲製のアクセサリー(かんざし、櫛、眼鏡など)
  • べっ甲製の装飾品(置物、人形など)
  • べっ甲製の生活用品(食器、文房具など)

規制の例外

以下の場合は、規制の対象とならない場合があります。

  • ワシントン条約発効前に輸入された製品
  • ワシントン条約に基づき、許可を受けた場合
  • 科学研究目的の製品

注意点

鼈甲製品を購入する際は、販売店に許可証の提示を求めるなど、規制に抵触していないことを確認することが重要です。しかしながら今後はタイマイの保護活動が進み、将来的には取引規制が緩和される可能性もあります。

骨董品買取の福岡玄燈舎ではアンティーク眼鏡を買取ります。お見積りだけでも構いませんのでお問い合わせください。福岡県内は無料出張査定致します。

 

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