福岡市東区で「白瀬中尉」の書を買取りました!

 

素朴で味のある書体ですね

 

所々に滲みや汚れもございます。

 

買取品の詳細

今回は福岡市東区のお宅に骨董品の出張査定でお伺い致しました。買取品は掛軸や書画、焼物や絵画、中国陶磁や着物など多種多様にありました。いろいろ古い書や日本画もありましたが今回紹介する買取品は南極探検隊で有名な「白瀬中尉」の書です。 この掛軸は保存状態がよくなくシミやしわなどダメージも多いようでしたが数少ない中の貴重な作品でしたので高価買取させていただきました。尚、骨董品は箱やしおり、作品の証明書がありましたらより高く売買できますのでご自宅に付属品がありましたら捨てないで保管しておいてください。品物によっては50%アップにもなるものがあります。そのほか古いおもちゃやや古本もたくさん買取させていただきました。本当にありがとうございました。

 

昭和5年ということで日中戦争がはじまる前のまだ日本が景気の良い時代の物ですね

 

買取査定額

白瀬中尉の作品の買取相場ですが時代や状態、などでお値段が変わります。白瀬中尉自体の作品はとても少なく当店での平均買取価格は書簡で、7万円~10万円となっています。大部分は絵葉書で5000~3万円、となります。ご自宅にこのような特定の人物が描いた書や掛軸、書簡や古文書などが御座いましたら一度拝見させてください。もちろん状態や時代、作者でもお値段は変わりますのでご了承ください。

 

 

 

■過去の白瀬中尉買取例
明治期の大臣宛書簡 80,000円
陸軍軍人時代の掛軸    50,000円
明治期の南極探検記念絵葉書  20,000円
そのほか…

「白瀬中尉」とは?

 

11歳の白瀬矗は、寺子屋の佐々木雪斎先生から「北極」の話を聞き、探検家を志します。
しかし探検を実現するため、僧職をはなれ、軍人になりました。そして日比谷の陸軍教導団騎兵科に入団し、矗(のぶ)と改名しました。 しかしながらとてもずさんな探検計画のためにたくさんの犠牲者を出して遂には北極探検を断念し、今度は南極を目指しました。何があってもくじけない性格だったようでしたが周りは大変だったと聞きます。そして南極探検の請願書を提出しました。
明治43(1910)年1月、白瀬は、第26回帝国議会に「南極探検ニ要スル経費下付請願」(10万円)を提出します。これに対して、帝国議会は議決(3万円で議決)したものの、政府は結局援助金を全く支給しませんでした。スコット(イギリス)やアムンセン(ノルウェー)の南極探検が政府の援助、(当時で40万円)で行われたのとは大きな違いでした。其れでも挫けず演説や集会などを開催し南極探検後援会が発足します。そして日本中に熱狂的な旋風を起こし7月5日、「南極探検後援会」を設立し、そこには大隈重信伯爵が会長となりました。

船は「開南丸」と命名し11月29日東京芝浦を出航します。
まずニュージーランド・ウェリントン入港しますが氷塊に阻(はば)まれ、一旦はシドニーに戻ります。
3月14日、南緯74度16分、ロス海コールマン島付近で、今度も氷塊に前進を阻まれ、やむなくオーストラリアに引き返します。そして南極の夏を待ちながら。シドニー出航、
明治44年11月19日、探検の目的を南極点踏破から科学調査に変更しましたが12月14日、先にアムンセン隊(ノルウェー)が前人未踏の南極点を到達します。
明治45(1912)年1月16日、開南丸は南極ロス海ホエールベイ(鯨湾)に到着。
1月17日、スコット隊(イギリス)も南極点を踏破しましたが帰途、全員遭難死との情報が入りました。
その中でも明治45年1月20日、白瀬隊長ら5名の突進隊は、28頭の犬が引く2台の犬ゾリで南極点に向かって出発しましたが走行9日、走行距離282キロの地点で遂に力尽きました。そして南緯80度05分に日章旗、大和雪原(やまとゆきはら)と命名します。明治45年1月28日、未明に氷原突進を中止した白瀬探検隊は、午後0時20分、南緯80度05分、西経156度37分、一同は整列して日章旗を立て、視野に入る全地域を「大和雪原(やまとゆきはら)」と命名し、日本領土とすることを宣言しました。

最後に余談ですが白瀬隊長ほか数名は、「開南丸」より一足先にシドニーを発ちます。その際に利用したのが豪州航路就航船「日光丸」です。「日光丸」は1903年(明治36)三菱長崎造船所で建造され、当時国産のシングルスクリューの機関として最大出力・最高速力(6,694馬力、17.8ノット)を誇り、一等公室の装飾に日本風の工芸品を用い、床の間付きの日本座敷なども設けられていました。また、船内の通風・冷暖房装置として「サーモタンク」を初めて搭載した歴史を持っています。 当時では最高級の豪華客船だったようです。当時の写真も拝見しましたが日本間はもちろん座敷や茶室もあり今でいうエアコンもついていました。ありがとうございました。

(略歴)

 

◎関連、参考サイト■白瀬中尉南極探検資料館

本の万華鏡

レキシル 

■その他の買取品目

 

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