柿右衛門のそば猪口買取りました!
福岡市東区で柿右衛門や有田焼、伊万里焼の陶磁器、掛軸、茶道具を買取いたしました。柿右衛門には皿や徳利、壷や花瓶、蕎麦猪口などがありました。箱や栞付きのものも多く状態も良いものが多いので高価買取させていただきました。その一つに蕎麦猪口がありました。命じ期のものだと思われますが角福印のとても上手のものでした。ありがとうございました。
もともとはお酒を飲むお猪口や小鉢、湯飲みなどは、すべて「猪口(ちょこ)」と呼ばれていました。そんななかでも江戸末期に庶民の間でお蕎麦屋さんが流行った頃、頻繁に使用されるようになったのが口径5~8cmくらいの猪口です。そこで、この猪口をお酒を出すのに使われていたお猪口と区別するために「蕎麦猪口」と呼ぶようになったそうです。蕎麦猪口の口径は今でもだいたい5~8cmくらいで、高台がなく、口へ向けて直線的に広がる形をしているのが特徴です。そして蕎麦猪口の原点は白い磁器肌に呉須(藍色)で絵付けされた古伊万里だといわれています。今回の蕎麦猪口にはそんな古伊万里の色絵もたくさんありました。なお現存する最古の蕎麦猪口の一つ、東京大学埋蔵文化財調査室の所蔵で染付松樹文です。江戸時代の初め、1655年から70年ころのものといわれています。このころは、今、私たちが使っている蕎麦猪口より、少し口の広がったカタチでした。18世紀になって、だんだんと広く逆台形の猪口が使われる様になっていって、この庶民の便利な器というのが広まっていったのだそうです。蛇の目高台というのがありますが字のままヘビのメのような高台です。ぐるりと円ががあります。ありその真ん中の蛇の目のような部分があるのが特徴でこのような作りは江戸幕末期に多く用いられます。
勿論、古美術品には番外編のようなものも存在しますので、明治初期の場合も時々見受けられます。基本、江戸幕末期と思われるものがおおいですね。ありがとうございました。
★高台とは…高台(こうだい)とは、茶碗の胴や腰をのせている円い輪の全体で指し、容器を卓上ないし台上に乗せた際、卓や台に接する足の部分のことです。卓上もしくは台上での安定を主目的としている部分です。高台はその形によって輪高台(円形)、蛇の目高台(畳付が幅広い円形)、片薄高台(内刳りが片方に寄っていて高台に薄厚が生まれる。三日月形ともいわれます)、割高台(高台の一部に切り込みを入れる)、四方高台(四角形)、糸切高台(不整形)などに分かれ、成形法の特色からは、削り出しの高台と、共土(ともつち)をもってつける付(つけ)高台に大別されます。
★呉須とは…呉須(ごす)とは、古くから染付などの磁器に使われている青色の顔料のことです。江戸時代初期に中国より有田にもたされたと考えられており、今日では、特定の産地にとどまらず広く陶磁器に使われています。他の絵の具と違い、呉須は素焼きの状態で着色するため、その青色が色あせることはありません。呉須の原料ですが呉須は磁器の染め付けに用いる鉱物質の顔料で酸化コバルトを主成分として鉄・マンガン・ニッケルなどを含む顔料です。そして還元炎により藍青色ないし紫青色に発色します。名前の由来は天然に産した中国の地方名から生まれた日本名です。尚、現在では合成呉須が広く用いられております。科学的な合成呉須は明治3(1870)年、ドイツ人化学者ワグネルが有田に来た際に深海平左衛門、墨之助、竹治父子にドイツでは青の色を出すのにコバルトを用いている事を伝えます。そしてその後にコバルトを主原料とする科学的な呉須の製造方法を開発します。
骨董品買取の福岡玄燈舎では柿右衛門や蕎麦猪口などの有田焼を買取ります。お見積りだけでも構いませんのでお気軽にお問い合わせください。福岡県内は無料出張査定いたします。