アンティーク時計(置時計)/買取・福岡県・骨董品|福岡市中央よりアンティークな時計やラジオ、中国陶磁器、掛軸や茶道具、着物など買取りさせて頂きました。この時計は1980年代のジャガールクルトのアトモスという機種です。
とても重く高価な時計ですが残念ながら動きませんでした。空気式時計でとても扱いが難しい上に温度や湿度にもかなり反応して日本国内にあるアンティークのアトモスは稼働品はかなり少ないといわれております。当時販売価格は100万円前後だということです。スイスのジュウ渓谷に位置するジャガー・ルクルトは、すべてのタイムピースを自身の工房内で手作業で設計、開発、装飾、製造する唯一のマニュファクチュールです。すべての時計の製造を自身の工房内で全工程行うために、マニュファクチュールは設立当時からあらゆる職人、技巧、技術をひとつ屋根の下に結集し、卓越した時計製造を行っています。
このアトモスの原理はシンプルであるが、開発当時の技術力を考えるとその実現が困難だったことは明らかです。時計は密封されたカプセルの中に充填された混合ガスの中にあり、カプセルは気温の上昇にともない膨張し、下がると収縮し、これに連結したパーツがゼンマイを巻き上げます。このパーツの上下動がアコーディオンのふいごを動かすようにムーブメントを効率的に巻き上げるそうです。アトモスを横から見ると、内部にカプセルのような箱が見えるのが分かるはずです。この箱には密封されたガスが入っており、ガスは”気温差”によって膨張と収縮を起こすような設計がなされています。
そして、その力を利用することで「ゼンマイ」が巻かれ、アトモスは動くのです。気温がプラスマイナス1℃変化するだけで、時計の稼働時間2日間に相当します。これは、一般的な腕時計のムーブメントのテンプが例えば1分間に480回振動するのに比べて、1分間に2回しか振動しない非常に遅いテンプによるものだそうです。輪列は注油の必要がなく、そして事実上ほぼ半永久的に稼働するのです。
骨董品買取の福岡玄燈舎ではアンティーク時計を買取ります。お見積りだけでも構いませんのでお問い合わせください。福岡県内は無料出張査定致します