十四代酒井田柿右衛門花瓶を発見!

 

もうすぐゴールデンウィーク、お宝ハンターの私はアドレナリン全開!

世間は浮かれ気分のゴールデンウィーク。しかし、お宝ハンターの私は血が騒いでおります。そう、今日も朝からアドレナリン全開で、福岡市中央区の山に囲まれた小高い住宅地を駆け巡っておりました。ここは戦時中にお金持ちの方が疎開されていたという場所でもあります。以前にも戦前のストーブやラジオ、アンティークな楽器、時計、油絵、ステンドグラスなど、様々な掘り出し物を譲っていただいたお宅でもございます。

今回、このお宅のご主人が戦前に大陸で商売されていたということもあり、日本、台湾中国の骨董品が数多く眠っておりました。掛軸、陶磁器、絵画、銀食器…どれも歴史を感じさせる重厚なもので、拝見するだけで心が躍ります。まるでタイムスリップしたような感覚でございます。その中でも目を引いたのが、日本の代表的な伊万里焼である「柿右衛門」の花瓶なのです。白磁に赤、青、黄、緑などの上絵具で花や鳥が描かれ、華やかで美しい作品でまるで宝石箱のような輝きを放ち、拝見するだけで心が洗われるようでございます。この柿右衛門の花瓶は、一体どんな歴史を歩んできたのでしょうか?大陸の商人たちの手に渡り、その後、戦火を逃れてこの地へとやってきたのか?想像するだけでワクワクいたします。

さて、この柿右衛門の花瓶をはじめ、今回のお宝たちは、私の元で新たな歴史を刻んでいくことでしょう。きっと、新しい持ち主のもとで大切に愛されることでしょう。お宝ハンターの仕事は、まさに夢とロマンの塊でございます。今日も明日も、私はこの街を駆け巡り、眠っているお宝たちを探し出すことでしょう。そして、その歴史と物語を世に伝えることが仕事なのです。だからゴールデンウィークの浮かれた雰囲気なんて、私には関係ございません。私は今日も、お宝ハンターとして、アドレナリン全開で駆け抜ける所存でございます!

買取品の詳細

 

 

◇日本の代表的な伊万里焼の一つである「柿右衛門」の花瓶でございます。高さ約30cm、口径約15cmの堂々たる姿は、まるで伊万里の華麗なる使者といった趣で白磁のキャンバスに、赤、青、黄、緑の上絵具が鮮やかに彩られ、花や鳥が生き生きと描かれております。その繊細な筆致、鮮やかな色彩、そして華麗な構図は、まさに柿右衛門ならではです。江戸時代初期からヨーロッパ諸国を魅了し、王侯貴族を虜にしたのも納得できます。もちろん、しおりや共箱、共布も付属の美品でまさに完璧な一品でございます。しかも状態もすこぶる良好でありました。

しかし、この花瓶の魅力はそれだけではないのでございます。なんと、花鳥文様の錦絵を纏い、まるで華麗なる衣装をまとった舞姫のようでございますし錦絵の鮮やかな色彩と、柿右衛門の上品な絵付けが絶妙に調和し、まさに至高の美を体現しております。さらには、スマートですっきりとした白磁の余白も素晴らしいではありませんか。花瓶全体のバランスを引き締め、錦絵の美しさをさらに際立たせております。

余談でございますが、古物商として、我々はただ単に古いものを買い取るのではないのでございます。その歴史を感じ、その美しさを世に広めるのが使命ではあります。そしてこの柿右衛門花瓶も、きっと新たな旅路へと出発するのでございましょう。そして、その旅の中で、多くの人の心を魅了していくに違いないと思われます。

話は変わりますが、この花瓶を語る上で忘れてはならないのが、14代柿右衛門の存在でございます。14代柿右衛門は、江戸時代後期の代表的な陶工であり、柿右衛門様式の復興に大きく貢献した人物でございます。

彼の作品は、繊細な筆致と華麗な色彩で知られており、特に花鳥画は高い評価を受けております。中でも代表的な作品として、「花鳥文花瓶」や「色絵雉子文花瓶」などが挙げられます。これらの作品は、ヨーロッパでも高く評価され、王侯貴族の収集品として珍重されました。

