■曜変茶碗(茶道具)買取りました・福岡

おはようございます。先日は福岡市東区にて煎茶道具や掛軸、今右衛門や書道具など買取いたしました。
特に煎茶道具の中には古い中国や唐物の茶器も多く高価買取させていただきました。ありがとうございました。
その一つに曜変茶碗があります。茶碗の説明には妖しい輝きは、夜の星の連なりに見え、しかし単なる星の光ではなくその名の通り“曜変”の輝き!人の心を魅了する秀逸作品です。…とあります。

茶道具 茶碗の画像
曜変というのは、漆黒の釉面に結晶によるさまざまの斑紋が群 をなして現れ、その周りが瑠璃色の美しい光りを放っているもので曜変茶碗といえば林恭助さんです。800年間誰も作れなかったと言われる曜変茶碗の再生に成功した方です。「曜変天目」とは、古く中国で焼かれた茶碗で、現存するものは南宋時代の3点しかないといわれている。そのすべてが日本にあり、国宝に指定されているようです。曜変とは黒い釉薬のうえに、星のような紋様が浮かび上がったもののことを言います。この紋様を作り出す技法はこれまで誰も解明することができず、多くの人が曜変作りに挑戦しましたが、完成にはいたらなかったといわれております。その中で林恭介さんは、加藤孝造氏(現、重要無形文化財「瀬戸黒」保持者)に師事し、以来、美濃桃山陶や中国陶磁研究をとおして、黄瀬戸の制作技法や表現の研究を続け、活発な活動を展開しながら技を錬磨し今日に至っています。黄瀬戸は、伝統的な百草土を胎土とし、線彫りによって簡素な草花などを施文しタンパン(胆礬)や錆を加飾、あるいは無文のものに釉薬を指でぬぐい取る独自の手法によって、簡素で光沢を抑えた落ち着きのある器を完成させています。その作風は、伝統的な技法を踏まえつつ豊かな芸術性を備え、かつ現代感覚に溢れており、黄瀬戸の世界に新たな展開を示すものであります。

瀬戸黒とは…瀬戸黒は安土桃山時代に美濃で焼かれた施釉陶器の一種です。古い文献には「瀬戸から来た黒い茶碗」という表記がされていますが、当時は瀬戸・美濃を区別せず「瀬戸」と呼んでいました。
その瀬戸黒はその黒色が特徴で、桃山時代では茶碗だけが作られたといわれる幻の焼物です。
そして形は端正な円筒型から、口縁の形に動きがあるものがあります。口縁部のゆるやかな起伏は「山道」(やまみち)、もしくは「五山」とも呼ばれ作品の口作りに凹凸がある場合に使う表現で、たとえば志野・織部や楽茶碗にも「山道」が見受けられます。その山道を触ると釉薬と土のやさしさが指に伝わってきます。ありがとうございました。

黄瀬戸とは…黄瀬戸とは、美濃の窯(岐阜県東濃地方)で焼かれた古瀬戸の流れをくむ淡黄色に発色した灰釉の陶器です。初期の黄瀬戸といえる黄釉手などは鎌倉時代から焼かれていたようですが、室町時代を経て桃山時代の半地上式の穴窯(大窯)で焼かれた黄瀬戸は桃山以前のものとは違い、釉調の美しい良い物があると言われています。特に黄瀬戸の特徴でもある黄色を強く表現したものが多く、意図的に鉄分を含んだ赤土などを入れているものもあると思います。近代の陶芸家では、加藤 陶九郎氏が姥目樫の灰で桃山の黄瀬戸を超えるような素晴しい黄瀬戸を作られたというお話を聞きました。

加藤孝造…加藤さんは瑞浪市土岐町で製糸業を営む家に生まれました。彼は瑞浪町立瑞浪中学校を卒業後、岐阜県立多治見工業高等学校窯業科(現セラミック科)に進学しほどなく全国最年少の18歳で日展洋画部に入選し、「天才」と騒がれました。高校卒業後、多治見市の岐阜県陶磁器試験場(後に岐阜県セラミックス研究所)に研究生として入所及び就職します。当時の試験場長は陶芸家の加藤幸兵衛(本名加藤福寿)(五代)でした。試験場に工芸科ができると、工芸の研究を始めますが洋画を趣味で続けながら試験場勤務を続けました。25歳にまると偶然に岐阜県陶磁器試験場に訪れた荒川豊蔵に出会います。人間国宝 荒川豊蔵作の志野茶碗との出会いの時です。その後、17年間の試験場勤務中、実作活動をするだけでなく、主任技師として志野の第四世代の玉置保夫らを岐阜県陶磁器試験場の立場で指導しています。

受賞歴…1962年、朝日新聞社主催・現代陶芸展課題作部にて三席入賞、
日本伝統工芸展にて「志野日帯紋壺」初入選、
1966年には同工芸会正会員
1967年、朝日陶芸展にて「鉄釉壺」優秀賞を受賞、同展評議員
1968年の日本伝統工芸展にて「鉄釉花器」優秀賞(朝日賞)受賞
1969年には第1回東海伝統工芸展最高賞(第一席)を受賞

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