嶋台茶碗(茶道具)買取りました!

福岡市東区で茶道具や掛軸、仏具やおもちゃ、古楽器、着物、書道具など買取いたしました。この楽茶碗赤楽の嶋台茶碗です。「嶋台」とは、金銀の重なった赤楽茶碗のことです。金銀二段になっていて盃の形、蓬莱山を表しています。本歌は長入作になります。


嶋台はお正月の初釜、濃茶に使うめでたい茶碗のことです。元来は金杯銀杯のように塗物の杯を二つ重ねたもの。それを模して、大小二つの井戸形のお茶碗をかさね、内側に金銀の箔を張ったもの。赤楽以外にも交趾や飴があります。金は五角形で鶴。銀は六角形で亀を表しています。豪快にヘラで削いで表面、黒い斑も景色の一つです。金のほうが銀より小振り。銀の箔を置いたほうに金を置き、縁起を祝う重ね茶碗として納めます。濃茶を練ると箔が剥がれ、金銀が緑に混じり、それを頂くと大変めでたいのです金箔、銀箔はやがて茶筅で剥がれてしまいます。お濃茶を振舞えるよう、普通のお茶碗よりも重く、大きな作りになっています。楽焼(らくやき)は、轆轤を使用せず、手とへらだけで成形する「手捏ね」(てづくね)と呼ばれる方法で成形した後、750℃ – 1,200℃で焼成した軟質施釉陶器です。千利休らの嗜好を反映した、手捏ねによるわずかな歪みと厚みのある形状が特徴の茶碗です。利休の考えでは、狭い茶室が「洞窟」、楽焼の茶器が「泥」にたとえられ、もっとも人の手や技巧のない状態での「茶道」を想像させるものとされます。茶道具(茶碗、茶器、水指、花入、香合、蓋置、建水など)や炭道具(灰器、火入、香炉など)のほか、向付などの懐石具として使用されます。ありがとうございました。

赤楽とは…赤楽は楽焼一つで素地に酸化鉄の粘土を塗って赤色をつけ、透明の釉うわぐすりをかけて焼いたものです。古くは、赤土に白釉はくゆうをかけて焼いたようですね。代表的な作品は長次郎作品の「無一物」です。この作品は低火度の赤楽釉をかけたいわゆる楽茶碗です。すでに重要文化財に指定されている黒楽茶碗「大黒」とほぼ同態の作調もありますね。この作品は素地・釉調から天正年間後期の作と認められ、長次郎赤楽茶碗の代表作であり、茶道史上、陶磁史上においても桃山時代における重要な作例です。松平不昧公所持の中興名物として古来著名な名碗でもあります。

蓬莱山とは…中国の山東省に蓬莱(ほうらい)という場所があります。蓬莱は古代中国で東の海上(海中)にある、仙人が住むと言われていた仙境の1つで、五神山の一つに数えられています。蓬萊は方丈・瀛洲とともに渤海湾に面した山東半島のはるか東方の海にあり、不老不死の仙人が住むと伝えられている。徐福伝説を記した司馬遷『史記』巻百十八「淮南衡山列伝」で記されている山です。李白(りはく)、白居易(はくきょい)、杜甫(とほ)、王維(おうい)などの詩人たちによって、蓬莱山が福(ふく)・禄(ろく)・寿(じゅ)の象徴として歌われている山でもあります。

懐石具とは…懐石道具は茶事の折に出される食事の器の総称です。古くは漆器(懐石家具)が主流でしたが時代とともに料理も変化し、それに伴って陶磁器が取り入れられるようになりました。今日一般的に用いられる道具として、懐石家具には、折敷、両椀、煮物椀、吸物椀(箸洗)、八寸、飯器、杓子、湯桶、湯の子掬い、通盆、脇引があります。そして懐石器物には、向付、焼物鉢、漬物鉢、預鉢などがあります。
最後に酒器には、銚子、引盃、盃台、徳利、石盃などがあります。

松平不昧公とは…江戸時代後期に出雲松江藩の藩主でありながら茶人として名高い大名、松平不昧のことです。
不昧は高額な名物茶器を収集し、500とも800とも言われる名物茶器を入手します。それまで単に「名物」と呼ばれていた茶道具の名器をさらに細かく「宝物」「大名物」「中興名物」などと分類し、18巻にも及ぶ著書「古今名物類聚」にまとめました。また、松江藩内で美術工芸の振興も図り、陶芸や漆工、木工の世界で多くの名工を育てました。そして茶人として様々な流派を参考にして独自の茶風「不昧流・雲州流」を生み出し、この不昧流は現在にも伝わっている。

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