古い書道具(水滴)買取ました!

書道具(水滴)買取/福岡県・骨董品|福岡市早良区で書道具の硯や墨、和紙、掛軸や茶道具、着物など買取り致しました。その中に古い水滴などもありました。

水孟買画像

古銅の物や李朝の水滴、有田焼や古伊万里の水滴など様々な書道具があり高価買取いたしました。水滴の定義は墨をするために水を蓄え,また硯に注ぐ容器。形態や大小によって,硯滴(けんてき),水注,水盅(すいちゆう),水中丞(すいちゆうじよう),水盂(すいう),蟾蜍(せんじよ)などとも称し,日本では古くは須美須里賀米(すみすりがめ),硯瓶(すずりがめ)などともいったそうです。狭義の水滴は,2ヵ所の小孔(風穴と水穴)をあけ,少量のしずくを落とすくふうがなされたものをいいます。水滴と一括して呼ぶもののうち,水注は注口と把手をもった水指形を,水盂,水丞などは鉢形や壺形のものをいいます。写真の古銅製の水滴は水盂だと思われます。なお水滴コレクターも沢山おられるようです。現存するもっとも古いと考えられる水滴は法隆寺献納宝物の金銅水滴で、聖徳太子所用と伝えられています。奈良時代には長方形や円形、ラグビーボール形、花瓶形など、陶製のさまざまな形のものが使われていたことが平城京出土品から知られます。

水滴画像
平安時代から明治時代まで、硯箱に入っている水滴は、概して箱の高さが低いため、小形で、平らなものが多いのですが、江戸時代には、そうした硯箱に収められていたものとは異なり、牛や兎、犬、桃、瓜、布袋、寿老人など、ちょっとした置物として、机や飾り棚においてもおかしくないような造形的にも優れたものが作られました。時代の移り変わりですね。私の骨董品コレクターの方にも水滴ばかり集めている方がおられますが中国の清時代の物から昭和の水滴まで多種多様なものをショーケースに入れて毎日眺めています。ありがとうございました。

余談ですが…水滴は書道具の中でも、水滴は実用性と芸術性を兼ね備えた奥深い存在です。博物館や資料館に収蔵されている水滴は、時代や地域によって様々な素材や形、装飾が施されており、書道文化の変遷を辿ることができます。ここでは、代表的な水滴をいくつか紹介し、それぞれの魅力と歴史的背景について解説していきます。

国宝

  • 曜変天目水滴(曜変盞)(東京国立博物館):鎌倉時代、中国南宋時代の作品。黒地に虹色の光沢が現れる「曜変」と呼ばれる釉薬が特徴。
  • 金銀錯螺鈿水滴(京都国立博物館):奈良時代、正倉院宝物の一つ。螺鈿や金銀の象嵌で華やかに装飾されている。

重要文化財

  • 青磁水滴 銘 海月(東京国立博物館):中国南宋時代の作品。海月を象った形が特徴。

  • 白磁水滴 銘 飛龍(五島美術館):朝鮮李朝時代の作品。飛龍を象った形が特徴。

  • 赤絵水滴 銘 秋草(根津美術館):江戸時代、尾形乾山の作品。秋草文様が描かれている。

その他

  • 金銅水滴 銘 雲龍(大阪市立東洋陶磁美術館):中国明時代の作品。雲龍を象った形が特徴。

  • 象牙水滴 銘 富士(出光美術館):江戸時代、江戸根付師の藤原彫雲の作品。富士山を象った形が特徴。

これらの水滴は、それぞれ異なる素材や技法で作られており、時代や文化背景を反映した様々なデザインを見ることができます。博物館や資料館を訪れる際には、ぜひこれらの水滴を鑑賞し、書道具としての美しさだけでなく、歴史や文化を感じ取ってみてください。

5. 博物館・資料館

水滴を鑑賞できる博物館・資料館は全国各地にあります。以下は、代表的な施設です。

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