福岡市中央区で薮内佐斗司作品を買取りました
薮内左斗司のブロンズ「追い風童子」です
買取品の詳細
今回は福岡市中央区のお宅に骨董品の出張査定でお伺い致しました。買取品には掛軸や人形、中国陶磁や茶器、勲章などありました。いろいろな置物もありましたが今回紹介する買取品は薮内佐斗司作品です。この作品は状態は傷や汚れもなく状態良いブロンズ像でした。題名が「追い風童子」とありますが作品の特徴は小さな像ですがとても力強くその中にも愛くるしさと神々さを醸し出している作品だと思います。よく見ると表情や細部にも丁寧な仕上げでとても上質なブロンズ像です。私が一番好きなところは童子シリーズの共通する「目」です。強い光とどこか見透かされるような眼差しが大好きですね。作品には共箱もあり殆ど外気に触れていないようでピカピカでした。ありがとうございました。このほか古い茶道具や古写真もたくさん買取させていただきました。本当にありがとうございました。
後ろ姿もかわいいですね
。
買取査定額
薮内佐斗司の作品の買取相場ですが時代や造り、作品名や大きさなどでかなり差があります。「せんとくん」を生み出したことで知られる、日本を代表する彫刻家・籔内佐斗司でさんですが東京藝術大学文化財保存学研究室の教授を勤め、仏像の修復や復元など、仏像研究に深く関わっており、近年では唐招提寺、西大寺にも仏像を奉納するなど大活躍の彫刻家です。そんな高名な作家ですが当店での買取額は「金雲 追い風童子」で40万円、「昇龍童子」で20万円、「大黒童子「」で10万円前後となります。ご自宅にこのようなブロンズ像や仏像が御座いましたら一度拝見させてください。もちろん状態や時代、作者、作品でもお値段は変わりますのでご了承ください。
この表情はなんとも愛くるしいですね
まるで御地蔵さんです
★ちなみに下記は代表的な作品です。
追い風童子 火伏せ童子 上向き童子 縁結び蟹
オシオキ童子(銀製)尻上がり寧子 ねむい猫 上向き童子
追い風童子 走る童子 お見通し童子 旭日昇運童子
楽市楽座童子 金雲追い風童子 金雲火伏せ童子
おきばり童子 大空蝉童子 おきあがり童子
天道童子 縁結び童子 かぶあげ童子 うたたね童子 せんとくん
などなど多数あります…
■過去の薮内佐斗司作品買取例
追い風童子 250,000円
当たり童子 200,000円
やもりん やむらん 150,000円
せんとくん 120,000円 他多数
藪内佐斗司とは?
作品のナンバリング
〇1953年、大阪に生まれた籔内佐斗司さんは、東京藝術大学および大学院で彫刻を学んだ後、同大学院保存修復研究室で、仏像の古典技法と保存修復の研究に従事しました。籔内佐斗司 さんは長年、古美術の保存や修復に携わり、そこで得た寄木造りや漆、彩色などの古典技法を駆使して、多くの立体作品を生み出しております。仏教的な世界感や東洋的な自然観を、籔内佐斗司 さん独自の感性で、豪快で味わい深く、また本質にある優しさと暖かみを造形で表現されています。そして古美術の保存などの経験をもとにして、檜・漆・顔料などを素材とする独自の制作技法を開発し、1987年に彫刻家として独立し、創作活動を始めました。彼の作品世界を代表的するキャラクターの「童子」は、森羅万象にひそむ命の根源を象徴し、彼らを通じて仏教的世界観やアニミズム的生命観を表現しています。氏の作品は「童子」「鎧」「動物たち」「連続性」の4つに要約されますが、「童子」を通じて表現されているのは、目には見えない「こころ」だそうです。その童子たちの思わず笑みがこぼれてしまうようなかわいらしさ、そして作品にこめられた想いは、私たちの忘れかけた記憶を刺激し、幼い時の情景をよみがえらせてくれます。仏教界では子供は七歳までは人間界の存在ではなく、神様からの大切な預かりものであるという思想からきているそうです。籔内佐斗司さんが生み出す「童子」たちも、単に「おとなではないひと」ではなく、異界からやってくる神性を秘めた不思議な存在です。それは、中国人が「気」と、西洋人が「spirit」と、日本人が「たましい」と呼び、そして近代の科学者が「エネルギー」と名付けた「力」の事です。この世のすべての現象のうしろには必ず「童子」が働いているそうです。一粒の種から芽がでて葉がつながり、花が咲き実ができるのも、彼らのしわざだそうですよ。童子たちは、みんな陽気で無邪鬼なんです。時間や場所を飛び越して、いろいろな場面にあらわれて、時にはいたずらもします。そんなかわいい童子を作品にした薮内佐斗司さんでした。ありがとうございました。
(略歴)
1953 大阪市に生まれる
1978 東京芸術大学美術学部彫刻科卒業
1980 同大学大学院美術研究科(彫刻専攻 澄川喜一研究室)修了
1982 同大学保存修復技術研究室助手を1987年まで勤める
2004 東京藝術大学大学院美術研究科 文化財保存学専攻
保存修復・彫刻科教授に就任
2008
平城遷都1300年祭(奈良)公式マスコットキャラクター「せんとくん」発表
仮面舞踏「平成伎楽団」結成
2011
籔内佐斗司オフィシャルギャラリー「GALERIE AZUR」オープン
◎関連、参考サイト
■その他の買取品目
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