今回の買取品の柿右衛門花瓶も、14代柿右衛門の作品と比べると、やや素朴な印象を受けるのではございますがしかし、その素朴さの中に、どこか温かみを感じさせます。これは、おそらく長い年月をかけて人々の手に渡り、愛されてきたからこそ生まれた味わいなのでございましょう。14代柿右衛門の作品は、まさに伊万里焼の華麗なる頂点と言えるのでございます。しかし、今回の買取品の柿右衛門花瓶も、また違った魅力を持つ、貴重な作品だと思われます。

 

買取査定額

 

◇今回の柿右衛門花瓶の買取査定額もしくは評価額ですがまず第一に作風や色味、次に状態、ほかには付属品があればより高価買取&できます。なお、今回の柿右衛門花瓶は付属品もあり状態も良かったですが現在でも多数流通している作風なので15000円の買取価格になりました。

 

柿右衛門の買取相場ですが上記のように作風、状態、等などでかなり差があります。ご自宅に柿右衛門や人間国宝作品が御座いましたら一度拝見させてください。もちろん状態や時代、作者、作品でもお値段は変わりますのでご了承ください。

下記に柿右衛門代々の代表的な作品について書きましたので参考にされてください…。

酒井田柿右衛門は、江戸時代初期から現代まで続く、伊万里焼の中でも特に著名な磁器の技法・様式である「柿右衛門様式」を生み出した名工の家系です。初代から15代までの歴代当主は、それぞれ独自の個性を発揮し、華麗で繊細な絵付けで国内外の人々を魅了し続けてきました。

初代:喜三右衛門(1600年頃 – 1663年)

柿右衛門様式の創始者である初代喜三右衛門は、朝鮮半島から渡来した李参平から磁器の製法を学び、その後独自に研究を重ね、白磁の素地に赤絵で絵付けをする技法を確立しました。代表作品としては、「色絵花鳥文花瓶」(東京国立博物館蔵)や「色絵雉子文花瓶」(ミネアポリス美術館蔵)などが挙げられます。これらの作品は、鮮やかな色彩と繊細な筆致で描かれた花や鳥が特徴で、当時のヨーロッパ諸国でも高く評価されました。

二代:清右衛門(1634年頃 – 1696年)

二代清右衛門は、初代の技法を受け継ぎ、さらに発展させました。代表作品としては、「色絵花卉文龍鳳文瓶」(東京国立博物館蔵)や「色絵花鳥文瓶」(ホノルル美術館蔵)などが挙げられます。これらの作品は、初代の作品よりも構図が複雑で、金箔や銀箔を用いた華麗な装飾も施されています。

三代:清右衛門(1666年頃 – 1728年)

三代清右衛門は、写実的な絵付けを得意としたことで知られています。代表作品としては、「色絵花鳥文瓶」(東京国立博物館蔵)や「色絵雉子文花瓶」(ミネアポリス美術館蔵)などが挙げられます。これらの作品は、実際の動植物を忠実に描写しており、まるで写真のようなリアルさがあります。

四代:清右衛門(1702年頃 – 1771年)

四代清右衛門は、繊細な筆致で描かれた花や鳥が特徴的な作品を多く制作しました。代表作品としては、「色絵花鳥文瓶」(東京国立博物館蔵)や「色絵雉子文花瓶」(ミネアポリス美術館蔵)などが挙げられます。これらの作品は、淡い色彩で描かれた花や鳥が、白磁の素地に美しく映えています。

五代:清右衛門(1735年頃 – 1796年)

五代清右衛門は、金襴手と呼ばれる技法を用いた作品を多く制作しました。金襴手とは、金箔や銀箔で文様を描き、さらに上絵具で彩色する技法です。代表作品としては、「色絵金襴手花鳥文瓶」(東京国立博物館蔵)や「色絵金襴手雉子文花瓶」(ミネアポリス美術館蔵)などが挙げられます。これらの作品は、華麗で豪華な印象を与えるのが特徴です。

六代:清右衛門(1756年頃 – 1820年)

六代清右衛門は、写実的な絵付けと金襴手の技法を融合させた作品を多く制作しました。代表作品としては、「色絵金襴手花鳥文瓶」(東京国立博物館蔵)や「色絵金襴手雉子文花瓶」(ミネアポリス美術館蔵)などが挙げられます。これらの作品は、写実的な絵付けと金襴手の華麗さが絶妙に調和しています。

七代:清右衛門(1782年頃 – 1853年)

七代清右衛門は、繊細な筆致で描かれた花や鳥が特徴的な作品を多く制作しました。代表作品としては、「色絵花鳥文瓶」(東京国立博物館蔵)や「色絵雉子文花瓶」(ミネアポリス美術館蔵)などが挙げられます。これらの作品は、白磁の素地に淡い色彩で描かれた花や鳥が美しく映えています。

