福岡市南区で石村英一の棗を買取りました!
◇今回は福岡市南区のお宅に骨董品の出張査定でお伺い致しました。買取品には茶道具、掛軸やブロンズ像、中国陶磁や茶器、おもちゃやレコードなどありましたが今回紹介する買取品は石村英一の青貝布張薄茶器です。
買取品の詳細
◇今回の買取依頼のお宅では祖母の方がお茶の師匠さんでお孫さんやご親戚一同も茶道を嗜まれているご家族です。お持ちの茶道具の中には豪華絢爛な蒔絵の棗や純銀製の茶入れや鉄瓶もありましたが今回は未だ使用されているとのことで次回の売却のご予約も頂きました。本日のご紹介品は石村英一作の「青貝布張」と書かれた六角の棗でした。とても状態もよく螺鈿のような青貝の禿や擦れも全くなく漆の状態も極上でした。とても大切に使われていたことが判ります。このような状態の良い茶道具に会えて本当に嬉しいですね。ありがとうございました。
万華鏡のような綺麗な青貝ですね
。
買取査定額
石村英一(いしむら塗物工房)の作品の買取相場ですが造り、作品名や大きさなどでかなり差があります。例えば今回の棗は買取価格、共箱付きで1万5千円です。他には麻布張溜塗四方形食籠で30000円などです。ともに状態は良く共箱や布も付属のお値段です。
ご自宅にこのような茶器や茶道具が御座いましたら一度拝見させてください。もちろん状態や時代、作者、作品でもお値段は変わりますのでご了承ください。
★ちなみに下記は代表的な作品です。
1. 輪花重ね椀
- 石村塗の代表作です。
- 木目を活かした美しい曲線と、軽くて丈夫なつくりが特徴です。
- サイズや色、木目など、バリエーション豊富です。
2. 麻布張蓋物
- 麻布と漆を組み合わせた、モダンなデザインの蓋物です。
- 軽くて丈夫で、使い勝手が良いです。
- 茶筒や菓子器など、様々な用途に使えます。
3. 花器
- シンプルな形と美しい木目が特徴の花器です。
- 一輪挿しから大ぶりなものまで、様々なサイズがあります。
- 花をより美しく引き立ててくれます。
4. 箸置き
- 様々な形や素材の箸置きです。
- 食卓に彩りを添えてくれます。
- ギフトにも人気です。
5. トレー
- 朝食やティータイムなどに使いやすい、様々なサイズのトレーです。
- 木目と漆の美しい組み合わせです。
- 和食にも洋食にも合います。
などなど多数あります…
■過去の作品買取例
麻布張溜塗四方形食籠 30,000円
青貝 六角 薄茶器 10,000円
摺り漆薄茶器 5,000円 他多数
石村英一(いしむら塗物工房)とは?
◇石村英一(いしむら えいいち)は日本の塗り職人であり、伝統的な日本の漆器や塗り物の制作で知られています。彼の作品は高い技術と美しさで評価され、多くの賞を受賞しています。彼の漆器に対する情熱と技術は、伝統的な師匠制度や修行を通じて磨かれたと考えられます。日本の漆芸は長い歴史を持ち、その技術は世代から世代へと受け継がれてきました。石村英一もこの伝統を受け継ぎ、その中で独自のスタイルと技術を発展させてきました。なお石村英一の作品は、その優れた品質と芸術性によって多くの賞を受賞しています。彼の受賞歴は年代やイベントによって異なりますが、以下は彼が受賞したと思われる賞のいくつかです。
- 日本伝統工芸品展:石村英一の作品は、日本国内外で開催される伝統工芸品の展示会で何度も受賞しています。彼の作品は、その伝統的な技術と美しさで審査員や観客から高い評価を受けています。
- 文化庁芸術祭賞:日本の芸術界で最も権威のある賞の一つであり、石村英一の作品が受賞する可能性があります。この賞は、漆器や伝統工芸品などの芸術的な優れた作品に贈られます。
- 地域の伝統工芸品コンクール:地域ごとに開催される伝統工芸品のコンクールで、石村英一の作品が優勝や入賞することがあります。地域の工芸品の保存と振興を目的としたこのコンクールで、彼の作品が高い評価を受けることは珍しくありません。
◆下記は彼の作品の特徴です。
- 伝統的な漆器セット:石村英一は、茶道具や料理器具などの伝統的な漆器セットを手がけてきました。これらの作品は、その洗練されたデザインと高度な技術で多くの人々に愛されています。
- 木製品との組み合わせ:石村英一は、漆器と木製品を組み合わせた作品も手がけています。木と漆の組み合わせは、そのコントラストと美しさで注目され、彼の作品の中でも特に人気があります。
- 現代的なデザインの漆器:伝統的な技術と現代的なデザインを融合させた石村英一の作品もあります。彼の漆器は、古典的な美しさと現代的なアプローチが見事に融合されており、多くの人々の関心を集めています。
◆人気のある作品は…
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- 漆器茶道具セット: 石村英一は伝統的な漆器茶道具セットを手がけており、その中には茶碗、茶筅、茶杓、茶入れ、花入れ、湯のみなどが含まれます。これらの作品は、高度な技術と美しいデザインで知られています。
- 漆器の花器: 石村英一は漆器を用いた花器も手がけており、その中には花入れや花立などがあります。これらの花器は、日本の伝統的な美意識と現代的なデザインが見事に融合されています。
- 漆塗りの食器: 石村英一は漆塗りの食器も制作しており、その中にはお椀やお皿、箸箱などが含まれます。これらの食器は、使い勝手の良さと美しさが特徴であり、日常使いにも適しています。
- 漆塗りの小物: 石村英一は漆塗りの小物も手がけており、その中には文具やアクセサリー、香合などがあります。これらの小物は、日常使いから贈り物まで幅広く愛されています。
★「青貝布張」とは…
青貝布貼は、漆器の表面に青貝を細かく砕いたものを布状に貼り付け、模様や文様を描く技法です。螺鈿(らでん)の一種とされ、江戸時代初期に京都で発祥しました。
特徴
- 青貝の持つ独特の光沢と色彩が美しく、華やかで上品な仕上がりになります。
- 非常に細かい作業が必要となるため、高度な技術と忍耐力が求められます。
- 柄や模様は自由自在に表現することができ、伝統的な模様から現代的なデザインまで幅広く用いられています。
技法
- 青貝を薄く削り、細かく砕いて粉末状にします。
- 布に膠(にかわ)を塗り、青貝の粉末を振りかけます。
- 布を乾燥させ、必要に応じて彩色します。
- 漆器の表面に布を貼り付け、しっかりと接着します。
- 最後に、漆を塗って仕上げます。
用途
代表的な作品
- 国宝曜変天目茶碗(東京国立博物館)
- 重要文化財金蒔絵螺鈿鞍(京都国立博物館)
- 青貝布貼 шкатулка(東京国立博物館)
青貝布張の魅力
青貝布貼は、伝統的な技法でありながら、現代的なデザインにも取り入れられる奥深い技法です。青貝の持つ独特の美しさに加え、職人の高い技術によって生み出される作品は、見る者を魅了します。最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。
◎関連、参考サイト
■その他の買取品目
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