福岡市南区で昭和の雑誌「少年」を買取りました!
お顔も昭和ですね!
買取品の詳細
今回は福岡市南区のお宅に古本や骨董品の出張査定でお伺い致しました。買取品には漫画や古本のほか掛軸や置物、中国陶磁や茶器、茶道具などありました。その中で今回紹介する買取品は昭和の少年雑誌「少年」です。手に取って色々調べると 昭和31年の6月号ということがわかりました。このころの日本は戦後10年で戦争からの復興で大人は忙しくパワフルに働きお金を稼いだ時代で「モーレツ社員」などという言葉も流行った時代ですね。その中で娯楽や文化も充実しつつあるときでこのタイプの子供向けの漫画や雑誌もたくさん発行されていく時代でした。その一つに今回の「少年」も発行されています。中をめくるとそれはもう今の60,70代の方が喜んで涙する懐かしい漫画や記事がてんこ盛りです。実は私も近い年齢ではありますので懐かしくもありその時代にアーカイブしました。特に「鉄腕アトム」や漫画の付録物、お菓子の宣伝広告など買取の仕事そっちのけで思わず時間を忘れて楽しんでしまいました。状態もよくすぐ売れる少年雑誌でした。ほかにも冒険王や少年画報などもあり充実した骨董品サチ&買取でした。このほかにも軍隊物や古写真もたくさん買取させていただきました。本当にありがとうございました。
なんと鉄腕アトムですよ
一部カラーで掲載されています
。
買取査定額
昭和30年代の人気少年雑誌ですが大部分はかなり経年ダメージの大きいものが多く今回のようなきれいなものは少ないのが現状です。当店での買取額は美品の「少年」で一冊で2000円、「冒険王」で2000円、「少年画報」で3000~5000円前後となります。状態や時代、作者、掲載作品でお値段は変わりますのでご了承ください。ご自宅の天袋や押し入れに眠っていませんか?見かけましたら是非、お声かけ下さい。よろしくお願いいたします。
鉄人28号に通じるヒーローものですね!
★ちなみに下記は代表的な昭和20~30年代の少年雑誌です。
「冒険王」「少年画報」「少年」「小学〇年生」
「ぼくら」「少年クラブ」「幼年ブック」「少年ブック」
「漫画少年」「漫画王」などが挙げられます。
■過去の買取例
少年画報10冊 20000円
冒険王5冊 10,000円
少年10冊 10,000円
少年倶楽部7冊 8,000円 他多数
雑誌「少年」とは?
最初は戦前の『少年倶楽部』読物メインの雑誌でしたが江戸川乱歩作の読物として少年探偵団シリーズが人気を呼びます。
しかし、『少年画報』や『冒険王』、『おもしろブック』などといった少年雑誌が漫画や絵物語を中心とした雑誌が人気を呼ぶと、「少年」も漫画に力を入れるようになり、1952年に手塚治虫の漫画『鉄腕アトム』の連載が開始され負けじと人気を博しました。
昭和30年代では横山光輝の『鉄人28号』、堀江卓の『矢車剣之助』といった漫画の連載でさらに人気を呼び、30年代の後半には白土三平の『サスケ』、関谷ひさしの『ストップ!にいちゃん』、藤子不二雄A(当時は藤子不二雄)の『忍者ハットリくん』といった人気漫画作品を次々と生み出しました。そして遂に少年雑誌No.1の地位に輝きました。付録にも力を入れ、別冊付録としての小冊誌が何冊も付き、グッズや小物が付録として付けられる時もありました。実際に今回買取した少年雑誌におまけとして付属した小雑誌も何冊か入手致しました。
しかしながら時代は変わって昭和40年代テレビと少年週刊誌の台頭によって売れ行きが伸び悩むようになり、1968年3月号限りで休刊をしました。
その他の少年雑誌の傾向は兵器やメカの図解、スポーツ情報、一口知識や笑い話、世界の謎といったものも子どもたちには人気を博しました。厚紙と輪ゴム、ハトメで作る組立て付録なども子どもたちを興奮させました。掲載された通信販売のカラーな広告は輝き、プレゼントは「懸賞」とよばれとても豪華に見えた時代でした。さらに月刊誌を中心に、戦記、忍者と様々なブームが創られていきました。昭和37年をピークに30年代後半の少年漫画雑誌は戦争色が濃厚でした。その戦記物ですが『0戦太郎』、『紫電改のタカ』、『ゼロ戦レッド』などの戦記漫画、戦艦大和、九七式中戦車などの情報や人気兵器がズラッと並んだプラモデルの広告、そして大迫力の戦闘場面を描いたグラビアなどもなぜか人気がありまた。私も当時は軍隊物のプラモデルをたくさん作っておりました。懐かしい時代でしたね。
次回は鉄人28号が掲載される予定ですね
レトロな広告「森永」です。懐かしい!
◎関連、参考サイト
■サライ
■その他の買取品目
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