中島宏の青磁買取ました!

 

陶磁器(青磁)買取/福岡県宗像市の陶磁器コレクターさんより青磁を沢山買取させていた頂きました。人間国宝の中島宏さんの作品や中国龍泉窯のもの、高麗青磁などもあり高価買取させて頂きました。中島宏は2007年「青磁」の技法で重要無形文化財保持者として人間国宝に認定された陶芸家です。青磁は中国の宋時代に始まった陶芸技法ですが、そのころすでに「完璧」と言えるレベルにまで昇華された技法でした。

青磁画像1
中島宏はこの技法に挑戦し独自のスタイルを確立したことが高く評価され、人間国宝の認定に繋がりました。中島宏は「中島ブルー」で知られる青磁の分野の人間国宝で、初期は白磁の作品も手掛けましたが、晩年には「彫文」などの精巧な技術を青磁に取り入れ、伝統を遵守しながらも独自の作風を確立していきました。中島宏は佐賀県武雄市の陶芸家で、青色を出すことが極めて困難と言われていた青磁において美しく幻想的な青色を出すことに成功した天才と称されています。
その青は「中島ブルー」や「中島青磁」と呼ばれるほどに確立しており、どこかターコイズブルーを彷彿とさせるような深く穏やかで品のある魅力的な色合いが特徴です。中島宏は陶芸家の父を持ち、子どものころから陶芸に親しんできました。
父の手伝いをしながら陶芸の技術を身に着けて、28歳という若さで弓野の古窯跡に半地上式穴窯を築窯して独立しました。宋の時代の中国の青磁について研鑽を積み、その技法を体得した上に、美しい青色を出すために試行錯誤を重ねて、ついに幻想的な「中島ブルー」を引き出すことに成功します。

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下記は略歴です。
中島宏:1941年、武雄市生まれ。69年に弓野古窯跡に窯を築き、独立する。青磁に取り組み、77年に日本伝統工芸展奨励賞、81年に第1回西日本陶芸展総理大臣賞、83年に日本陶芸協会賞を受賞する。「中島青磁」と呼ばれる独創的な作品は高い評価を受け、96年にはMOA岡田茂吉大賞、藤原啓記念賞、佐賀新聞文化賞を受賞する。作品集のほか、95年には随筆集「弓野四季釉彩-中島宏の世界」を出版した。日本工芸会正会員。県重要無形文化財工芸技術保持者。
ありがとうございました。

弓野古窯の歴史

佐賀県佐賀市大和町弓野地区にある弓野古窯は、16世紀末から17世紀にかけて稼働していた陶磁器窯跡です。朝鮮半島から移住してきた陶工によって開かれたとされ、当時としては非常に高度な技術で作られた陶磁器が生産されていました。当時は「肥前古唐津」と呼ばれていました。

歴史

  • 17世紀初頭に、朝鮮半島から招かれた陶工・金海金右衛門によって開かれたとされる。
  • 初期は、朝鮮半島の陶磁器である三島手や粉引の影響を受けた作品が作られていた。
  • 18世紀後半になると、鍋島藩主・鍋島直茂の保護を受け、色絵磁器の生産が盛んになる。
  • 鍋島藩の御用窯として、鍋島焼の代表的な様式である「鍋島緞通手」や「鍋島金襴手」などを生産した。
  • 18世紀末に閉窯。

弓野古窯は、以下の3つの窯から構成されています。

  • 弓野1号窯:最も古い窯で、朝鮮半島からの移住者によって築かれたと考えられています。
  • 弓野2号窯:1号窯よりも新しい窯で、肥前国(現在の佐賀県)の陶磁器の影響を受けた作品が生産されています。
  • 弓野3号窯:最も新しい窯で、規模も最大です。多様な種類の陶磁器が生産されていました。

弓野古窯の特徴は、以下の通りです

  • 窯の形状:朝鮮半島式の登り窯。

  • 生産された陶磁器:

    • 三島手:白磁に鉄絵で模様を描いた技法。
    • 青磁:鉄分を含まない釉薬で焼いた磁器。
    • 白磁:透明度の高い釉薬で焼いた磁器。

弓野古窯から出土した作品

弓野古窯からは、以下の作品が出土しています。

  • 三島手花瓶:白磁に鉄絵で花を描いた作品。
  • 青磁碗:青磁で焼いた碗。
  • 白磁皿:透明度の高い釉薬で焼いた皿。

これらの作品は、佐賀県立美術館や佐賀市歴史民俗館などに展示されています。

歴史

  • 16世紀末~17世紀初:朝鮮半島から移住した陶工によって開窯。
  • 17世紀後半:鍋島藩の御用窯となり、「鍋島焼」と呼ばれるようになる。
  • 18世紀後半:技術の発展により、色絵磁器の生産が盛んになる。
  • 19世紀:廃藩置県により、生産量が減少。
  • 20世紀:重要文化財に指定されるなど、文化財として保護される。

特徴

  • 土:佐賀市大和町弓野地区で採れる、鉄分の少ない白土を使用。

  • 釉薬:透明度の高い「ゆうなぎ釉」を使用。

  • 絵付け:繊細な筆使いで描かれた花鳥画や風景画などが特徴。

  • 代表的な技法:

    • 三島手:白磁に鉄絵で模様を描く技法。
    • 色絵磁器:五彩磁器や金襴手など。

保存されている作品と場所

  • 佐賀県立美術館:鍋島焼を含む、佐賀県の陶磁器を展示する美術館。
  • 東京国立博物館:重要文化財である「鍋島三島手水滴」など、弓野古窯で制作された作品を展示。
  • 福岡市美術館:鍋島焼を含む、九州地方の陶磁器を展示。

その他

  • 弓野古窯跡は、国の史跡に指定されています。
  • 毎年秋には、「弓野古窯まつり」が開催されています。

佐賀の弓野古窯は、鍋島焼の生産地として栄えた歴史を持つ古窯です。繊細な筆使いで描かれた花鳥画や風景画などが特徴で、多くの名作を生み出してきました。

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