福岡市中央区で印材を買取りました
買取品の詳細
今回は福岡市中央区のお宅に書道具の出張査定でお伺い致しました。買取品には書道具のほか掛軸や中国陶磁や茶器、鍔などありました。そのほかも多彩な置物もありましたが今回紹介する買取品は主に印材で大量のお品があり中には中国の古いものもありましたので少しご紹介いたします。
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買取査定額
印材の買取相場ですが時代や彫刻の細かさ、石の文様や石質、刻印の有無や大きさなどでかなり差があります。当店での今までの最高買取査定額は「鶏血石印材」でおよそ85万円、「田黄石」で75万円、「寿山石」で50万円の鑑定経歴があります。そのほかにも細やかな細工の印材には高価買取査定を行っております。ご自宅に印材や硯など書道具や茶道具がありましたら一度拝見させてください。尚、状態や時代、石質でお値段は変わりますのでご了承ください。
とても彫の良い印材です
立体的な獅子の印材です
★ちなみに下記は代表的な印材です。
寿山石、青田石、昌化石,、鶏血石、魚脳凍、桃花凍、青田青白章石
純白青田石、巴林石、遼寧丹凍緑石、青海彩凍石、西蔵彩凍石
寿山平頭石、乾隆凍石、肖山紅石、昌化石、白雲彩凍石
などなど多数あります…
■過去の印材買取例
鶏血石他複数 250,000円
寿山石 他複数 200,000円
青田石 他複数 150,000円
昌化石他複数 100,000円 他多数
印材とは?
〇元明の頃,印章石というものが中国にて発見されました。ここから中国篆刻史上「石章」いわゆる「印材」の歴史が始まります。篆刻芸術はこれまで銅や金など金属や玉製のものが多く,素人に彫れるようなものでは無かったので,印石とは誰でも惚れるという手軽さから書家や篆刻家にとって理想的な材料です。さらには観賞用としても石自体の豊富な品種と様々な色彩,文様があり,独特の手触りが文人のあそび心に火をつけました。また,その希少性から金銀玉宝と同じレベルのものとして,柔らかい宝石(軟宝石)としてコレクションの対象ともなってたという背景があります。中でも,福建省寿山というところでとれた田黄(でんおう)という石は,現在では同量の金より数倍から数十倍の価格となっているといわれております。
大量の古い印材
様々な石質や大きさ、形の印材です
★代表的な高価な印材(ほとんど現在では出回りません)
①鶏血石…
伝統的な鶏血石は浙江省の昌化で採れ、昌化鶏血石と呼ばれます。近年では内蒙古自治区の巴林産のものも流通し、昌化産と区別して巴だといわれております林鶏血石と呼ばれていますが、買取で高価格となるのは昌化鶏血石の方だといわれております。特徴は鶏の鮮血のような赤が魅力で、この鮮やかな血色、ばらばらでなくで固まって表面化している物、そして血色が石の表面だけでなく奥深くにまで存在する石がとても高価で取引されています。余談ですが血色の割合が3割を超すと上級、5割で珍品、7割で大変珍しい物として「大紅袍」の別名が与えられ、1972年に日中国交正常化に伴い周恩来首相から贈られたものも大紅袍に相当します。さらに地がみえないほど血色に満ちたものは国宝レベルの極上品といわれております。実は私も上物は手にしたこともなく一般レベルの鶏血石しかありません。(それでもかなり希少なものですが…)
②田黄石(でんおうせき)…
この石は特に黄味の強い透明感のある石で、良質な石材に必須の温、潤、細、結、凝、膩、の六徳を備えているという独特の質感をしています。中国福建省寿山の田黄坂の田中から採取されたということで「田黄石」と呼ばれました。しかしながら清代初期をピークに採石が尽き現在では市場には出回らないといわれています。長きに渡ってこのように希少であるため、価格は石印材でとても高価で、中国では田黄石は「易金三倍」すなわち金の三倍のお値段といわれます。よって「鶏血石」と同様に偽物の流通も多く真贋の判断に注意が必要です。田黄石のほかにも寿山で産出する石は「寿山石」と呼ばれ、優れた印材として人気の高い品物となっています。
③芙蓉石(ふようせき)…
寿山の月洋郷という山脈で採れる、芙蓉の花のような上品な色合いから芙蓉石と呼ばれるようになりました。なお現在も産出している為、ほかの高価な石に比べ安価で手には入りますが、有名な青田石や寿山石に比べると石質が秀でている為、現在では篆刻家に珍重されている印材です。程よい硬度で彫りやすく、評判のよい石質で知られる名石といわれております
◎関連、参考サイト
■書遊
■その他の買取品目
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