やむちん買取ました/福岡市博多区
福岡市博多区で琉球や沖縄の古陶器や置物、着物、掛軸など買取りさせて頂きました。この琉球陶器は通称「やむちん」とよばれているもので写真の酒器は抱瓶と呼ばれるものです。抱瓶は泡盛の携帯用酒器で抱瓶は、沖縄独特の酒器です。その形には三日月型と面取型の二種類があり構造は先端に注口、中央に酒入口、外面に続く両側にひもを通す耳があり、器体は曲線を持って体にフィットするようにつくられている陶器です。現存している抱瓶には荒焼(あらやち)(無釉)は確認されておらず、すべて上焼(うわやち)(有釉)だそいうです。抱瓶の分布は地方に多く、首里、那覇には少ないといわれ、豪農たちの山野の巡回や競馬などに携行され、よく活用されたそうです。
そのやむちんですが一番有名な方は金城次郎さんです。金城次郎さんは、1985年に沖縄県で初の人間国宝(国指定重要無形文化財保持者)に認定された「陶工」で、県内では「魚文の次郎」さんとしてよく知られています。「魚文の次郎」さんとして有名なために、多くの人びとは魚文によって、次郎さんが人間国宝になったと考えてますが実際は、文化庁の認定で「琉球陶器」の人間国宝になったのは、次郎さんが窯を読谷に移して魚文の大皿や花瓶をたくさんつくるようになってからの作品が評価されたのではなく、その前の、壺屋時代の伝統的なかたちや模様の日用品、マカイや皿、チューカーや酒器などの雑器が高く評価されたそうです。けれども、この壺屋時代の金城次郎作品の多くは、当時の沖縄では売れず、多くが本土に出荷されます。そして本土でも、「次」のサインのない壺屋時代の品々は散逸していく傾向があって早急に蒐集がおこなわれる必要があると考えられております。私も一つ古い銘なしのやむちんをお店に飾っております。ありがとうございました。骨董品買取の福岡玄燈舎では琉球陶器を買取ります。お見積りだけでも構いませんのでお問い合わせください。
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