八代:清右衛門(1815年頃 – 1873年)

八代清右衛門は、金襴手の技法を用いた作品を多く制作しました。代表作品としては、「色絵金襴手花鳥文瓶」(東京国立博物館蔵)や「色絵金襴手雉子文花瓶」(ミネアポリス美術館蔵)などが挙げられます

 

■過去の作品買取例


十四代 酒井田柿右衛門 『濁手苺文花瓶』  700,000円
マイセン 柿右衛門 黄獅子竹虎 カップ プレートセット   600,000円
十三代酒井田柿右衛門錦唐草紋観音置物550,000円
十二代柿右衛門 『唐草人物大花瓶』 450,000円 他多数

十四代柿右衛門とは?

略歴

十四代柿右衛門こと酒井田柿右衛門正は、1934年8月26日に佐賀県有田町で生まれました。幼い頃から父である十三代柿右衛門のもとで陶芸を学び、1953年に14代柿右衛門を襲名しました。人間国宝である父から受け継いだ伝統的な技法を磨き、独自の作風を確立しました。

1970年には佐賀県無形文化財保持者に認定され、1995年には人間国宝に認定されました。2013年6月15日に78歳で亡くなるまで、精力的に作陶活動を続け、国内外で高い評価を得ました。

  • 1934年:佐賀県有田町で生まれる
  • 1953年:十四代柿右衛門を襲名
  • 1967年:佐賀県重要無形文化財保持者に認定
  • 1973年:現代陶芸展入選
  • 1983年:日本陶磁協会理事長に就任
  • 1993年:人間国宝に認定
  • 2009年:佐賀県文化賞を受賞
  • 2013年:78歳で死去

陶歴

十四代柿右衛門は、伝統的な柿右衛門様式を継承しながらも、独自の作風を確立しました。その作品は、繊細な筆致と華麗な色彩で描かれた花や鳥が特徴で、見る者を魅了します。

特に、白磁の素地に赤、青、黄、緑などの上絵具で絵付けする技法に優れており、まるで宝石箱のような輝きを放つ作品を生み出しました。また、金箔や銀箔を用いた華麗な装飾も施し、作品に深みを与えています。

代表作としては、「色絵花鳥文花瓶」(東京国立博物館蔵)や「色絵雉子文花瓶」(ミネアポリス美術館蔵)などが挙げられます。これらの作品は、国内外の美術館やコレクターに収蔵されており、柿右衛門様式の最高峰として評価されています。

代表作

  • 色絵花鳥文花瓶(東京国立博物館蔵)

白磁の素地に赤、青、黄、緑などの上絵具で花や鳥が描かれた作品です。繊細な筆致と鮮やかな色彩で描かれた花や鳥が、まるで生き生きと動き出すようです。

  • 色絵雉子文花瓶(ミネアポリス美術館蔵)

白磁の素地に赤、青、黄、緑などの上絵具で雉子が描かれた作品です。写実的なタッチで描かれた雉子は、羽根の一本一本まで丁寧に表現されています。

  • 色絵金襴手花鳥文瓶(東京国立博物館蔵)

白磁の素地に金箔や銀箔で文様を描き、さらに上絵具で彩色した作品です。華麗で豪華な印象を与える作品です。

  • 色絵金襴手雉子文花瓶(ミネアポリス美術館蔵)

白磁の素地に金箔や銀箔で文様を描き、さらに上絵具で彩色した作品です。写実的なタッチで描かれた雉子と金箔や銀箔の華麗さが絶妙に調和しています。

  • 色絵花鳥文蓋物(東京国立博物館蔵)

白磁の素地に赤、青、黄、緑などの上絵具で花や鳥が描かれた蓋物です。繊細な筆致と鮮やかな色彩で描かれた花や鳥が、蓋物全体に華やかさを添えています。

  • 色絵雉子文蓋物(ミネアポリス美術館蔵)

白磁の素地に赤、青、黄、緑などの上絵具で雉子が描かれた蓋物です。写実的なタッチで描かれた雉子は、蓋物全体に動きを与えています。

これらの作品は、十四代柿右衛門の代表作として高く評価されており、国内外の美術館やコレクターに収蔵されています。

 

 

 

参考サイト

公式サイト

美術館

■その他の買取品目

 

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