福岡市南区で村田吉生作品を買取りました

村田吉生作品です

 

買取品の詳細

今回は福岡市南区のお宅に骨董品の出張査定にお伺い致しました。買取品は源右衛門、柿右衛門今右衛門などの磁器や仏像、掛軸やお茶道具や掛軸などありました。いろいろな骨董もありましたが今回紹介するものは「村田吉生」の作品です。作品名は「瑞龍」で刻印が「900」の銀製の置物でした。重さも130g以上あるもので小さなものでしたが存在感のあるとても細かいつくりの彫刻でした。状態もとてもよく変色もありませんでしたが個人的にはガラスケースには入れず経年の風化で変色を楽しみたいと思います。

銀製の龍の置物です

 

 

とても綺麗な「銀の龍」です

力強い眼力の龍

まるで生きているかのような躍動感がありますね

買取査定額

村田吉生作品の買取相場ですが容姿や大きさ、重量、細工、などでかなり差があります。村田吉生さんは富山県高岡市の作家さんです。特に高岡銅器のなかでも追従を許さない技法と質感があります。1611(慶長16)年、高岡城を築いた初代加賀藩主・前田利長公が、城下の発展の為に、7人の鋳物師を招いたことから、高岡銅器の歴史は始まったそうです。現在では全国の銅器生産の90%以上を占め、しなやかでしっとりとした美しい鋳肌や、優れた彫金技術が生み出す精巧な文様が、国内外から高く評価されています。そんな名高い村田吉生の平均買取価格は銀製の置物で1~2万円、同じく銀製の茶たくで3万円~5万円、銀の重量で変わります。ご自宅に銀の置物や高岡銅器が御座いましたら一度拝見させてください。重量や状態や色合い、作風でもお値段は変わりますのでご了承ください。

後ろ姿も堂々としてます

 

龍の姿勢が美しい置き物です

今にも襲い掛かりそうな龍です

精悍な顔付の龍

下記は村田吉生の代表的な作品です。

■瑞龍の置物

■銀製 八陵菊桐模様 茶托

■鋳銅製 嵐山甫安乳鉢

■銀製 帖鎭(恐竜)

などなど…

真上から見た龍

■過去の作品買取例
銀製 八陵菊桐模様 茶托 5枚 50,000円
銀製双寿紋茶托五客                 30,000円
「瑞龍」10,000円

村田吉生と高岡銅器…

〇村田吉生さんの情報はあまりにも少ないので息子さんである村田宏さんについて少しお話いたします。

昭和11年生まれ。日展評議員である父、村田吉生氏に師事し原型(ペンモールド)を修業します。その後、昭和27年より高岡市金属技術指導所に勤務します。そして昭和43年対処まで銅器業界の鋳造技術・デザインの指導にあたりました。

吉生の刻印あります

吉生の刻印

銀の含有量 900

足裏には銀900の刻印あり

彫刻も細やかです

 

 

■略歴

台座にも品名や作者名あります

昭和11年、高岡市生まれ
昭和32年、第13回日展初入選、以後入選多数
昭和41年、日本現代工芸展入選
細緻にわたる原型製作を得意とする

★高岡銅器とは…

高岡銅器(たかおかどうき)は、富山県高岡市周辺で作られている銅器で室内置物や仏具、花器などの小物から、梵鐘(ぼんしょう)や仏像、銅像など現在でも製造しています。
またアニメキャラクターの銅像の多くも高岡銅器のため、どこかで見かけている方も多いかもしれませんね。また海外への輸出もさかんで、輸出先の国々からの評判もいいいです。

高岡銅器の特徴は、職人の熟練した手仕事の鋳造技術と「研磨・彫金・象嵌(ぞうがん)」といった加工技術が施されていることです。 また最初期は鋳造師たちを中心にして鋳物工場を現在の高岡市金屋町につくり、最初は農具や鍋など日用品の鉄器を生産していましたがその後、銅器の生産がはじまったのは、天保・弘化(1830年~1848年)頃だと言われています。
そして明治時代には、オーストリアやロンドン、パリなどヨーロッパで開催された万国博覧会に高岡銅器が多く出品され、ジャパネスク旋風を巻き起こしました。明治・大正時代に置物や茶道道具などの生産が盛んになり、全国に美術工芸品として高岡銅器が認知されると、ギフト品などの需要が高まり発展を遂げました。

◎関連、参考サイト

これいい和

中川政七商店

クラフトレター

■その他の買取品目

 

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