福岡市中央区でポールアイズピリの作品を買取りました

 

 

ポールアイズピリ作品

ポールアイズピリの「青い背景の花束」です

リトグラフです

シルクスクリーンです

 

買取品の詳細

今回は福岡市中央区の山のふもとマンションにアンティークの出張査定にお伺い致しました。買取品は絵画やブロンズ、洋食器やお茶道具などありました。いろいろな絵画がありましたが今回紹介する絵画は「ポールアイズピリ」の作品です。絵画としての状態はシミもなく時代の割には良い方でした。作品はとても明るい水色のバックに花が描かれてあり全体にとてもポップな画風になっております。白い壁にはぴったりな絵だと思います。この作品は油絵ではなくシルクスクリーンの限定版です。そのほかの絵画や版画もたくさん買取させていただきました。本当にありがとうございました。

 

 

 

アイズピリのサイン

 

買取査定額

とてもポップな色です

ポールアイズピリ作品の買取相場ですが真贋、大きさや色遣い、油絵、版画でかなり差があります。アイズピリの作品は花や風景を題材にしたポップな絵画作品が有名ですね。
パリ画壇の中でも、親しみやすい具象絵画(静物、風景、人形等)で日本国内でも人気があります。軽やかに舞い遊ぶ軽快なタッチで、鮮やかな色彩が織り成す夢の世界を描いて自由を表現しました。素朴にデザイン化された作品は、幅広い世代に受け入れられて日本国内でも大きな人気を得ました。特に若い方には人気の作家ですね。

買取価格に関してはやはり花を描いた作品が高額査定の可能性があります。アイズピリの作品で最も評価が高いモチーフは【花】で、明るい水色などのパステルカラーで構成された作品は高価買取の件数が多いですね。
まずは一番高価な油絵ですが豊かなマチエールと明確な色使いが特徴的です。サイズやコンディションにより評価額が変わります。買取査定額は数十万円~100万円前後となります。

その次に高価な作品は水彩画です。紙に水彩絵の具で描かれた作品です。水彩画特有の淡い色合いとアイズピリの表現様式がマッチして爽やかな作品に仕上がっていル物が多いです。サイズは6号以下の小さめの作品が多く、買取査定額は10万円~30万円がほとんどです。最後に版画ですが主にリトグラフで制作されています。花・風景・人物等がモチーフにされており、買取査定額は数千円~となります。版画作品は数も多く出回っているため評価が低いです。ご自宅にポールアイズピリの作品が御座いましたら一度拝見させてください。もちろん状態や題材、でもお値段は変わりますのでご了承ください。ちなみに下記は代表的な作品です。

「花」「男」「港」「オレンジバックの花」「水色バックの花」「ブルーバックの花」

かわいい花の絵です

■過去の作品買取例
黄色い背景の薔薇の花束/鑑定書あり  440,000円
卓上の静物 /鑑定書あり  320,000円
Le moulin a cafe /鑑定書あり  150,000円
カードの少年  75,000円
果物鉢  50,000円
サントロペ/リトグラフ  30,000円
花束/リトグラフ  25,000円

ポールアイズピリとは?

ピュアでポップな色使いですね

どことなく絵本のようですね

エディションナンバー

リトグラフ限定「EA」あり

ポールアイズピリはピカソやシャガール、藤田嗣治などエコール・ド・パリの画家たちが活躍していた1919年、パリに生まれました。当時の芸術家たちから大変な刺激をうけ、独自の画風をはぐんだアイズピリですが
子供、花、飛行機、鳥、太陽などが鮮やかな色彩と軽やかなタッチの作品は、世界中のコレクターに愛されています。
アイズピリはパリの工芸学校で学んだ後、1936年にパリ国立高等美術学校に入学し、フェルナン・サバテの工房で学びます。第二次世界大戦が終わった後サロン・ドートンヌに出展し、1951年に、美術評論家のピエール・デカルグが企画した「若い絵画の展覧会」にベルナール・ビュフェらと出展し、入賞しました。アイズピリの作品は、フランスではパリ市立美術館、ルーマン美術館、アルビ美術館、キャストゥル美術館、ヒアレン美術館、ベルギーやオランダなど欧米各地の美術館にも納められミュージアムアーティストとなっています。
そして日本でもホテル二ューオータニ東京の壁面に飾られる油彩『カプリ島シリーズ』、ホテルニューオータニ博多のロビーを飾る全長12メートルの巨大フレスコ画『博多の祭り(博多どんたく)』といったパブリックアートとしても有名です。2016年に96歳で亡くなりましたが、その柔らかく優しい作風、温かさに満ち溢れた作品は現在でも多くの人々に愛されています。
尚、下は彼の略歴です。

1919年 パリで生まれる。ブール象眼学校に入学後、絵画を志し パリ美術学校に転校、
サバテの指導を受ける
1939年 徴兵されドイツ軍の捕虜となるが脱走
1945年 フランス解放後、「青年絵画展」の創立会員となる
1946年 同展3等賞 受賞
1951年 プリ・ナショナル賞 受賞
1954年 ペトリデス、ロマネ各画廊にて個展開催。ニューヨーク(62年)、東京(65年、)ジュネーブ(66年)、
アヴィニヨン(67年)などで個展
1963年 国際形象展に出品(以降、毎年出品)
1971年 トゥールで ジュマイ賞 受賞
1980年 1年間にわたって ナント、アンジュール、セーユ、ボルドーにてフランスの風景展。
1990年 <個展>大回顧展(エスパス・カルダン)Espace Pierre Cardin…1971年にピエール・カルダン
(ファッション・デザイナー)がパリに作ったホール。様々な芸術の発表の場として世界的に有名。
2016年 1月22日、パリの自宅で老衰のため死去。

★最後に作品に描かれている「EA」の意味ですがフランス語のEpreuve d’artiste(エプルーヴ・ダルティスト) の略で、版画の作家保存分という意味です。 英語では Artist Proof と呼び、APと表記します。現代では、作家が版元を通さずに直接、誰かに販売するために作られることも多いです。一部の作家はそのEAやAP にも限定番号を記載して、限定部数を管理しています。資料として作家が保存していました。あるいは美術館に寄贈したり、美術関係者へ贈ったりするためのものです。もちろん、版画作品としてのクオリティは通常のエディションナンバー作品と変わりません。

◎関連、参考サイトは■ひろしま美術館 コチラです。

          ■西宮市大谷記念美術館 コチラです。

■その他の買取品目

 

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