福岡県北九州市で柿右衛門風の壷や花瓶、伊万里焼の沈香壺や掛軸、茶道具、浮世絵など買取り致しました。特に沈香壺は古くて良い状態の大きなものが多く高価買取させて頂きました。沈香壷(じんこうつぼ)は壷の中に香木をいれておき、来客時に蓋をあけて香りを室内に漂わせてもてなすために使われたものです。とても存在感のある陶磁器ですね。
古くは安南の沈香、吐蕃の麝香などが中国に輸入され、何らかの容器に保管されていたと思われますが、明時代後期に室内装飾にふさわしいものとして制作され、その形状が日本に伝わり、首から立ち上った口と、肩が張り胴から裾にかけて窄まる蓋付きのものを沈香壺と呼んだそうです。17世紀後半から18世紀後半にかけて肥前で焼かれた沈香壺は、伊万里の港からヨーロッパに輸出されました。港の名前から国内外で伊万里焼(オールドイマリ)の名で呼ばれ、ヨーロッパに渡った沈香壺は王侯貴族の宮殿や邸宅に飾られ珍重されました。また17世紀のヨーロッパを魅了したオールドイマリの優美で華麗なスタイルは、今なお愛され続け多くの作品が世界各地の博物館や宮殿に飾られています。特に金襴手の物は高価に取引されています。金彩・金欄手様式とは、染付けの上に釉薬をかけ1300度で焼成を行い、その上に有田焼伝統の色絵具で絵付けを施して800度で焼成し、赤・緑・青・黄色などの色を取り入れて、さらにその上に金を使い模様を付け装飾した有田焼の伝統様式です。一色の色を使うごとに一回づつ焼成するため、一つの作品が出来上がるまでに5回から10回ほど焼成を行い作品が作られます。あでやかな金彩を独創的な色彩とレイアウトで盛り込んだ華麗で格調高い作風です。ありがとうございました。
骨董品買取の福岡玄燈舎では沈香壺や花瓶など陶磁器を買取り致します。お見積りだけでも構いませんのでお問い合わせください。福岡県内は無料出張査定致します。