福岡市城南区で「ナショナル坊や」を買取りました!
昭和レトロな店頭用人形です
◇4月に入り世間も少しざわつき始めた今日この頃です。入学式や入社式もあり人の流れも一際、忙しくなり真面目増したね。さて今回の骨董品出張買取は以前は電器屋さんを営んでおられたお宅で現在ではお店の中には何もなくレトロなポスターやラジカセが数台残っていた程度でした。ご自宅に伺うと昔懐かしい真空管ラジオや蓄音機もだしていただき最後には「ナショナル坊や」のソフビ人形を拝見させていただきました。このナショナル坊やの人形や数点のラジカセ、蓄音機やレコードなど買取させていただきました。ありがとうございました。今回のご紹介品はこの「ナショナルぼうや」です。。この人形については下記で詳しくお話しておりますので最後までお付き合いください。宜しくお願い致します。
買取品の詳細
笑顔が昭和ですね
■「ナショナル坊や」は松下電器産業株式会社(現、パナソニック株式会社)のキャラクターで1957年登場しました。今回のこの人形は本体はソフトビニール製で洋服や帽子は布でできています。台座には「パナカラー」とありますがナショナルが1966年に販売したカラーテレビのことです。人形の状態は流石に50年ほどたっている物ですので変色や汚れ、服の破れなどもありましたが個人的に好きなジャンルなので高価買取させていただきました。
ナショナルパナカラーの文字があります
買取査定額
レとrな帽子が可愛いですね
台座の後ろには1000万台販売記念とあります
◇企業物キャラクター人形の買取査定額もしくは評価額ですがまず第一に人気度、次に状態、そのほかには限定品であるかどうかなどで高価買取ができます。なお、今回のソフビ人形は状態が悪かったですが人気があるので5000円の買取価格になりました。ありがとうございました。
キャラクターの買取相場ですが上記のようにキャラクター名の人気度、限定品等などでかなり差があります。ご自宅にキャラクター人形やおもちゃがございましたら、ぜひ拝見させてください。
■過去の作品買取例
等身大ナショナル坊や 300,000円
バットマンナショナル坊や 150,000円
電飾看板 ナショナル坊や 100,000円
ナショナル坊や 学生服貯金箱 50,000円 他多数
ナショナル坊やとは?
◇時代背景…
ナショナル坊やのキャラクター人形は、高度経済成長期(1955年~1973年)真っ只中の1960年に誕生しました。当時の日本は、戦後の復興から一転して経済が急成長し、家電製品が普及し始めた時期でした。テレビや冷蔵庫、洗濯機などの「三種の神器」と呼ばれる家電製品は、人々の生活を大きく変え、豊かさの象徴となりました。
作られた理由…
ナショナル坊やは、松下電器産業(現パナソニック)の創業者である松下幸之助氏のアイデアで誕生しました。当時、家電製品市場は競争が激化しており、松下氏は自社の製品を差別化するために、親しみやすいキャラクターが必要だと考えたのです。1957年、松下電器産業は社内公募でキャラクターデザインを募集し、約3万点の中から当時24歳のデザイナーであった佐伯米子さんのデザインが選ばれました。これが初代ナショナル坊やの誕生です。その後、時代に合わせてナショナル坊やのデザインは何度か変更されました。1964年には東京オリンピックを記念して、オリンピックマークを手にしたナショナル坊やが登場しました。1970年には大阪万博を記念して、万博のシンボルである太陽の塔を背負ったナショナル坊やも登場しました。基本的にはナショナル坊やは、明るく元気な男の子というイメージで、赤い服と青い帽子、白い靴下を着用しています。
ナショナル坊やのキャラクターの種類…
ナショナル坊やは、誕生以来、様々なバリエーションのキャラクター人形が作られました。初期には、紙製やプラスチック製の立体のものや、ぬいぐるみなどがありました。その後、着せ替え人形や、乗り物に乗ったものなど、様々な種類のナショナル坊やが発売されました。
ナショナル坊やは、様々なバリエーションのキャラクター人形が制作されました。
- 年代や服装違い:初期の坊やは丸坊主で赤い服を着ていましたが、後に髪が生え、青い服を着るようになりました。
- テーマ別:野球選手、消防士、医者など様々な職業の服装をした坊やもいました。
- イベント限定:オリンピックや万博などのイベント時に制作された限定版の坊やもいました。
- その他…等身大の立像、ぬいぐるみ、ソフビ人形、プラモデル、消しゴム、ブロマイド、
モチーフになった人形…
諸説がありますが…ナショナル坊やのデザインは、当時流行していたアメリカの人形「スキッパー」を参考にしています。スキッパーは、少女向けのファッションドールで、活発で明るいイメージが特徴でした。ナショナル坊やも、スキッパーのような明るく元気なイメージでデザインされました。そしてナショナル坊やの参考になった人形は、1950年代後半に松下電器産業が発売したミキサーの広告に登場していた「トマト坊や」です。トマト坊やは、赤い服を着た男の子で、ナショナル坊やのデザインにも受け継がれています。
当時のライバル社のキャラクター…
ナショナル坊やのライバルとして、当時の家電メーカー各社もキャラクター人形を製作していました。主なライバルは以下の通りです。
- シャープ:シャープ坊や
- 日立:日立の樹
- 三菱電機:三菱電機メルヘン
- 他にはソニーの「ウォークマンボーイ」や東芝の「トッシー」などがいました。
これらのキャラクター人形は、家電製品のCMや店頭で活躍し、子供たちからの人気を集めました。
ナショナル坊やのその後…
ナショナル坊やは、1994年に「パナ坊」に改名され、2009年に惜しまれつつ引退しました。しかし、現在でも多くの人々に愛されており、復刻版のキャラクター人形が発売されることもあります。
ナショナル坊やは、高度経済成長期の象徴として、日本の家電産業の歴史を語る上で欠かせない存在です。
◎関連、参考サイト
笑顔が大変可愛い昭和の坊やです
■参考サイト
■その他の買取品目
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