薩摩焼(茶道具)買取/福岡・骨董品…福岡市東区で茶道具や有田焼、九谷焼、薩摩焼などの陶磁器、掛軸、硯など買取り致しました。この茶碗はに使用品の薩摩焼です。見方によっては京焼に見えるほど繊細な絵付けです。

薩摩焼の画像
薩摩焼玉陶山の窯で与次郎作の絵付けは新妻江月さんです。創業から60年弱の窯元「玉陶山」です。薩摩焼の起源は1598年といわれ、薩摩焼は400年以上の歴史を誇る鹿児島の陶磁器です。総帥は現在15代目の沈寿官です。薩摩へやって来た朝鮮陶工の多くは、江戸時代に入ってから「苗代川(なえしろがわ)」という土地に集められました。以来ここで作られる薩摩焼は「苗代川系」と呼ばれ、庶民が使う黒薩摩から御用品の白薩摩まで、さまざまな陶器が生み出されています。最盛期には苗代川の人口は約1,800人となり、そのほとんどが薩摩焼の制作に関わっていたそうです。薩摩焼には主に、藩主向けの御用窯「白薩摩」、大衆向けの雑器「黒薩摩」があります。黒薩摩はその名前の通り黒い色が特徴ですが、完全な黒色のみではありません。肌触りはざらついていて、表面は綺麗な黒い光を放っていますが、種類によっては表面に凹凸があり、原料となる粘土は鉄分を多く含んでいます。黒薩摩に成分の違う釉薬を何種類か使い、その使い方や量により微妙なニュアンスを出すのが特徴です。複数ある釉薬の中でもよく使われるのは蛇蝎釉とどんこ釉です。そして絵はなく綺麗な光沢で黒薩摩は主に表面のツヤや模様がそのデザインとなります。そのため表面に絵などは描かれていません。黒薩摩を代表する器に、「茶家」(ちょか)があります。茶家とは土瓶を意味する、鹿児島の方言です。「千代香」「猪牙」といった漢字を当てることもあります。現代では、焼酎に燗をつける風流な器として「黒茶家」が知られており、胴がぐっと張った、そろばん玉のような形をしたものが主流です。しかし、この形になったのは昭和に入ってからのことで、江戸時代は丸みのある形が一般的でした。ありがとうございました。
骨董品買取の福岡玄燈舎では薩摩焼の陶磁器を買取ります。見積りだけでも構いませんのでお問い合わせください。福岡県内は無料出張査定致します。